ネオンテトラはアマゾン川に分府するカラ
シン科の熱帯魚で、体に入る鮮やかな赤と
青のラインが美しい事から、古くから人気
を集めています。
また丈夫で安価な為初心者でも挑戦しやすく、
その温厚な性格は様々な魚と混泳飼育を楽し
む事も出来ます。
水槽に群泳させた
メタリックカラーの体色は圧巻ですよ。
今回そんなネオンテトラの
- 用意する物
- ネオンテトラの選び方
- 水槽立ち上げ、移し方
- 日頃の管理(餌やり・水替え)
- 混泳
- 繁殖
- ネオンテトラの寿命
- 注意する病気
などをご紹介します。
用意する物
・30～60㎝水槽
小さな水槽で飼育する場合は少数を、群泳や
混泳をさせる場合は大きめの水槽で飼育します。
どのサイズの水槽でも過密飼育にすると水質
が悪化し病気の原因となるので、出来るだけ
過疎飼育にするようにしましょう。
・季節に合わせて水槽用ヒーター又はファン
ネオンテトラの飼育に適した水温は23～28度
となり、25度をキープするのが1番ベストです
が、真冬は水温が20度を下回る事もよくあり、
逆に真夏は簡単に35度近くまで上がってしま
います。
極端に低い水温や高い水温は個体を弱らせて
しまうので、
- 冬場は水槽用ヒーター
- 夏場は水槽用クーラー又はUSBファン
で水温調節します。
・ろ過装置
ろ過装置がなくても熱帯魚は飼育できます
が、食べ残した餌や糞などでたちまち水が
汚れてしまいます。
その場合水質悪化は魚にとって命取りになる
ので頻繁に水替えをしなければなりませんが、
魚には負担になってしまいます。
ろ過装置を付ける事によりフィルターを通し
て水を綺麗にしてくれるので、水替えの回数
も減り熱帯魚にとって良い環境を保つ事が出
来ますよ。
・エアーポンプ、チューブ
小さめの水槽で少数のネオンテトラを飼育
する場合は、エアーストーンなどで水槽内
の酸素量は足りますが
大きめの水槽で群泳・混泳させる場合は
水中の溶解酸素が少なくなるので、エアー
ポンプを使用する必要があります。
・砂利
水槽内に砂利を敷く事で水を綺麗にしてくれ、
水質を良好に保ってくれるバクテリアが定着
してくれます。
また、砂利を敷くと魚の隠れ家となる水草も
植えられ、観賞用水槽では見た目も美しくな
るというメリットもあります。
・水草
水草は魚の隠れ家になる他、光合成により
水中の溶解酸素量も上げてくれ、水質安定
にも役立ってくれます。
水槽に入れる水草はあまり多くの光や栄養
を必要としないアマゾンソードプラントや
アヌビアス・ナナ辺りがおススメです。
・カルキ抜き
水道水には消毒のためカルキという塩素が
含まれ、この成分は魚にとって有害になる為、
市販のカルキ抜きを使用して無害化します。
・餌
ネオンテトラは成魚でも体長3～4㎝程度なの
で、市販の出来るだけ小さな人工飼料を与えます。
また、粗食気味に飼育した方が長生きするので
小さい容器に入った物で構いません。
餌は1度開封すると酸化が進むので、中身がまだ
残っていても3ヶ月を目安に買い替えます。
ネオンテトラの選び方
ネオンテトラの平均寿命は1～2年と言われて
いますが、購入の際に良い個体を選ぶ事も寿命
を延ばす大切なポイントです。
海外の粗悪な池で大量飼育されたものが輸入
される事もあるので、必ず優良店で購入する
ようにしましょう。
健康状態を見る時は出血や病斑がないか、
各ヒレが裂けたり変形していないか、
体色は鮮やかなのかなどに注目して選びます。
水槽立ち上げ・移し方
水槽立ち上げ
新しく設置したばかりの水槽はバクテリア
などもまだ定着しておらず、環境が非常に
不安定ですので、その状態で魚を入れてし
まうと水槽内に毒素が蓄積して死んでしま
います。
- 購入した水槽と砂利は水でよく洗い、
砂利、水草、ヒーター又はファン、
エアーポンプを水槽にセットしたら
カルキを抜いた水を入れます。 - この状態で1ヶ月程様子を見てバクテ
リアが育つのを待ちましょう。
移し方
水槽の立ち上げが完了したら、いよいよ熱帯
魚ショップでネオンテトラを購入します。
この時1度に沢山のネオンテトラを水槽に入れ
ると一気に水質が悪化し、全滅してしまう事も
あるので、最初は少量から飼育を始めましょう。
- ネオンテトラは水温・水質の急激な変化に
弱いので、購入したらネオンテトラが入っ
ている袋を未開封のまま水槽に30分程浮か
べ、水温合わせをします。 - 水温合わせが済んだら、袋の水を1/3程捨て
て水槽の水を少し入れます。 - これを3～4回繰り返す事により水槽の水質
に馴染ませ環境の変化による負担を軽減さ
せます。
【60cm水槽】水槽立ち上げ その1
日頃の管理(餌やり・水替え)
餌やり
1度に沢山の餌を与えると食べ残しにより
水質が悪化してしまうので、1～2分で食
べきれる量の餌を与えます。
また、少々粗食気味に飼育した方が長生き
するので、1日1～2回の餌やりを目安にし
て下さい。
水が汚れないように食べ残した餌はその都度
こまめに除去しましょう。
水替え
1度に水槽内の水を全て変えてしまうのは、
魚にとって非常に負担が大きく最悪の場合
ショック死してしまう事もあるので、
様子を見て1週間に1回、変える水の量は
1/2～1/3程度にします。
混泳
ネオンテトラは温厚な性格のため、様々な種
類の魚と混泳させる事が出来ます。
同じく温厚な性格のグッピーや活動水域が違う
コリドラス、他の魚との混泳が難しいとされる
シュリンプとの混泳も可能です。
また、ネオンテトラに適度なストレスを与え
て群泳させる為にシグリッドなどを入れるの
もおススメです。
ネオンテトラの混泳法についてはこちらに詳しく
記載しましたので、ぜひ参考にしてください。
「ネオンテトラと他の魚を混泳させたい方必見！！飼育方法を紹介！！」
繁殖
ネオンテトラは水槽内での繁殖は不可能とされ
難易度は高いとされていますが、ピートモスを
使用して水を弱酸性にした水槽にオスとメスを
ペアリングし繁殖させる事が出来ます。
また、稚魚の餌にはインフゾリアやブライン
シュリンプを用意し与えます。
ネオンテトラの繁殖法についてはこちらに詳しく
記載しましたので、ぜひ参考にしてください。
ネオンテトラの寿命
ネオンテトラの平均寿命は1～2年と言われて
いますが、飼育方法・飼育環境によって寿命
は短くも長くも大きく変わります。
こちらに適正水温や餌の与え方、長生きさせる
コツなどを記載しましたので、ご覧ください。
注意する病気
ネオンテトラは丈夫で育てやすく、初心者の
入門魚とも言われていますが、ネオンテトラ
特有のネオン病という病気の他に白点病、
尾ぐされ病、エロモナス病など注意しなけれ
ばならない病気があります。
また、体長が小さい事から、病気にかかると
治療が困難な場合が多いのも特徴です。
ネオンテトラの病気に関してこちらに詳しく
記載しましたので、ご覧ください。
「ネオンテトラを病気から守りたい！！予防と治療法を紹介！！」
まとめ
- 購入の際は出血や病斑がない、体色が鮮やかな
個体を選ぶ。 - 水槽をセットしたら、1ヶ月程かけてバクテリア
を定住させてから魚を入れる。 - 魚を購入したら、水温・水質を合わせてから
水槽に移す。 - 1日1～2回、2～3分で食べきる量の餌を与える。
- 週に1度、1/2～1/3程度の水替えをする。