体長30mm~88mmに達するカブトムシは、
日本兜の様な立派な角、強靭な甲、圧倒的な
存在感が特徴的で、クワガタムシと並び子供
から大人までをも夢中にさせる昆虫です。
また「昆虫の王様」の異名を持ち、力の強さ・
防御力では敵なしの為、餌場争いの最強者とし
て君臨しますが、執拗な追跡や無用な殺生は
しないという温厚な一面もあります。
そんなカブトムシですが、成虫が現れる夏休
み付近になると採集に出かけた記憶がある方
も多いと思いますが、時間帯や探すポイント
をおさえなければなかなか出会う事が難しい
昆虫なんです。
そこで今回カブトムシの捕獲方法として
- 捕獲時期
- 生息場所
- 捕獲方法
- 注意点
などをご紹介します。
捕獲時期
カブトムシは6月~7月にかけて蛹から羽化し、
徐々に姿を見せ始めます。
成虫が最も捕獲できる時期は7月中旬~8月上旬
頃で、幼虫を捕獲する場合は4月~5月が適期です。
夜行性のため、日が完全に暮れる20時頃から
午前4時頃までが主な活動時間ですが、餌場争
いに敗れた個体が日没前や日の出後に現れる事
もあります。
生息場所
カブトムシが好むのは、
クヌギやコナラ、カシの木、栗の木など広葉樹
の老木で、濡れている木や樹液が出ている木、
昼間カナブンがいる木などが見分けるポイント
です。幼虫はそれらの腐葉土・朽木の中や裏な
どにいます。
また白い光に向かって飛ぶ習性があるので、自
販機やコンビニ、水銀灯などの下でも発見出来
る事もあります。
捕獲方法
ルッキング捕獲
最もシンプルな捕獲法で、カブトムシが活動を
始める20時~4時の間に樹液を飲んでいる所を
捕獲します。
カブトムシが好む広葉樹の樹液は夏の暑い気温
で酸化し、独特の甘酸っぱい匂いがするので捜
索の目安になります。
木の表面を見て発見出来なくても、枝先や木の
根元などに居る事もあるのでよく探してみて下さい。
燈火トラップ
[用意する物]
- 強く白い光を発する発電機や蛍光灯
- 白い布
- ロープ
[設置方法]
- 白い光に飛んでくる習性を利用します。
- 木と木の間にロープを張り、白い布を
掛けて照らします。
しかしこの方法はかなり費用がかかり、予期せぬ
害虫までも大量に呼び寄せてしまう事があるので
あまりおススメしません。
バナナトラップ
[用意する物]
- 熟れたバナナ
- 焼酎
- 砂糖
- ドライイースト
- ストッキング
[作り方]
- 出来るだけ熟れたバナナをぶつ切りにします。
- バナナ、焼酎、砂糖、ドライイーストを袋に
入れ、よく揉み込みます。 - 日の当たる場所に2日程放置して発酵させます。
[設置方法]
- バナナトラップの発酵が完成すると強烈な
匂いを発するので、ストッキングに詰めて
仕掛けます。
この時仕掛ける木は樹液が出ている木以外にし、
またカブトムシが好むクヌギやコラの木以外に
仕掛けても良いです。
- 仕掛けは夕方に仕掛け、数時間後に回収します。
また、
ストッキングを使用せずに直接木にトラップを
塗り込む方法もあるので、やりやすい方を選ん
で下さい。運が良ければオスとメスのペアを捕
獲出来る事もありますよ。
バナナトラップでカブトムシ捕獲に挑戦!I challenge beetles captured in a trap of bananas!
注意点
・捕獲後、虫かごなどにカブトムシを入れたらキチンと蓋が閉まっている事を確認しましょう。
カブトムシはとても力が強く、隙間が空いていたり蓋の閉め方が甘かったりすると、角や体でこじ開けて逃げてしまいます。
・沢山発見出来ても乱獲をしてはいけません。
次の世代を残してあげるために、最低でもオスとメスのペアを2~3組は残してあげます。
まとめ
- 成虫は7月中旬~8月上旬頃、幼虫は4月~5月
が捕獲適期。 - クヌギやコナラ、カシの木、栗の木など広葉樹
の老木を好む。 - カブトムシが活動を始める20時~4時の間に、
甘酸っぱい樹液の匂いのする木を探す。 - バナナトラップは、樹液が出ている木以外に
夕方設置する。 - 次の世代を残すために乱獲はしない。
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