熱帯魚の代表的な一種として人気が高く、
丈夫で育てやすい事から初心者の入門魚とも
言われているネオンテトラですが、
実際には細菌感染やネオンテトラ特有の病気
もあり注意が必要です。
また混泳させやすい事から水槽に病気を蔓延
させ、他の魚に感染させてしまう事もあります。
そこで今回ネオンテトラを病気から守るため
- 病気の種類
- 予防方法
- 早期発見方法
などをご紹介します。
病気の種類
・ネオン病
ネオンテトラ特有の病気で、発症してしまう
と治療は困難なため多くの場合は死んでしま
います。
♦病状
体に出血の跡が見られ、そこから白く腐って
いく症状がでます。
また感染力が非常に強く、1匹が発症してしま
うと、水槽内のネオンテトラが全滅してしまう
事もある恐ろしい病気です。
発症原因は、輸送される際に魚同士が擦れて
傷つき、そこから細菌が侵入して発病します。
ネオンテトラ特有の病気ですが他の小魚にも
感染しますので、発症した魚はいち早く隔離
して病気蔓延を阻止し、水槽の水を変えて薬
浴させましょう。
・白点病
♦ 病状
ウオノカイセンチュウという寄生虫が熱帯魚
に寄生し、体の表面に白い斑点が出来ます。
水温の急激な変化によって菌の活動が活発に
なり、猛烈な勢いで増殖・寄生するので、病
気を確認したら全ての熱帯魚を薬浴し、水温
を28~30度に少しずつ上げていきます。
1週間程水温を維持したら徐々に下げていき、
その後は26度をキープしましょう。
・尾ぐされ病
水質が悪化している状態の時に、カラムナ
リスという細菌に感染して発症します。
♦ 病状
尾ビレが溶けたようになり、苦しそうに泳ぐ
ので発見しやすく発症初期であれば助ける事
もでき、尾ビレも元に戻ります。
しかし症状が進行し尾ビレが無くなってしまっ
たり、肉が見えるほどえぐれてしまうと治療し
ても生存が困難になるので注意します。
発症した魚は隔離し、専用薬で薬浴しましょう。
・エロモナス病
原因不明の病気と言われていますが、水槽の
掃除が疎かになる状態が続くと水槽内や魚体
内の常在菌であるエロモナス菌が、水質悪化
により異常発生してしまうようです。
♦ 病状
体に出血の跡が見られ、腹部が異常に膨れる症
状が出たらエロモナス病の可能性があります。
またポップアイ(眼球突出)や鱗が逆立つなど
明らかな変化もあるので割と発見しやすい病気です。
発症したら直ちに水質・環境の改善に努め、
薬浴をさせます。この病気は早期発見が重要で、
発見が遅れると魚は死んでしまいます。
【アクアリウム】テトラがネオン病にかかった?
予防方法
ネオンテトラは成魚でも大きさが3~4㎝程
しかないので、1度病気になってしまうと
治療する事が困難な場合が多いです。
購入した際は
水槽に入れる前に必ず薬浴をし、病原菌を
水槽に持ち込まないようにします。
また季節の変わり目や、水替えの際に水温差
が大きくなると病気の発症を促すので水温を
こまめにチェックし、水は1度に全て替えず
少しずつに分けて行います。
そして水質悪化は1番の病気発症原因となるの
で、水槽の水は常に清潔に保ち餌は食べ残しが
出ない量を与えましょう。
早期発見方法
いかなる病気も早期発見・早期治療が大切で、
日ごろの健康チェックをする事で異常を素早
く見つけます。
病気により体が痛い・痒い腐敗している場合
は何かしらのサインを出している事がありま
すので、いくつか注意したい例をご紹介します。
- 群れから離れて泳いでいる
- 体を砂利や石に擦りつけるように泳ぐ
- 水槽の水から明らかに悪臭がする
- エラやヒレが変形している
- 痩せて体のツヤが無くなる
- 出血や出血斑がある
これらの症状が出ている場合は病気になってい
る可能性がありますので、隔離して観察します。
まとめ
✔ ネオンテトラがかかりやすい病気
(ネオン病・白点病・尾ぐされ病・エロモナス病)
✔ 水槽に入れる前に薬浴し、水温の変化・水質
悪化に注意する。
✔ 病気にかかると何かしらのサインを出す事が
あるので、日ごろ健康チェックをする。
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