生き物を飼育する際、避けては通れない
のが寿命による別れです。
大切に育てた生き物の死は熱帯魚であって
も、とても寂しいものです。
しかし
私達人間を含める全ての生き物は、環境が
良ければ平均寿命も大きく変わり長生きし
てくれます。
せっかく飼うなら出来るだけ長生きして
ほしいですよね。
そこで今回、ネオンテトラを長生きさせる為に
- ネオンテトラの寿命、予兆
- 水槽に入れるべきもの
- 適正水温
- 餌の与え方
- 長生きさせるコツ
などをご紹介します。
ネオンテトラの寿命・予兆
ネオンテトラの寿命
ネオンテトラは成魚でも3~4㎝程の小さな
魚なので、
他の魚に捕食されたり病気の治療が難しい
事からあまり寿命を全う出来ないと言われ、
その平均寿命は1~2年程度とされています。
ですが
飼育法が適切だと4~5年生きるケースもあり、
長生きさせるには飼育環境の重要さが分かります。
寿命予兆
基本的に病気、ケガ以外の寿命で死ぬ場合は
予兆に気づく事は難しく、老化が始まった時
点で他の魚による非常な仕打ちにより死ぬ場
合が多いようです。
ですが
老化症状はありますので一般的な例をあげます。
- 視力、行動力の低下
(あまり動かない、動きが遅い) - 食欲、嗅覚の低下
(餌に気づかない、食べない) - 体色が濁る
最終的に自力での捕食が困難になり死に至ります。
水槽に入れるべきもの
急激な水温の変化は病気の元となるので、
水槽にヒーターをつけます。
冬場はもちろんの事、夏場でも朝・昼・晩
の気温の変化に伴い、水温まで変わってし
まわないようにしましょう。
また、バクテリアの住処となる砂利も入れ
た方がいいでしょう。バクテリアは水中の
アンモニアをろ過してくれ、水質を安定さ
せます。
その他、ろ過装置も必ず用意します。
適正水温
適応能力の高いネオンテトラはある程度の
水温でも生きていけますが、極端に高すぎた
り低すぎたりすると生存率は悪くなります。
最適な水温は23~28度と言われており、
25度をキープするのが1番ベストですが真冬
や真夏に水温を維持するのは難しく、
冬場は水温が20度を下回る事もよくあり、
夏場は簡単に35度近くまで上がってしまいます。
このような悪環境ではネオンテトラの半数は
死んでしまいますので
- 冬場は水槽用のヒーター、
- 夏場は水槽用クーラー又はUSBファン
などで水温調節をします。
餌の与え方
餌の与え過ぎは水質を悪化させ、飼育環境を
悪くしてしまいます。
理由はあまり分かっていませんが、1度に与
える餌の量を最小限にし、粗食気味に飼育す
ると長生きします。
1~2分で食べきる量を目安にし、残った餌は
その都度取り除きましょう。
ネオンテトラ水槽【アクアリウム】餌やり
長生きさせるコツ
ネオンテトラを熱帯魚ショップで購入する時は、
体色や各ヒレなどに現れる健康面をチェックし
て選びましょう。
中には海外の管理が荒んだ池で大量飼育された
ような魚もいるので注意が必要です。
水槽の水替えの際は、1度に全ての水を変えて
しまうと水温・水質の変化が激しくネオンテト
ラにとって相当な負担になるので、
1度に変える水の量は1/3~1/2程度に抑えます。
また自然界では常にある程度のストレスにさら
されているので、気の強いシグリッドなどを混泳
させて適度なストレスを与え続けた方が長生き
する傾向にあります。
本来魚に必要な空間は、60㎝水槽にネオンテト
ラ1匹の割合なので、混泳させる際は魚を入れ
すぎない、又は大きめの水槽で飼育しましょう。
過密飼育になると水質・飼育環境が悪化するの
で、過疎飼育を心がけます。
まとめ
- 平均寿命は1~2年とされているが、適切な飼育
法と飼育環境で4~5年生きる事もある。 - 寿命の予兆に気が付くのは難しいが、老化症状
は出るので日ごろからよく観察する。 - 水質を安定させてくれるバクテリアの住処であ
る砂利を水槽に入れる。 - 最適な水温は23~28度で、25度をキープする
のがベスト。 - 1~2分で食べきる量の餌やりをし、粗食気味に
飼育する。 - 1度の水替えは1/3~1/2程度にする。
- 過疎飼育を心がける。
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