コロコロとした形がとっても可愛らしい
まりもはシオグサ科の植物の一種で、水
質汚染や水位の変動により個体数が減少
し、阿寒湖のまりもは国の特別天然記念
物に指定されております。
その栽培方法は簡単で育てやすいですが、
寒さに非常に強い代わりに暑さには弱く、
水温が30度を超えると枯れてしまう事も
あります。
今回、そんなまりもを家庭で育てる際、
- 用意する物
- 設置
- 水の交換
- 手入れ
- 病気や害虫
- 注意点
などをご紹介します。
まりもの育て方とは
用意する物
・まりも
・水槽又は透明な容器
・水(水道水で可)
設置
まりもを水槽や透明の容器に入れ、カーテン
越しの窓ぎわなど薄く柔らかい光が差す場所
に設置します。
この時、絶対に直射日光に当てないようにし
て下さい。
水温が上がるとまりもが枯れてしまう事もあ
りますし、強すぎる光はまりもを弱らせてし
まいます。
また、まりもを入れる容器が小さすぎても、
水温をあげる原因となるので注意して下さい。
水の交換
まりもはとてもきれい好きな植物なので、
夏場は1週間に一度、冬場は1ヶ月に一度を
目安に水を交換します。
本来寒冷地の湖などに生息する藻類なので、
低めの水温を好み、本的にまりもの生育に
適した水温は15~20度だと言われています。
また、水が温かくなってしまったり、水が
汚れ茶色いアクが浮いてきた時もすぐに水
の交換をしてあげましょう。
水が汚れるとまりもが弱ってしまうばかり
か、害虫が発生する原因にもなるので、水
は常に清潔にするよう心がけましょう。
マリモの水換え
お手入れ
みずを替えて清潔にしてあげたら、まりも
自身も綺麗にしてあげます。手のひらでそっ
と転がし水洗いして、最後に形を整えてあ
げます。
病気や害虫
色が黒っぽくなる
まりもが黒っぽくなって来たら、腐敗してい
る又は他の種類の藻がまりもの周りに付いて
いる可能性があります。
黒くなった部分を取り除き、緑の部分を丸め
なおしてあげるといいでしょう。
まりもは中から腐敗していくので、水を交換
する際に、まりもを軽く押し洗いし内部の水
や汚れも出してあげると予防になります。
色が白っぽくなる
まりもは直射日光を浴びると弱ってしまう
ので、日焼けの場合は管理している場所を
移動させましょう。
他の藻類が付着している場合は、手のひら
で軽く転がすように優しく洗ってあげると
綺麗になります。
色が茶色っぽくなる
色が茶色っぽくなるのは、まりもが枯れか
けている可能性があります。
茶色くなっている部分を取り除き丸く形を
整え、被害が最小限になるようにします。
この時、手でちぎって健康な所まで取れる
事を防ぐため、ハサミなどで丁寧にカット
しましょう。
害虫
夏場になると蚊が水に卵を産みボウフラが発
生したり、水が汚れているとミズミミズや微
生物が発生する事があります。
これらはまりもにあまり害はないとされてい
ますが、蚊の幼虫であるボウフラは1週間程
で成虫になり、人間に被害をもたらすので要
注意です。
害虫予防としましては、
- 水替えを頻繁におこない、害虫の栄養
であるプランクトンの繁殖を防ぐ。 - 蚊が卵を産み付ける隙を与えないよう
に密閉出来る容器にまりもを入れ、フ
タを閉める。 - これらの害虫は淡水でしか生きられな
いのに対し、まりもはわずかな海水で
も育つので、塩を少量いれるのもいいです。
注意点
・魚やエビ、貝類にとってまりもは好物の
エサになってしまい、あっという間に食べ
られてしまうので、同じ水槽で飼うのはや
めましょう。
・阿寒湖のまりもは国の特別天然記念物、
富士五湖のまりもは山梨県の天然記念物、
国内すべてのまりもは絶滅危惧I類に指定
されているので、天然の球状のまりもの採
取は禁じられています。
・お土産店や、通販でまりもを購入する際、
偽物に注意しましょう。植物であるまりも
は、密閉された空間では生きていけません。
ですので開閉できないキーホルダーなどに
入っているまりもは、スポンジを丸めた物
や、繊維を丸めて作った偽物である可能性
まりもの育て方!まとめ
✽ 直射日光を当てないよう、カーテン越しなど
薄く光が届く所で管理する。
✽ まりもは綺麗好きな植物なので、水は常に清
潔に入れ替える。
✽ 害虫の産卵や、微生物の発生を防ぐため水替
えを頻繁におこない、密閉容器に入れフタを閉
めて管理する。