仕事や家事、育児で毎日へとへと。
布団に入ればすぐに眠りに落ちてしまうのに、
なぜか夜中に
頻繁にトイレに行きたくなって目が覚めてしまう。
そんな経験はありませんか?
高齢者の方にはよくある症状のようですが、
まだ30代の若い世代の方でも
そういった経験をする方が少なくないそう。
頻繁に目を覚ますと
ゆっくりと身体を休めることができずに、
日中の活動に支障をきたしてしまう可能性もあります。
トイレに起きて、
そこからすぐに寝付くことができなくなり、
ウトウトし始めた頃に
またトイレに行きたくなるということを
繰り返していると、
睡眠障害に繋がってしまうということも・・・
30代の夜中の頻尿には
いったいどのような原因があるのでしょうか?
病気の可能性もありますし、
それ以外に原因がある可能性もあります。
病気であれば
いち早く医療機関を受診する必要がありますし、
それ以外の場合は自分で対処しなくてはなりません。
なぜ夜中にトイレに起きてしまうの?
その原因と対処方法についてご紹介していきます!
原因
夜中に1回以上トイレに起きてしまう症状は
「夜間頻尿」と呼ばれます。
夜間頻尿は加齢と共に増加する症状ですが、
30代の方でも体調や季節によって
1回はトイレに起きるという方が多く、
40代ともなると7割近くの方が経験すると言われています。
まだまだ若い30代とはいえ、
夜間頻尿になってもおかしくはないのです。
✔ 夜中にトイレに行きたくなる原因として
最もシンプルに考えられるのは水分の摂りすぎです。
なかでもコーヒーや緑茶のような
カフェインを多く含む飲み物は利尿作用が高く、
夜中にトイレに行きたくなる原因となります。
もちろん水分をとることは大切ですが、
その量と内容によっては
夜間頻尿に繋がってしまう可能性もあります。
✔ また水分だけでなく、
塩分の過剰摂取も頻尿に繋がります。
塩分を多く摂取すると
余分な塩分を排出するために
尿を多く作るよう体が働くため、
頻尿に繋がってしまうのです。
つまり、
日中カフェインを含む飲料を多く摂取し、
外食や惣菜など塩分量の多い食事をメインに
しているとなると
夜間頻尿の症状が出る可能性は高くなります。
✔ 寒い季節になるとトイレが近くなるという
イメージを持っている方が多いかと思いますが、
冷えに膀胱が過敏に反応することも
夜間頻尿に繋がります。
これは寒い時期に限らず、
夏場のクーラーの使用でも起こりうることです。
冷えによる反応もありますし、
汗をかかないことによって
尿の量が増えるということもあります。
✔ そしてこれらの環境的な要因以外に
考えられるのは病気による夜間頻尿です。
まず考えられるのは膀胱炎や過活動膀胱など
膀胱の病気にかかっていること。
膀胱に溜められ尿の量が少なくなったり、
膀胱が過剰に活動してしまったりすることで
頻尿になってしまう病気です。
女性の場合は
子宮筋腫が原因で頻尿になる可能性もあります。
✔ 最も気を付けなくてはならないのは
心臓のポンプの機能低下による頻尿です。
機能低下によって睡眠時に働くはずの
抗利尿ホルモンがうまく働かずに、
睡眠時でも尿が大量に作られてしまうのです。
この場合、
下半身のむくみといった症状も見られるので、
夜間頻尿+下半身のむくみという症状が出ている方は
心臓の機能をチェックしてもらうことをおすすめします。
✔ 睡眠障害が原因という可能性もあります。
自律神経の乱れや睡眠時無呼吸症候群などにより
眠りが浅くなり、普通なら目を覚まさない
軽い尿意でも目が覚めてしまうのです。
夜間頻尿というと
どうしても尿の方に問題があるように思われがちですが、
実は睡眠の方に問題があるという可能性もあるのです。
対処方法
まずは水分や塩分を過剰に摂取していないか
自分の食生活を振り返ってみましょう。
仕事をしながら
ついついコーヒーを何杯も飲んでしまう、
という方は夜間頻尿が気になる場合は
カフェインの少ない飲み物にチェンジしてみましょう。
どうしてもコーヒーが飲みたい場合は
量を控えるようにするか、
ノンカフェインのコーヒーにしてみるのもいいですね。
塩分もできるだけ
意識して量を減らすようにしましょう。
自炊する場合は
塩分を含む調味料を多用しないようにし、
外食やお弁当を購入する場合は
できるだけ塩分控えめなものを選ぶようにします。
寒い時期やクーラーをかけて寝るときには
冷え対策をすることも大切です。
薄着などは避け、きちんと布団をかけて
温かくして眠るようにしましょう。
そして病気の可能性がある場合は
医療機関への受診が大切です。
夜間頻尿の場合、
まずは泌尿器科のある病院で受診するのがベスト。
その際、1日の排尿の回数やリズムを
数日間記録しておくと参考になるので
受診の数日前から記録しておくのがおすすめです。
夜間頻尿は
一時的なものなら水分や塩分の摂取量を
減らすなどして対応することができますが、
それだけでは改善しない場合や回数が多い場合、
症状が長引いている場合は
膀胱やそれ以外に病気が潜んでいる可能性があります。
睡眠がきちんととれずに体調を崩したり、
日常の活動に支障が出たりしてしまう可能性も
ありますので、症状を軽視せず、
できるだけ早いうちに
医療機関で受診するようにしてくださいね。
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