夜中の体調不良、
すぐに病院にかけこむわけにもいかず、
寝ている家族に助けを求めるのも心苦しい。
とにかく
寝てやり過ごすしかないという不安が
さらに体調を悪化させる可能性も・・・
今回ご紹介するのは
夜中の腹痛の原因と対処方法についてです。
腹痛には痛む場所や痛みのタイプによって
異なる様々な原因があります。
たまたま疲れや食べ合わせの問題で
一晩つらい思いをした、というくらいならまだしも、
慢性的に腹痛で目が覚めるような事態は
病気が潜んでいる可能性もあります。
頻繁に睡眠が中断されることで
寝不足が続き、睡眠障害に繋がってしまう
ということにもなりかねません。
原因と対処方法を知ることは、
まずは自分で対処するのか、
一刻も早く医療機関を受診するのかを
判断する際の基準になります。
まずはどんなことが原因で
夜中の腹痛が起こるのかを知り、
それからとるべき対処について考えてみましょう!
原因
夜中の腹痛の原因として考えられることは
いくつかありますが、まず可能性として高いのは
就寝前の食事による腹痛です。
下痢や吐き気の症状も見られる場合は
食あたりなどの可能性もあります。
食あたりでなくても、
就寝直前の食事というのは体の負担となり、
何らかの理由で胃腸が弱っていると
消化不良を起こして、
夜中の腹痛に繋がりやすくなります。
特に消化の悪いもの、脂っこいもの、
辛いものなどをお腹いっぱいに食べることは
危険が伴います。
早食いの習慣がある方も
腹痛のリスクは高くなりがちです。
次に考えられるのはストレスによる腹痛です。
ストレス=胃酸過多で胃が痛くなる
というイメージですが、
実は腸もストレスに敏感な器官なのです。
寝る前にあれこれその日のことを考えて
憂鬱な気分になったりすると胃や腸に
ストレスがかかり、寝ている間に不具合が起こって
痛みに繋がることがあります。
また、ストレスが原因となって病気になり、
その症状として腹痛が起こることもあります。
便秘が原因で寝ている間に腹痛が起こる可能性もあります。
慢性的な便秘によって腸内にガスが溜まると
お腹が張り、夜中の腹痛に繋がる可能性があります。
たかがガスで、と思うかもしれませんが、
お腹に溜まったガスは腸だけでなく
他の臓器まで圧迫する可能性があります。
夜中の腹痛の原因のなかでも
実は便秘によるものがかなり多いと言われています。
特に
- 人前でおならをするのが恥ずかしいと
我慢して体内にガスを溜め込んでしまう方 - 座り仕事でお腹を圧迫する姿勢が多い方
- 肉料理を好んで多く食べている方
などはこのガス溜まりによる
腹痛に注意する必要があります。
最期に病気による腹痛の可能性も疑ってみましょう。
特に慢性的に腹痛で目が覚める場合は注意が必要です。
十二指腸潰瘍や過敏性腸症候群、
胃腸炎や虫垂炎など、内臓系の病気によって
夜中に腹痛の症状が出る可能性があります。
特に十二指腸解消は空腹時に
腹痛の症状が出やすくなるため、
空腹になる夜中に痛みが出やすくなります。
ウイルス性の胃腸炎は
ウイルスに感染して発症しますが、
十二指潰瘍や過敏性腸症候群は
ストレスが引き金になることが多く、
働き盛りの若い世代に急増しています。
対処方法
食事が原因の腹痛を防ぐためには、
夜の食事はできるだけ
就寝の4時間以上前に終えるようにし、
寝るときまでに消化を終えた状態にするのが理想です。
仕事なので早めの食事は難しい場合は、
消化に良いものを、量を抑えて食べることが大切。
仕事が終わって
お酒を飲みながらお腹いっぱい食事をする、
となると夜中の腹痛のリスクは高くなります。
症状が気になる時には避けるようにしましょう。
ストレスが原因の場合、
早急にその原因を取り除くのは難しいことです。
夜中に目が覚めるような腹痛が起きるほどに
ストレスがたまっている場合は、
思い切ってリフレッシュするために休むことも大切。
ため込みすぎると病気に繋がり、
さらに症状が悪化してしまいかねません。
少しでも自分の時間をとり、好きなことをしたり、
ぼーっとしたりするなどしてみましょう。
体調不良を抱えながら勉強や仕事をするよりも、
思い切って休んでコンディションを整えたほうが
より効率的に活動できるようになりますよ!
便秘やガス溜まりによる腹痛については
薬で改善することができますが、普段の生活に
気を付けることで症状を軽減することもできます。
大切なのは体内にガスを溜めないこと。
ガスはおならやげっぷという形で
体外に排出されますが、どちらも人前では
避けたいものですよね。
しかしため込むと
音もにおいもひどくなってしまうものなので、
出せるときにきちんと出すことが大切。
また、冷えは腸の動きを低下させるので、
身体を冷やさないことも心がけましょう。
食事はよく噛み、食物繊維が豊富なものを意識して
多めにとると腸内環境の改善につながります。
そしてこれらの対処方法でも
症状が改善しない場合や痛みが強くて
耐えられないような状況の場合は
一刻も早く医療機関で受診する必要があります。
特にウイルス性の胃腸炎は
周囲にもうつるものなので、
きちんと診断を受けて対処しないと
感染が広がってしまう恐れも。
のたうち回るほどの
腹痛がずっと続く場合は
思い切って救急車を呼ぶことも必要です。
特に小さいお子さんは自律神経が未発達なため、
夜中に体調不良を起こしやすくなります。
迷った場合は救急相談ダイヤルなどもありますので、
まずは相談してみるのもおすすめです。
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