物音がしたわけでもなく、
トイレにいきたいわけでもなく、
何もないのに夜中に何度も目が覚める。
そんなことありませんか?
たまたま目が覚めてしまって、
またすぐに眠りにつけるのであればよいのですが、
そこからなかなか寝付けなくなり、
結局本を読んだりスマートフォンをいじったり
しているうちに朝になってしまった
となると
体が休まらずに疲れた状態で
1日を過ごさなくてはならなくなってしまいます。
それが何日も続くと夜に眠れなかった分
日中に眠くなり、
仕事に集中できなかったりミスをしてしまったり
ということにもなりかねません。
車の運転なども危険が多くなります。
なぜ夜中に目が覚めてしまうのでしょうか?
そこには
ストレスをはじめとする様々な原因があります。
原因が分かれば対処方法も決まってくるので、
まずは自分に思い当たる原因がないか考えてみてください。
健康な身体は質の良い眠りから!
夜中に目が覚めてしまう原因と
その対処方法についてご紹介していきます。
夜中に目が覚める原因
夜中に目が覚めてしまう症状のことを
中途覚醒と呼びます。
この中途覚醒の症状は
実は珍しいものではなく、成人のおよそ15%以上が
経験するものだと言われています。
なかでも高齢者の方に
多く見られるという特徴があります。
若い頃はちょっとトイレに行きたいくらいでは
目が覚めなかったのに、年をとったら頻繁に
トレイに起きるようになったというのも
この中途覚醒の症状と言えます。
中途覚醒には自律神経が大きく関わってきます。
日中に活動するための交感神経と
体を休ませるための副交感神経。
基本的に睡眠時は副交感神経が優位に働きますが、
交感神経が優位な状態になっていると
ノンレム睡眠になったときに
目が覚めてしまうことがあります。
こうなるとなかなかスイッチが切り替わらずに
再び寝付くことが難しくなります。
✸ 睡眠時に交感神経は優位になるのは
精神的なストレスの他に
睡眠前のスマートフォンやパソコンの操作、
カフェインやアルコールの摂取などによって
脳や神経が刺激を受けることに原因があると考えられます。
寝る直前の食事も睡眠中に消化活動が行われるため、
中途覚醒に繋がりやすくなります。
自律神経以外による中途覚醒の原因として
考えられるのは
・睡眠時に呼吸が止まってしまう
睡眠時無呼吸症候群や
・無意識に手足がピクンと動いてしまう
周期性四肢運動障害
といったものが考えられます。
どちらも自分自身では
症状を自覚できないことが多いため、
なぜか分からないけれど夜中に目が覚める、
ということになってしまいます。
その他にも寝具が合わずに
不快感で目を覚ますこともありますし、
加齢によって睡眠が浅くなり中途覚醒しやすい
状態にあるという可能性が考えられます。
対処方法
中途覚醒には自律神経が関係しているパターンが
多いので、自律神経を整えることが大切になります。
✔ 自律神経を整えるために大切なのはまず適度な運動。
仕事などで運動をすることが難しい場合は、
エスカレーターではなく階段を使うことを習慣に
することから始めてみましょう。
また、就寝前に軽くストレッチをすることも効果的。
血行がよくなり、リラックスすることで
副交感神経が優位に働きやすくなります。
あまり激しく運動しすぎると
交感神経のスイッチが入ってしまうので、
好きな音楽を聴いたりアロマを楽しんだりしながら、
ゆったりと行うようにしましょう。
また、首には自律神経に関係した神経が多いため、
✔ 首のこりをほぐすことも効果的だと言われています。
休みの日に鍼灸院などでほぐしてもらうのが
ベストですが、難しい場合は首まで湯船につかるだけ
でもいいとのこと。
普段はシャワーで軽く済ませている方も、
よく眠れない日が続く場合は
湯船にぬるめのお湯をはって、
首までゆったりとつかってみましょう。
㊟ 熱すぎるお湯は刺激になるので
ぬるめのお湯にゆっくりつかるくらいがいいですね。
入浴やストレッチはすぐに実行できて、
自律神経を整えつつ血行も良くなるのでおすすめです。
✔ もちろん就寝前のスマートフォンやPCの使用など、
脳を刺激する行動を避けることも大切。
✔ お酒も寝付きはよくしてくれますが、
中途覚醒は増える傾向にありますので、
中途覚醒が気になる方は
就寝の2~3時間前には飲酒を切り上げるのがベストです。
寝具が合わずに不快感で覚醒してしまう場合は
ただちに寝具を買い換えましょう。
寝具のエキスパートに相談できるお店もありますので、
アドバイスを受けながら自分に合うものを探してみましょう。
快適な寝具は値の張るものが多いですが、
眠りは日中しっかり活動するために大切なもの。
心地よい眠りが日々の活動を支えてくれているので、
思い切って投資する価値はありますよ!
毎日夜中に何度も目が覚めるなんて、
自分は睡眠障害なのでは?
そんなにストレスがたまっているの?
という考えがさらにストレスに繋がり、
中途覚醒を助長してしまうこともあります。
目が覚めて眠れなくても
そのことを深刻にとらえすぎないこと、
心身をリラックスさせることが快眠への近道です。
自分で対処するのが難しいと感じる方や
症状がひどい場合には
医療機関で診察を受けるようにしましょう!
夜中の困った出来事の関連記事