お彼岸に仏前にお供えする料理といえば
おはぎ、ぼたもちのイメージが強いですよね!
ちなみに
おはぎもぼたもちも同じものですが、
春は牡丹の花にちなんでぼたもち、
秋は萩にちなんでおはぎと呼びます。
おはぎやぼたもち以外にはどんな料理を作り、
お供えするかご存じでしょうか?
日本の伝統的な行事であるお彼岸の風習に
なじみがないという方も多くなってきているので、
どんな料理がいいのかなんて
考えてみたこともないかもしれませんね。
ぜひこの機会にお彼岸の料理について理解を深め、
日本古来の風習について改めて考えてみてください。
お彼岸でお供えする料理と
そのレシピについてご紹介していきます!
どんな料理がいいの?
お彼岸というのは本来、悟りをひらくために
自分自身の始業に励む期間という意味合いがありました。
よってお彼岸の料理も、
故人が好きだったものを用意することもありますが、
基本的には精進料理と呼ばれる、殺生を戒めて
肉や魚介類を使わない料理をお供えします。
野菜、穀類、豆類、海草、果実などを使い、
味付けも控えめに作られた精進料理は質素ながらも
滋味に富んだ味わい。
季節の食材をたっぷり使って、
ご先祖様や故人に喜んでいただけるような
お膳を用意しましょう!
ポイントはしっかりと出汁をきかせること。
調理法も工夫することで薄めの味付けでも
満足のいく料理に仕上げることができますよ。
ご飯、汁物、煮物、漬け物、酢の物か
和え物の一汁三菜を揃えてお供えするのが理想的です。
レシピ
まず精進料理でおさえておきたいのが「精進だし」。
だしをしっかりきかせることで、
薄味でもおいしく仕上げることができます。
精進だしには干ししいたけとだし昆布を使います。
- 鍋に水と干ししいたけを入れて1時間以上もどし、
その後昆布を加えて中火にかけ、煮立つ直前に
昆布を取り出します。 - 火を弱めて1~2分に煮たらふきんなどでこして出来上がり!
- 分量の目安は水3カップに
干ししいたけ3枚、だし昆布(5cm角)1枚です。
- 分量の目安は水3カップに
★精進料理以外でも使えるので、
たくさん作ってストックしておいてもいいですね!
<煮物>筑前煮
- ニンジン、ゴボウ、れんこん、たけのこなどを
ゴマ油で炒め、酒、みりん、しょうゆで調味したら
精進だしで煮ていきます。 - 最後にしょうゆと塩で味を整えて完成!
- ゆでた絹さやを飾ると彩りもいいですね。
通常の筑前煮は鶏肉を使いますが、
※精進料理の場合は鶏肉抜きで作ってください。
<煮物>高野豆腐の含め煮
- 高野豆腐は湯につけてもどして
食べやすい大きさに切ります。- 高野豆腐だけでもいいですが、
一口大の切ったニンジンも一緒に煮ると
彩りがよくなります。
- 高野豆腐だけでもいいですが、
- 鍋に高野豆腐とニンジン、だし汁、砂糖、
しょうゆ、みりん、酒を入れてニンジンが
柔らかくなるまで煮ます。
こちらもゆでた絹さやを添えると
さらに見た目が美しくなります。
<和え物>きのこのおろし和え
- 根元を切り落とし、食べやすく切ったしめじと
えのきだけをさっとゆでて冷まします。 - その間に大根をすり下ろし、かるく水気を切ります。
- 冷めたきのこに大根おろしを和えて
ぽん酢などで味付けをします。
他にも野菜のてんぷらや野菜やきのこを
たっぷり使った炊き込みご飯、うどんやそばなども
おすすめです。
普段なかなか作る機会の少ない精進料理、
健康に良いものばかりなので、
ぜひお彼岸に作ってみてくださいね!
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