梅酒は氷砂糖で作るのに、
梅ジュースは粉砂糖で作る人がとても多いです。
その理由は
梅エキスの抽出スピードの差であり、
早く抽出出来た方が腐らせる失敗が無いからです。
しかし
氷砂糖で作った梅ジュースは透明で美しく、
味も独特の甘みがあり
疲れた身体に染み渡る健康的な栄養剤です。
粉砂糖に比べてちょっと時間がかかりますが、
その価値もあります。試してみませんか?
氷砂糖を使う良さとは?
氷砂糖は粉砂糖に比べて精選純度が高いため、
粉砂糖で作った梅ジュースに比べて透明なものができます。
ただアクがあるため、
粉砂糖に比べてちょっとしつこい甘さになるという人もいます。
梅のエキスは浸透圧を利用して抽出します。
梅の実の中の水分と砂糖液をゆっくり交換すると
梅の実のエキスが濃く抽出されます。
梅酒と違って梅ジュースには防腐効果はないので
早く抽出させたい人は粉砂糖を使いますが、
濃い梅の味を楽しみたいときは氷砂糖を使うことをおすすめします。
氷砂糖も粉砂糖も同じ糖分100%ですが、
形状が違うため抽出される梅エキスの量も違うのです。
粒が細かい粉砂糖の場合は梅の実のほとんどが
砂糖に触れてしまい、浸透圧で梅の実全体から
水が外に出ていきます。
一方氷砂糖は
梅の実の一部にしか触れていないため、
梅の実は砂糖と触れ合っているところからしか
水分を出しません。
水が外に出れば最初は100%砂糖だった部分が
90%、70%と糖分が減っていき、
浸透圧が低くなるため水が外に出るのもゆっくりになります。
ゆっくり抽出されることで梅エキスが
梅の実の中に置いてきぼりにならず、ちゃんと外に出てこられるのです。
作り方
- 青くて堅い生の青梅は2~4時間水につけてアク抜きをします。
- アクを抜き終わった後は流水で丁寧に水洗いをし、
大きいキズのあるものや傷んだものを取り除きます。 - ざるにあけて水けをきり、清潔なふきんやキッチンタオルで
水分をしっかり拭き取り、しばらく乾燥させます。 - 竹串を使って梅のヘタを取り除きます。
付いたままでも作ることはできますが、
ヘタを取らずに漬けるとエグ味が出てしまうことがあります。 - 保存に使用する果実酒瓶を消毒します。
焼酎を使う場合は回し入れ、残った焼酎を捨てます。
熱湯消毒の場合、
一度瓶をぬるま湯で温めてから熱湯を回しかけます。
果実酒瓶以外にも使う道具は消毒し、十分乾燥させてから使用します。
手間がかかりますが、
これにより梅ジュースがかびることを防ぐことができます。
- 梅と同量の氷砂糖を用意し、果実酒瓶に梅を入れて
その上に氷砂糖をのせます。 - 粉砂糖の場合は下に梅、上に粉砂糖でも
比較的早く梅エキスが抽出されるのですが、
梅との接地面が少ない氷砂糖の場合は
梅エキスの抽出がゆっくりなので梅と氷砂糖を
交互に積んで梅と氷砂糖が触れ合う面を増やしましょう。 - 氷砂糖を入れ終えたらしっかりとフタを閉め、
冷暗所で保管します。 - 氷砂糖が溶けるまでは1日に数回、容器を動かして
梅全体にシロップがかかるようにします。
毎日丁寧に混ぜて氷砂糖を早く溶かすことが失敗しないコツです。 - 10~15日ほど経つと砂糖が溶けて完成です。
完成後は梅の実を取り出しましょう。
保存方法
冷蔵庫で保管しているけれど生もの、
防腐剤を使っていないから
短期間で飲み終えなくちゃいけないと思っていませんか?
氷砂糖を使うと梅ジュースの抽出に時間がかかるため、
手間暇かかけて作った印象が強く、せっかくだから
長くのんびりと味わいたいという人が多いです。
実は梅ジュースは正しく保管すれば
防腐剤が入ってなくても長くもつのです。
こちらの記事に詳しく記載してありますので参考にしてみて下さい。
「梅ジュースはどれくらいもつの?保存方法と賞味期限を紹介!!」
他の材料を使った梅ジュースの作り方はこちら
「梅ジュースの作り方を教えて欲しい方必見!!作り方特集!!」
残った梅で作れちゃう梅ジャムの作り方はこちら
「梅酒や梅シロップで残った梅で梅ジャムが作れる?!作り方を紹介!!」