煮物に、汁物の具材にと重宝する里芋。
秋から冬にかけて多く出回ります。
ぬめりには免疫力を高める効果があり、食物繊維
も豊富です!
里芋は栽培期間は長いですが、水やりと土寄せ・増し土さえ
しっかり行えば手をかけずに収穫のできる野菜。
適切に保存すれば長期間自家製の里芋を楽しむことができますよ!
家庭菜園で里芋を栽培する方法についてご紹介していきます。
栽培時期は?
原産地がインドの里芋、生育温度は25~30℃で
高温多湿を好みます。夏の暑さでもよく育つ野菜です。
植え付けは4~5月。収穫までは半年ほどかかり、
10~11月頃に収穫できるようになります。
栽培方法
<植え付け前の準備・芽出し>
種芋を直接植え付けると、芽が出るまでに時間がかかり、
失敗のリスクも高まるので、確実に栽培するためには
事前に芽出しの作業を行います。
種芋を仮植えして、
種芋から芽を出させることを芽出しと言います。
- 培養土を入れたプランターやポットに種芋の芽を
上向きにして置き、種芋が隠れる程度に薄く土を被せます。 - 水やりをしたら黒いビニール袋などで覆って保温します。
- 日当たりの良い場所に置き、土が乾いたら水やりをして発芽を待ちます。
- 芽が5~6cmほど伸びてきたら植え付けを行います。
園芸店などで最初から苗で売っているものもあるので、
そちらを植え付けても構いません。
芽出しは植え付けの3~4間前くらいに行うようにしてください。
サトイモの育て方 植え付け 芽だし [Home gardening] Growing Taro Root Plant - Tips & Harvest 里芋
芽出しの間に植え付ける場所を準備します。
【地植えの場合】、石灰、たい肥、肥料を土にすき込み、
幅100cm高さ20~30cmほどの畝を作っておきます。
【プランターで栽培する場合】は
深さ30cm以上の大型のものを用意しておきます。
土は野菜用の培養土を使うと便利です。
<植え付け>
【地植えの場合】は畝に溝を作り、種芋の芽を上にして
30cm間隔に置き、芽から5cmほど土を被せます。
芽が折れないようにそっと被せてください。
【プランターで栽培する場合】、里芋は栽培過程で増し土をしていくので、
最初に土を入れ過ぎないように注意してください。
縁から10cmほど余裕のあるくらいが目安です。
5~6cmの溝を掘って種芋を植え、5cmほどの高さに土を被せます。
植え付けが終わったらたっぷりと水やりをしてください。
<植え付け後の管理>
里芋は乾燥が苦手な野菜です。日差しが強くなり、
土が乾きやすくなる真夏は
特に水やりに注意するようにしてください。
土に染みこむようにたっぷりと水を与えましょう。
里芋は高温多湿を好むので、日差しの強くなる夏場は
土をワラやマルチシートで覆うと乾燥を防ぎ、
湿度の高い状態を保つことができます。
株が10~15cmほどに育ったら追肥をします。
増し土、土寄せは本葉が3~4枚になった頃と
その1ヶ月後に行います。
小芋となる芽が株元から出てくるので、
その芽がしっかり土に隠れるように土をかけます。
この作業が里芋の形や味の良し悪しを左右するので忘れずに行ってください!
<収穫>
初霜の頃になったら収穫です。
葉が黄色く、縮み始めたら試し掘りをして
芋の大きさを確認してみましょう。
最初に株の茎を切り取り、それから広めに土を掘って里芋を収穫します。
❈1株に親芋1個、芋10~15個が一般的な収穫量です。