ほんのりと甘酸っぱくて、
ちょっと昔を思い出させる「梅ジュース」。
5月になるとスーパーにも梅が並び始め、
暑くなる季節に向けての準備を始める人も
多いのではないでしょうか。
梅ジュースを作っておけば
水はもちろん、炭酸水や牛乳で割るなど
様々な方法で梅ジュースを楽しむことができます。
梅ジュースは
材料が揃うと簡単に作ることができ、
きちんと作って管理すれば長く楽しむことができます。
ぜひ試してみませんか?
梅ジュースの保存方法
梅ジュースのベストな保存方法は加熱殺菌後、
密封した保存ビンを冷蔵庫で保管することです。
冷蔵庫で保存できない場合は
日光の当たらない湿気の少ない場所で保管しましょう。
梅ジュースの天敵はカビと発酵です。
梅ジュースを作るときには次のことに注意しましょう
- 梅ジュースを作るビンは煮沸消毒し、
きちんと乾燥させましょう - カビを防ぐために、アク抜きした後は
梅の水気をきちんと拭き取ってからビンに入れましょう - 梅と氷砂糖を交互に入れるとき、
最後は氷砂糖で終わらせましょう - 梅ジュース作成中のビンは冷暗所で保管しましょう
- 早く砂糖が溶けるように、
梅ジュース作成中のビンを毎日揺すりましょう
ビンを煮沸するとき、
耐熱ではないビンに熱湯を貯めると
割れる恐れがあるので
少しずつ注ぐようにしましょう
(熱湯を少し注いで傾けて回すようにしましょう)。
梅と氷砂糖を順に詰めていくとき、
一番上が氷砂糖で終えると梅エキスの抽出が早まります。
梅エキスの抽出を早めるために
漬ける前の梅に竹串で穴をあけるという方法もありますが、
出来上がりの梅ジュースが濁ってしまいます。
梅ジュースに使っていない状態の梅は
発酵する可能性がありますので、ビンを毎日揺することで
砂糖を早く溶かしながら
全体的に梅ジュースをつけることができます。
ただし
漬けてから時間が経った梅は崩れやすく、
梅が崩れると梅ジュースが濁ってしまうので加減が必要です。
氷砂糖が完全に溶けて1ヶ月したら
梅ジュースを取り出し殺菌してアクをとります。
こうすることで長くもつ梅ジュースになります
(このとき梅ジュースを保存するビンも
きちんと煮沸消毒・乾燥が必要です)。
【梅ジュースの殺菌方法】
- 梅ジュースを保存ビンに入れ、約80℃のお湯で15分ほど湯煎する。
- 梅ジュースを鍋に入れて15分程度加熱し、
沸騰しないように注意しながらアクを丁寧に取り除く。
アクが出なくなったら火を止めて、
冷めたらガーゼでこして保存ビンに入れる。
梅ジュースの賞味期限
加熱殺菌後、密封した状態で保存すると
1年間は保存することができます。
ただしその間に何度も開封するなど
完全な密封状態が保てない場合は
1年間持たないことがあります。
梅ジュースは正しく保管しないと
直ぐに発酵したり、カビたり、腐ってしまいます。
よく白い膜のようなものが出てきて
「白カビだと思った」という人が多いですが、
これは梅から出る天然の酵母の場合もあります。
天然酵母の場合は
発酵している状態なので、お酒の様になるだけで
身体に害はありません
(青カビや赤カビの場合は飲めないので捨てましょう)。
【発酵の状態】
- 泡が出る
- にごる
- 甘酒のようなにおいがする
- ビンが膨張する(膨らむ)
発酵の場合は前述したように
「お酒っぽくなる」程度ですが、
*カビが生えたり腐ったりすると腐敗臭や苦みなどあります。
「せっかく作ったのに」と思ってしまうでしょうが、
異常だと感じたら捨てましょう。