時間があるときは冷凍した食材を冷蔵庫や室
温で自然解凍しますが、今すぐ使いたいとき
には向いていないですよね。
電子レンジでの解凍は、急いでいるときにと
っても便利。
ですが解凍にムラが出やすく、肉が温まって
しまったり、なかなか思い通りの解凍具合に
はなってくれません。
電子レンジで解凍をするときは、ポイントが
いくつかあります。
それでは電子レンジで肉を上手に解凍するに
はどうしたらいい?オススメの方法をご紹介
します。
電子レンジ解凍のメリット・デメリット
冷凍した肉や魚は、前日の夜に冷凍庫から冷
蔵庫に移動しておく、または当日室温に置い
ておくと半日ほどで解凍されますが、急なメ
ニュー変更や解凍し忘れたときなどは、電子
レンジを使ってさっと解凍することができま
す。
電子レンジの最大のメリットは時間がないと
きでも、あっという間に解凍することができ
ることです。
冷凍しておいた調理済みのおかずも、電子レ
ンジで温めれば鍋やフライパンを使わなくて
いいので、洗い物も少なくて済みます。
ですが電子レンジ解凍は自然解凍と違い、ち
ょうどいい具合に解凍するのが難しいです。
食材の表面は熱が通り過ぎて色が変わってい
るのに、中はカチカチのままというときがあ
ります。
これではせっかくの食材が台無しになってし
まいます。
電子レンジでの解凍にはいくつか注意点があ
ります。
それでは、電子レンジ解凍を失敗しないため
のポイントを見ていきましょう。
電子レンジ解凍のポイント
凍った状態から解凍する
電子レンジ解凍で解凍ムラが起きてしまう原
因は、電子レンジの仕様が関係しています。
電子レンジは食品の水分子を振動させて、そ
の摩擦熱で加熱します。
そのためすでに食品の回りが溶け始めている
と、その水分に反応してしまい表面と内側で
解凍ムラを起こしてしまいます。
電子レンジ解凍をする場合は、食品がカチカ
チに凍った状態から行ってください。
解凍ボタンと弱加熱を使い分ける
食材を全解凍するときは解凍ボタンを使いま
す。
ですが食材によっては半解凍にしたい、調理
済みの食材を解凍したい、小分けにした肉な
ど分量が少ない、など全解凍が適さない時も
あります。
その場合は弱加熱がオススメです。
100〜200Wで時間を短めに設定すると、
うまく解凍することができます。
クッキングペーパーを敷いて解凍する
解凍するときはラップは外してから電子レン
ジで解凍します。
電子レンジは食品の水分子を振動させ、その
摩擦熱で加熱するので、解凍時に出るドリッ
プは解凍ムラの原因になります。
この解凍ムラをなくすために、クッキングペ
ーパーの上に解凍したい食材を乗せて解凍す
ると、うまく解凍することができます。
半解凍機能を使う
半解凍の食材は全解凍よりも切りやすいので、
お刺身を解凍するときに向いています。
また旨み成分がドリップとなって出てしまわ
ないように、半解凍にしてから調理すること
もできます。
半解凍にしたいときは、100〜200Wで時
間を短めに設定すると、うまく解凍すること
ができます。
解凍の途中で上下を返す
解凍の途中で食材の上下を入れ替えると、解
凍ムラを少なくすることができます。
全解凍ボタン、または100〜200Wで、上
下を入れ替えて解凍します。
食材は小分けにして冷凍する
冷凍するときは、食材を薄く広げて小分けに
ラップで包んでおくと、あとあと解凍しやす
いです。
または食材と食材の間にあらかじめクッキン
グシートを挟んでおくと、必要な分だけ剥が
して解凍することができます。
もちろん一番のオススメの解凍方法は、冷凍
庫から冷蔵庫に移動させて自然解凍すること
ですが、忙しいときは電子レンジの力が必要
です。
電子レンジで解凍する際のポイントに注意し
て、時短でも美味しく食材をいただきたいで
すね。