うつ病患者の8割が悩まされている睡眠障害。
特に多いのは不眠症で、
「眠れないことが一番つらい」と訴える
うつ病患者も多くいます。
うつ病による不眠症の原因の1つに
セロトニンの不足・欠乏があげられます。
うつ病による睡眠障害は
専門医によるうつ病の治療が必要ですが、
規則正しい生活・適度な運動をすることで
セロトニンを効率よく分泌させることができます。
うつ病が原因の不眠症の仕組みを知り、
改善方法を知りましょう。
睡眠障害とは?
規則正しい睡眠は
身体や心の疲れを回復する効果の他に、
記憶を定着させる効果や
免疫機能を強化する効果があります。
睡眠障害とは睡眠に問題がある状態で、
睡眠障害になると
日常生活や社会生活に支障をきたします。
更に睡眠障害の症状が悪化すると
生活習慣病やうつ病になりやすくなってしまいます。
睡眠障害には
不眠症や過眠症など患者自身が自覚できる症状と、
寝言・いびき・歯ぎしりなど周囲が指摘する症状があります。
「睡眠障害ではないか?」と不安になったら
自分で自覚していることと、人から指摘されたことを把握し、
専門医の診察を受け、正しい診断をしてもらいましょう。
正しい診断が適切な治療に繋がります。
(関連記事:睡眠障害とは?現れる症状の種類を紹介!!)
うつ病による睡眠障害の特徴
うつ病による睡眠障害で一番多いのは不眠症です。
実際にうつ病患者の8割が
不眠症の症状があると言われています。
通常人間の身体は
セロトニンという脳を覚醒させるホルモンと
睡眠を促すメラトニンとホルモンが
正常なバランスを保つことで生活が出来ています。
うつ病の場合、
セロトニンが慢性的に不足・欠乏してしまいます。
その結果、相対しているメラトニン(睡眠ホルモン)が
正常に分泌されず、不眠症の原因となってしまいます。
うつ病患者にある
「気分が落ち込む」「やる気が出ない」
「身体が重い」という訴えはセロトニン不足・欠乏による
脳を働かせる伝達物質の鈍化が原因です。
ここに「寝れない」という症状が加わることは
うつ病患者をとても苦しめ、「眠れないのが一番つらい」と
訴えるうつ病患者はとても多いです。
ちなみに不眠には次の種類があります。
うつ病による不眠症では中途覚醒、早朝覚醒が多く見られます。
- なかなか寝付けない…入眠障害
- 寝てもすぐに起きてしまう…中途覚醒
- 朝早くに起きてしまう…早朝覚醒
うつ病による睡眠障害の治療方法
うつ病による睡眠障害(不眠症)の原因は
メラトニンが正常に分泌されない、
その原因はセロトニン不足が原因です。
よって
うつ病が原因の不眠症を解決するには
セロトニンの不足・欠乏を改善することが1つの方法です。
セロトニンを増やすには
次の様な適度な運動、規則正しい生活・食生活があげられます。
これらを長期継続することが大切です。
- 早寝早起き
- 太陽光を浴びる
- リズミカルな運動をする
- 良く噛んでご飯を食べる
セロトニンの分泌は太陽と大きく関係しており、
太陽の出ている日中は分泌されやすく
日没後・夜間は分泌が少なくなります。
セロトニンが睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌に
関係していることから、人間の本来の睡眠時間は夜になるのです。
夜に十分に眠り、朝早くから活動することが
最も効率よくセロトニンを増やすことが出来るのです。
また
太陽光の様に強い光を浴びると
メラトニンの分泌をストップし、
脳の覚醒を促すセロトニンの動きが活発になります。
朝起きたらまずカーテンを開ける、
もしくは眠る前にカーテンを開けておき
夜明けに自然と太陽光が部屋に入って来るようにしてみましょう。
リズミカルな運動としては
スクワットや階段の昇り降りなど
一定のリズムを刻む反復運動がおすすめです。
ウォーキング、ヨガや太極拳など腹式呼吸(深呼吸)、
さらに良く噛んでご飯を食べることもリズミカルな運動です。
このような運動を5分以上行うと
セロトニン神経が活性化されてセロトニンが分泌されます。