仮面うつ病という言葉を聞いたことがありますか?
全然知らない人なら、
うつ病っぽいけどうつ病じゃない症状のことなのかな
と思ってしまいますよね。
ですが
仮面うつ病もれっきとしたうつ病なんです。
うつ病にはたくさんの種類があります。
中でも仮面うつ病は
以前からよくある症状とされています。
あまり知られていない
仮面うつ病についてご紹介します。
仮面うつ病とは?
普通のうつ病は落ち込んだり、
やる気や集中力がなくなったりという
精神的な症状が代表的ですよね。
そしてそういった症状であれば、
精神科などに通院することを考えます。
しかし
仮面うつ病とはその症状から全く違うのです。
仮面うつ病の症状とは
主に腹痛や頭痛、倦怠感、下痢などです。
よく考えたらストレスが多くかかっている時に
出る症状ではありますが。
腹痛や頭痛であれば
内科などに行ってしまいますよね。
そして病院で検査をしても異常は見つからない、
どの薬を飲んでも効かない
ということになります。
かかりつけの内科医が、
どの治療法も効果がなく、
精神的な部分ではないか
と疑いを持つまでにかなりの時間がいるのです。
仮面うつは、
腹痛や頭痛が仮面になって、
本当の病気であるうつ病が
見えにくくなっている状態なのです。
仮面うつ病の治療方法
仮面うつの治療方法は
うつ病とほとんどかわりません。
うつ病の治療では、
休息、薬(抗うつ剤、睡眠薬など)、
精神療法なので、この治療を行っていきます。
うつ病が治療できれば
身体的な不調も完治しますが、
うつ病の治療には時間を要することが多いので、
身体的な症状に応じて投薬が行われる場合も多いです。
身体的な症状の改善は
一時的なものにしかなりませんが、
身体的症状にさらにストレスを感じるように
なったらいけないので投薬を行うのです。
ただ実は
この仮面うつ病の治療で一番難しい部分は
患者本人がうつ病であると受け入れるところなんです。
そもそも身体的不調で通院を始めているので、
多くの方は自分がうつ病であるということを
受け入れられないんです。
また仮面うつ病は
自分に厳しい人がかかる傾向にあるようなので、
うつ病と診断されることで
自分を責めてしまう人も多いのです。
うつ病の治療で一番大事なのは
自分をうつ病であると認め、
そして自分に休息を与えられるような
精神状態になることなのですが、
実は
このうつ病と認めるということが
仮面うつ病にとっては難しい事なのです。
ストレスの多い社会で
うつ病になることは珍しい事でも、
ましてや自分が弱い事の証明でもありません。
真面目に生きている証拠ともいえる病気ですので、
自分にその疑いがある場合は、
否定するのではなく受け入れ、
自らに休息を与えてあげることも大事なようです。
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