暖かくなるとよく見かけるようになるカナヘビ。
よく見ると恐竜を小さくしたような顔つきをしています。
飼育に場所も道具もあまり必要ないし、
お子さんのいるご家庭では生態を観察することで
勉強になったり興味関心を持ったりするきっかけになりますよ!
カナヘビの飼育の仕方についてご紹介していきます!
カナヘビとは?
主に日本に生息しているのはニホンカナヘビという種類で、
全長はおよそ18~25cm、
そのうちおよそ3分の2がしっぽにあたります。
トカゲもカナヘビもよく似ていて、
カナヘビのことをトカゲと呼んだりもしますが、
トカゲはツルツルとした感触、
カナヘビは体の側面に斑紋があるので
ザラザラとした感触をしいています。
しっぽもトカゲに比べて
カナヘビの方が長いという特徴があります。
飼い方
<すみかの準備>
準備するものは
- 飼育するためのフタ付きケース(大きめの虫かごなど)
- 土
- カナヘビが隠れるための場所
- 木の枝
- 水入れ
です。
✔ 土はカナヘビを捕獲した場所の土を入れてあげるとベストです。
✔ 隠れるための場所は流木などの枝や平らな石などで作ります。
✔ できるだけ自然の生息地に近い環境に整えてあげましょう。
<えさ>
えさはコオロギやハエ、クモ、トンボなどの小型の昆虫や幼虫です。
なかなか自然にいる餌を捕獲して与えることは難しいので、
ペットショップで扱っている餌用のコオロギや
ミルワームという幼虫を活用するようにしましょう。
爬虫類専用のミネラルやビタミンの粉も市販されているので、
時々餌にまぶして与えてください。
カナヘビは適量以上のえさを食べないので、
量が分からない場合は多めに入れてあげます。
水入れには
常に清潔な水を入れあげるようにしましょう。
<その他のお世話>
晴れの日は日光浴をさせておきます。
あまり暑さには強くないので
1時間弱ほど日のあたる場所に飼育ケースを
置いてあげる程度にしてください。
日陰に入る様子が見られたら
切り上げるようにしましょう。
また、霧吹きで飼育ケースに水をまき、
湿度を維持してあげることも大切です。
<冬眠させる場合>
- 冬眠させ場合は飼育ケースに土を10cm以上入れ、
落ち葉を土に混ぜ土の上にも乗せます。 - 多めにえさを与え、霧吹きで土を濡らしたら準備完了です。
- 昼夜の温度差に少ない場所にケースを置いてあげましょう。
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産卵させて増やしたい場合は?
オスとメスを一緒のケースで飼います。
産卵シーズンは6~7月。
お腹に卵を抱えている間はあまり動かなくなりますが、
産卵直前になると産卵場所を探して活発に動くようになるので、
その兆候を見逃さないようによく観察しましょう。
産卵はさほど時間がかからないうちに終わります。
確実に卵をかえすためには
卵を回収して別のケースで孵化させましょう。
そのままにしておくと
餌用のコオロギが卵を食べてしまう恐れがあります。
ケースはそれほど大きい必要はありません。
タッパーなどでも大丈夫です。
容器に入れた土や苔の上に静かに卵を置き、常にほどよく
湿り気を帯びるように水分を補給してあげます。
卵に直接水をかけないように気をつけてくださいね。
うまくいけば産卵から35~45日程度で孵化しますよ!
寿命はどれくらいなのか?
カナヘビの寿命は7年前後と言われています。
長ければ10年近く生きるものもいるようです!
注意点
カナヘビは比較的飼育しやすい生き物ですが、
日光浴中や冬眠中に死なせてしまうというケースも
少なくありません。
特に日光浴中に死んでしまう例が多いようです。
飼育に自信のない場合は
短期間のみの飼育に留めて自然に還してあげましょう。
その際はできるだけ
捕獲した場所に還してあげるようにしてくださいね。
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