梅仕事の季節、梅干しに梅酒に梅シロップに・・・と
あれこれ手作りをされる方も多いのではないでしょうか。
大人も子供も楽しむことのできる
梅シロップは
さっぱりとした味わいが夏にピッタリ!
作り方も簡単ですが、なぜか漬けている途中に
泡が出てくることってありませんか?
実はあの泡は発酵によって発生したものなのです。
どうして発酵するの?泡が出ても大丈夫なの?
梅シロップの発酵についてご紹介していきます!
なぜ発酵するの?
梅の実についている酵母菌が発酵することにより、
漬けている梅シロップから白い泡がでることがあります。
この発酵は砂糖によって進むので、
砂糖が溶けるのに時間がかかってしまうと
発酵して泡が出る可能性が高くなります。
*泡が出る他に色が濁る、梅の実が膨らむといった状態も
発酵によるものです。
発酵したら食べられないの?
発酵して泡が出てしまって台無し!ということはありません。
シロップを火にかけることで対処することができます。
- 保存容器からシロップだけを取り出し、
あくを取り除きながら弱火にかけます。 - あくが出なくなったら冷まして保存容器に入れます。
漬け込んで10日程度たっていて、
梅のエキスが十分に抽出されているのであれば
火にかけたシロップのみ保存容器に入れて
冷暗所で保存してください。
まだ梅のエキスが抽出されきっていない場合は
再びシロップを梅の実と一緒に保存容器に入れて、
しっかり抽出されるまで漬け込んでください。
梅の実がシワシワになったら
エキスが十分に抽出された証拠なので、
抽出されたか分からない場合は実を見て判断するといいですよ!
発酵させないためにはどうしたらいいの?
発酵を防ぐためには
できるだけ早く砂糖を溶かすことがポイントになります。
少し手間はかかりますが、砂糖を一度にいれずに
数回に分けて入れることで発酵を防ぐことができます。
- 砂糖を4等分し、最初に漬け込むときには
4分の1量の砂糖だけを入れ、2~3日ごとに追加していきます。 - 追加したらその都度よくかき混ぜるようにしてください。
こうして砂糖を少しずつ加えることで
発酵する前に砂糖を溶かしきることができるのです。
容器を揺するなどして混ぜることでも
砂糖の溶けをよくすることができるので、
每日1~2回混ぜることも発酵の防止になります。
また、
梅1キロに対して酢を100ml入れることで
発酵しにくい状態にすることができます。
砂糖を何度も分けて入れるのは面倒!という方は
酢で発酵対策をするのもいいですね。
りんご酢などは梅の酸味とも相性がいいのでおすすめです。