突然の下痢や吐き気が起きた場合、
何か大きな病気が隠れているかもしれません。
下痢や吐き気が起きる場合、どのような原因
が考えられるのでしょうか？
そして症状が出てしまった場合、どのように
対処したらいいのでしょうか？
それでは、突然起きる下痢や吐き気の原因と
対処方法を見ていきましょう。
下痢と吐き気が起きる場合の原因と対処方法
みぞおち周辺に激しい腹痛、下痢や嘔吐が
ある場合、それは急性胃腸炎かもしれません。
急性胃腸炎とは、
特に前触れもなく腹痛、下痢、嘔吐などが
起き、細菌性胃腸炎やウイルス性胃腸炎が
あります。
胃腸炎が流行るのは夏だけではなく、季節に
よって流行る種類が異なります。
細菌性胃腸炎
夏に症状が出ることが多い、細菌性胃腸炎。
腹痛、下痢、嘔吐といった症状があらわれ、
重症の場合血便が出る場合もあります。
体内から水分が多く失われるため脱水症状
を起こしやすく、血圧低下からショック症状
を起こす可能性もあるので注意が必要です。
ウイルス性胃腸炎
ウイルス性胃腸炎といえばノロウイルスが
有名で、水のような下痢が続きます。
他にも様々なウイルスが原因の場合があり、
発熱はほぼありませんが、激しい下痢と嘔吐
を繰り返します。
冬に流行ることが多い胃腸炎です。
その他の胃腸炎の原因
海産物や肉の中に寄生している幼虫が胃の中
に侵入し、腹痛や嘔吐を繰り返すことがあり
ます。
またアレルギー反応によるものの場合、下痢
や嘔吐の他に、皮膚に湿疹や蕁麻疹が出てき
ます。
呼吸困難になりショック症状を引き起こす
可能性があるので、病院でアレルギー検査を
受けておくと良いでしょう。
他にも薬の副作用、アルコールや香辛料など
の刺激物、ストレスなど原因は様々です。
胃腸炎の症状
- みぞおち周辺の激しい痛み
お腹の上の方に、ギューっと絞られるような
痛みが出ます。激しい痛みが押し寄せては
引いてと、痛みの症状に波があります。
- 吐き気や嘔吐
胃の粘膜がただれ、刺激を受けると吐き気や
嘔吐が起きます。症状がひどいと吐血する場合
があります。
- 下痢
大腸の粘膜が炎症すると下痢を起こし、大量
の水分が体内から奪われます。
また胃の粘膜から出血が続くと黒い便が出た
り、腸管から出血すると血便が出る場合があり
ます。
- 発熱
一部の胃腸炎の症状では、発熱する場合が
あります。
急性胃腸炎の予防方法
急性胃腸炎は免疫力の低下から感染しやすく
なりますので、体調を崩しやすい季節の変わり
目は注意しましょう。
- 規則正しい生活
- バランスのとれた食事
- 疲れを溜めず体を休める
- リラックスした時間
を作るなど、生活リズムを整えることで自律
神経が整い、感染しにくい体を作ることがで
きます。
また細菌性胃腸炎の場合、病原体が付いた
ままの手で食品を食べると感染しますので、
家に帰ったら必ず手洗い・うがいを行い、
感染経路を予防することが大切です。
特に夏場は細菌が繁殖しやすいので、まな板
や包丁などの調理器具の殺菌や、食品によく
火を通してから食べるなど意識して行ってく
ださい。
急性胃腸炎になってしまったら
急性胃腸炎は下痢と嘔吐を繰り返します
ので、脱水症状が起きやすいです。
体内から失われた水分は、白湯や常温の
スポーツドリンクなで補いましょう。
脱水症状がひどい場合は、ミネラルを含んだ
経口補水液や、病院で静脈への輸液をするなど
しましょう。
症状が治まってきたら、お粥やすりおろした
リンゴ、野菜スープなど、消化に良いものを
摂取するようにしましょう。
急性胃腸炎の原因は食事や飲み物だけで
なく、原因が分からないことも多くあります。
症状によって原因や対処方法は異なりますの
で、自己判断はとても危険です。
原因によって対処方法が変わりますので、
早めに病院に行きお医者様に診てもらいましょう。