ヌマエビとは十脚目ヌマエビ科に分類される
淡水生のエビで、西日本から南西諸島に生息
します。
成体の体長は4㎝に達し、アクアリウムを楽
しむ方には「水槽の掃除屋」として大変人気
の生物です。
雑食性の為野生下では藻類や小動物、生物の
死骸やそれらから出たデトリタスなど何でも
食べ、飼育下でも水槽の苔や混泳させている
魚の食べ残しを食べて水槽を綺麗にしてくれ
ます。
ですが、ヌマエビの餌は何が良いのでしょうか。
そこで今回ヌマエビの
- 餌の種類
- 飼育下での主な餌
- 餌やり
- 注意点
などをご紹介します。
餌の種類
人工飼料
エビ専用飼料の他、混泳させている魚の餌も
食べます。
動物性餌
赤虫やイトミミズなどを食べますが、
ピンセットで摘んで沈ませる必要があります。
植物性餌
基本的には餌の方を好んで食べますが、葉の柔
らかい水草も問題なく食べます。
水槽内不純物
水槽内の藻類、苔、水垢、他の魚の食べ残しや
排泄物も食べます。その為「水槽の掃除屋」と
されアクアリウムを楽しむ方に重宝されています。
その他
人間が食べるような食材や野菜も食べます。
しかし他の餌を食べなくなる事があるので、あえ
て与える必要はありません。
飼育下での主な餌
エビ専用飼料
販売しているショップはあまり多くない様です
が、通信販売などで容易に入手出来ます。
エビ専用に栄養が調整されているので問題なく
食べますが、タンクメイトとして水槽に入れる
場合最初からエビ専用の餌を与えてしまうと、
苔を食べなくなる事があるので状況をみて与えます。
赤虫
エビ専用飼料やその他の餌の食い付きが悪い、
又は餌を食べない時は赤虫が有効的です。
しかし赤虫は水を汚しやすく、すぐに水質が悪化
してしまうので餌を食べている場合は与える必要
はありません。
水草
ウイローモスの様な柔らかい水草は好んで食し
ます。また水草はエビの最適な隠れ家にもなる
ので、ぜひ水槽に入れましょう。
共食い
極度なエサ不足に陥ると共食いする事があります。
しかし共食いは、他の餌では得られないコラー
ゲンなどを確保する目的もあるので、仕方のな
い事だと諦めます。
ソーセージ、ちくわ、きゅうり、ほうれん草、etc
人間用のソーセージやちくわ、きゅうり、茹で
たほうれん草など何でも食べます。
しかしそれに慣れてしまうと水槽内の苔を食べ
なくなるので、あまり与えないように注意します。
餌やり
他の魚と混泳飼育する場合は、水槽内の苔や
食べ残し、水草などを食べるので基本的に餌
やり不要です。
餌を与えると慣れて水槽の掃除をしなくなる
ので、どうしても与える時は10日~2週間に
1度のペースに抑えます。
水槽内に苔がある時は、苔を優先的に食べさ
せる為に餌やりをストップしましょう。
ヌマエビのみを飼育している場合は、個体数に
合わせて少量の餌を1日3回程に分けて与えます。
餌をついばむヤマトヌマエビ
注意点
ヌマエビは水槽内の藻類、苔、水垢、食べ残しなどを食べて水質の悪化を防いでくれます。
しかしあまり沢山の量を食べる事が出来ないので、餌を与え過ぎると苔などを食べなくなるばかりかヌマエビの食べ残しで水が汚れるので注意します。
ヌマエビを含めエビ全般は、薬剤に非常に弱い特徴があります。
水草を購入する際は、お店で薬剤や肥料を使用していないか必ず確認しましょう。
混泳させている魚に影響がない場合でも、ヌマエビだけが全滅してしまう事があるので注意します。
ヌマエビは夜行性なので、朝まで餌がある場合は餌の与え過ぎです。
食べ残しは水質を悪化させるので餌の量を調整しましょう。
まとめ
- ✤ 雑食性の為、人工飼料や動物性餌、水草など
何でも食べる。 - ✤ 水槽内の不純物を食べてもらう為に、あまり
餌やりはしない。 - ✤ エビ専用に餌を与える頻度は、10日~2週間に1度。
- ✤ 単体飼育の場合は、少量の餌を1日3回に分け
て与える。
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