世界最大の淡水魚として数えられるピラルクは
体長4m以上、体重200㎏以上にもなる超巨大魚です。
アマゾン川流域に分布し身は食料に、丈夫な鱗
は装飾品に加工され古くから現地の人々に親し
まれてきました。
日本では水族館などでしかお目にかかれないピ
ラルクですが、怪魚や古代魚釣りが好きな方に
は憧れの魚の一つなのではないでしょうか。
そこで今回ピラルクの
- 釣れる場所
- ピラルク釣りの事故
- 用意する物
- 釣り方
- 注意点
などをご紹介します。
釣れる場所
ピラルクは日本には分布しない亜熱帯地方の魚
なので、釣るには海外に行かなければなりません。
ピラルクの主な分布地をご紹介します。
- アマゾン川(南アメリカ)
- オリノコ川(ベネズエラ)
- ギアナ(南アメリカ北東部)
また上記で紹介した分布地以外にも日本の近隣
では、タイのAmazonBKKと言う釣り堀でも
ピラルク釣りを楽しむ事が出来る様です。
しかしピラルク釣りはかなり厳しいので、お金
を払って釣る釣り堀では少々詐欺まがいに感じ
る事があるかもしれません。
日本から片道1日以上かかるアマゾン川か、数時
間で到着するタイの釣り堀か目的に合った場所を
選びましょう。
ピラルク釣りの事故
ピラルクは平均体長2~3m、最大体長は諸説あ
りますが4.5~5.2mと言われています。
その巨体で驚いた時や身の危険を感じた時に、
水面から勢い良く飛び出す習性がありボートや
カヌーを転覆させたり、人に体当たりして重軽
傷を負わせる事があります。
ピラニアなどの外的から身を守る硬い鱗と、
規格外の大きさの体での体当たりは脅威的な破
壊力を持ち例えるならば、数mの巨大なコンク
リート盤でフルスイングされる様なものです。
ピラルクが腕に当たり骨が砕ける事は良くある
事で、尾が頭に当たり帰らぬ人となった死亡事
故も珍しい話ではありません。
現地に行った際は十分に注意しましょう。
用意する物
タックル
ピラルクは川魚の為あまり引きが強い魚ではない
ので、雷魚タックルを使用します。
ルアー
ルアーはブラックバス用を使用します。
しかしフックとリングをピラルク釣りに耐えられ
る物に交換しなければなりません。
生息地で釣る場合は小魚や魚の切り身などを取り
付けてもいいでしょう。
釣り方
- 釣り場に着いたら、ルアーを投げ込みます。
- 底まで付いても食い付かなければ巻きなおして、
また投げ込むと言う風にピラルクが掛かるまで
繰り返します。
また、ピラルクは水面直下を泳ぐ習性があるので、
目視出来る場所を泳いでいる場合はルアーを目の
前を泳がせる様にします。
後は掛かるのを待ち、釣り上げるだけです。
ピラルクはあまり泳ぎが得意ではないのでそれほ
ど走りませんが、巨大な体に付いた筋力でうねら
せるファイトは迫力満点です。
ガンクラフト タイ釣行 ピラルク
注意点
ピラルクはワシントン条約により保護動物に指定されています。
その為釣り場によっては厳しい規定が設けられている事があるので、事前に確認しましょう。
アマゾン川にはピラルクの他にも、巨大魚や様々な危険生物が生息しています。
釣り場に行った際は現地の方の言う事を良く聞き、危険な行動は絶対に避けます。
ピラルクは巨大な体とは裏腹に、とてもデリケートな一面を持ちます。
ファイトが長引いたり、リリースが遅れると高い確率で死んでしまうのでキャッチ&リリースは迅速に行います。
まとめ
- ✤ アマゾン川やタイの釣り堀でも釣れる。
- ✤ 水面から飛び出し、人に激突する死亡事故も
起きている。 - ✤ タックルは怪魚用、ルアーはブラックバス用を
使用するがフックとリングは取り替える。 - ✤ ピラルクを目視出来たら、ルアーを目の前を泳
がせる様にする。
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