手のひらサイズの可愛いハムスターは、飼育
しやすいペットとして人気がありますが
気温の変化に弱く、適切な温度管理をしなけ
れば死んでしまう事もあります。
特に寒さは大の苦手とするので、ヒーター等
で温めてあげる必要があります。
そこで今回ハムスターの
- 飼育適温
- 飼育に適した暖房器具
- 防寒対策
- 危険な季節
- 注意点
などをご紹介します。
飼育適温
野生下のハムスターは
種類によりアジアからヨーロッパまで幅広い
地域に分布しますが、主に石や岩の多い岩石
砂漠に生息しています。
昼夜の気温差の激しい乾燥地帯に生息していま
すが、飼育適温は20~25度とされており特に
寒さに弱いのでゴールデンハムスターで10度以下、
シベリアに生息し比較的寒さに強いとされ
るジャンガリアンハムスターでも5度以下に気
温が下がると、疑似冬眠という仮死状態になっ
てしまいます。
野生下では餌や異性を求めて何キロも走り回る
程運動量が多い為、体温を保つのに十分な熱を
発し冬眠しない動物と言われていますが、
飼育下ではそこまでの運動が出来るスペースが
無く適切な温度管理をしなければ、疑似冬眠か
らそのまま永眠してしまうという事も少なくあ
りません。
また気温の変化にも弱いので、1年中ハムスター
の飼育適温である20~25度を維持しなければな
りません。
それが難しい場合は9月末、最低でも室温が15度
になるようになったら加温します。
飼育に適した暖房器具
エアコン
やはり一定の温度を維持するのに1番適してい
るのはエアコンです。飼育者の不在時でも安心
して作動させ続けられ、ハムスターにとって快
適な環境作りに役立ちます。
しかし
1年365日24時間一定の温度を維持するのが理想
なので、電気代が気になる所でありエアコンを使
用する際の最大の難点ではないでしょうか。
保温剤や保冷材の併用、エアコンの型や年式によ
り設定を変えてみるなど工夫して上手に節約して
下さいね。
ペット用パネルヒーター
ゲージの下に敷いて温めるペット用パネルヒー
ターも人気です。付けっぱなしにしても電気代
が月100円程度と経済的で、サーモスタットが
付いている物は温度管理も楽に出来ます。
しかしゲージ全体を温める事は中々難しく、逆に
床面だけが熱くなりすぎる事もあります。
また住んでいる地域によっては、真冬日等にペッ
ト用パネルヒーターだけの暖房で十分に加温する
のは難しいようです。
電気毛布
ペット用パネルヒーターの代用品として使用で
きます。しかしこのような製品は接している面
のみが温かく感じる様になっているので、ゲー
ジ内の温度を上げるのは難しいです。
また電気代はエアコンよりは安いですが
人間用に作られている物なので、加温が十分でな
い事もある為過信しない様にします。
その他
使い捨てカイロや湯たんぽも使用出来ますが、
空間を温める効果は無いのであくまでも他の暖
房器具の補助的な役割として考えます。
防寒対策
温度管理と共に防寒対策も行います。
夏場は涼しいコーンチップを少な目に使用し、
冬は保温性のあるウッドチップや細かく切った
キッチンペーパー、古い新聞紙等を多めに入れます。
ゲージの設置場所は気温差の激しい玄関、窓際、
廊下、ドア付近から放し、暖かい空気が流れる
高い場所に設置します。ゲージの下に毛布等を
敷くと尚効果的ですよ。
ハムスター飼育記 ⑧防寒対策 その1
危険な季節
ハムスターにとって危険な季節は、気温が高く
なる夏や寒くなる冬だけではありません。
寒さや暑さが苦手ですが気温の変化にも弱く、
昼夜の気温差が大きくなる春や秋も注意しなけ
れば体調を崩す事やショック死してしまう事も
あります。
昼間暖かくなってハムスターの飼育適温まで気
温が上がっても、夜に冷え込み翌朝動かなくなっ
ていたという話はよくある事なのです。
注意点
保温効果があるという謳い文句で販売されている綿を使用した床材の使用は非常に危険です。
足に絡まって骨折する事や誤飲して腸閉塞になる危険性があり、最悪の場合死に至ります。
お住まいの地域、家の構造、家族構成によっても室温は変わります。
ハムスターを飼う時は必ず室内に温度計を設置しましょう。
ストーブやハロゲンヒーターを使用する際は、在宅時の補助的な役割とます。
温度を一定に保つのが困難な事や、付けっぱなしによる火災等の危険性もあるので注意しましょう。
まとめ
- ✤ 飼育適温は20~25度。
- ✤ 室温が15度になったら暖房を入れる。
- ✤ 暖房器具はエアコンが1番適している。
- ✤ 保温性のある床材を多めに敷き、高い場所にゲージ
を設置する。 - ✤ 昼夜の気温差がある春や秋も危険な季節なので注意
する。
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