限られたスペースで飼育する事が出来るハムス
ターですが、運動不足はストレスや肥満の元と
なり健康を大きく害してしまう原因になります。
しかし
他の動物とは散歩の概念が異なり、よく理解し
ていなければ思わぬ事故を引き起こす恐れがあ
ります。
そこで今回ハムスターの
- ハムスターにとっての散歩
- 散歩の危険性
- 散歩のさせ方
- 使用してはいけない散歩グッズ
- 注意点
などをご紹介します。
ハムスターにとっての散歩
野生下でのハムスターは捕食される側の弱者に
当たる為好奇心で巣穴の外に出る様な事は無く、
緊急事態の逃げ道確保や自分の縄張り内に侵入
者がいないかなどを確認する為に巡回します。
その為飼育下でもハムスターにとっての散歩は
遊びや運動不足の解消ではなく、縄張りのパト
ロールであり危機管理や防衛反応といった本能
的な行動なのです。
散歩の危険性
ハムスターは非常に広範囲をテリトリーとし、
野生下では毎日半径10~15mもの縄張りを巡
回している為安易にゲージ外に放すと、
縄張りを広げようとする動物的本能が働き部屋
全体を自分のテリトリーにしてしまいます。
巡回中は侵入者の警戒や予期せぬ危険への緊張
など常に気を張っている状態なので、楽しい散歩
とは程遠くかなり精神的負担になる行為なのです。
また家具家電の隙間に入り込み出てこなくなる
事や、配線をかじり感電・発火、落下・踏みつ
け事故など、体の小さいハムスターの散歩には
危険が多くあります。
この様に散歩にはデメリットが多く、メリットは
あまりないので無理に散歩をさせる必要はありません。
十分な広さと回し車があるゲージで飼育している
場合は、ハムスターが運動不足になる事はないの
で安心して下さい。
散歩のさせ方
個体によってはゲージ外に出していなくても、
目に見える外の世界を自分の縄張りと考える
事があります。
ハムスターは縄張りをパトロールせずにはいら
れない習性を持つので、この様な場合は散歩を
させる必要があります。
安易に部屋で放すのは大変危険なので段ボール
などで囲った柵の中か、逃げ場や隠れ場所、障
害物のない廊下などを散歩させます。
ハムスターにとって散歩は非常に気疲れするの
で、1時間以内でゲージ内に戻してあげましょう。
しかし
1度散歩が習慣付くと外に出られないストレスを
感じるので、毎日決まった時間帯に散歩させる事
が出来ない場合は初めから外に出さない事も一つ
の優しさです。
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使用してはいけない散歩グッズ
・ハーネス、リード
ペットショップなどに販売されているのをよく
見かける散歩グッズですが、ハムスター用に小
さくした商品も販売されているようです。
しかしハムスターは体に何かが付いている状態
を非常に不快に思う他、窒息や骨折などの事故
も少なくありません。
・ハムスターボール
透明なボールにハムスターを入れるハムスター
ボールという物が様々なメーカーから販売され
ています。
このボールに入れておけば部屋で放しておいて
も安心と謳っていますが、自分で速度調節が出
来ないので勢い良く壁に激突する事や、骨折し
てしまう事もよくあります。
またボール内で走っているハムスターは、狭い
空間に閉じ込められてパニックに陥り暴れてい
るだけなので、一部では拷問器具とまで呼ばれ
ています。
注意点
外で美味しい物が貰えると覚えてしまうと非常に厄介です。
外敵と勘違いする恐れがあり、恐怖心を与えてしまいます。
鳥や猫などの外的により一瞬にして連れ去られてしまう事があります。
まとめ
- ✤ ハムスターにとっての散歩は楽しみではなく、縄張
り内のパトロール。 - ✤ 散歩は気疲れする他、ケガや事故の恐れもある為
無理に行う必要はない。 - ✤ 散歩させるならば柵の中か障害物のない場所で、
毎日決まった時間帯に行う必要がある。 - ✤ ハーネス、リード、ハムスターボール等の散歩グッズ
は非常に危険。
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