見た目が美しく、言葉で
コミュニケーションを取ろうとする様子が
なんとも愛らしいセキセイインコ。
飼育しているうちに、
次は卵をふ化させて産まれたときから育ててみたい!
という気持ちになる方もいらっしゃるかと思います。
卵を産ませるにはどうしたらいい?
産まれた卵はどうすればいい?
セキセイインコの「巣引き」についてご紹介していきます!
卵を産んでもらう為には?
セキセイインコをつがいで1つのケージで飼育し、
交尾、産卵によって繁殖させることを「巣引き」
と言います。
セキセイインコには
決まった発情シーズンはありませんが、
夏や冬は親鳥の体力の消耗につながったり、
卵の状態が悪く産まれてくるヒナが
丈夫でなかったりするので
気候の良い春や秋が巣引きに適していると言えます。
メスのインコの産卵適齢期は1~3歳です。
インコにも相性がありますので、
つがいにしようと思っていたオスとメスが喧嘩ばかりして、
うまくつがいにならないこともあります。
最初はケージ越しの顔合わせから始めて、
大丈夫な様子であれば
一緒のゲージに入れてあげるようにすると安心です。
相性が良ければ交尾、産卵となります。
インコの産卵に向けて、
ケージの中に巣箱を用意してあげましょう。
ペットショップやホームセンターなどで購入することができます。
この巣箱はメスが中で産卵、抱卵するためのものです。
メスがこの巣箱から出て来なくなったら産卵の印です。
メスは1回の産卵で平均して4~6個の卵を産みます。
1日おきに1つずつのペースで産卵しますが、
この間巣箱を覗いたり手を入れたりするのは厳禁です。
母鳥のストレスになり、卵を食べてしまうことがあります。
一度卵を食べると、その後の産卵でも
同じ行動を繰り返す恐れがあるので
産卵期については十分に注意してあげてください。
産後はどうすればいいのか?
卵を産んだ母鳥はそのまま巣箱で卵を抱いて温めます。
この期間も飼い主は必要以上に
ケージに近づかないようにすることが大切です。
産卵から17~18日ほどするとヒナが誕生し、
鳴き声が聞こえるようになります。
産まれたばかりのヒナを見たい!
という気持ちをぐっと抑えて、
誕生から10日以上たつまでは
巣箱に触れないようにしましょう。
オスがエサを巣箱の中に運ぶようになるので、
飼い主は親鳥とヒナがしっかりと栄養を摂れるように
十分なエサや水を用意してあげることが大切です。
基本的に巣引きは親鳥が行うので、
飼い主にとって大切なので親鳥が安心して
産卵、抱卵できる環境を作ってあげること。
夏や冬の場合には室温にも気を配ってあげましょう。
なお、セキセイインコの過剰な産卵は
母鳥の体にとって大きな負担になります。
栄養状態が悪くなり、卵づまりや骨粗しょう症、
骨折などに繋がりますので、
必要以上に巣引きをさせないでください。
オスとメスのケージを分けるなどするといいですね。
巣引きをさせる時は、産まれてきたヒナをきちんと
飼育できる状態であることが必要です。
必要以上の産卵は親鳥にとっても飼い主にとっても
負担となることを忘れないで、
産まれてくる命に責任を持ってくださいね。
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