寝不足とは
十分な睡眠時間がとれなかったり、睡眠
の質が悪いときに起こります。
寝不足は頭がボーッとしたり、イライラした
りと、目覚めが悪くスッキリしない一日を送
ることになります。
中には寝不足から吐き気やめまいを感じる人
もいるので、ただの寝不足と放っておくのは
よくありませんよね。
寝不足になると日中に眠気が襲ってくるだけ
でなく、心身ともに不調が出てしまい、他の
病気に繋がる可能性もあります。
慢性的な寝不足にならないように、原因や
対処方法を見ていきましょう。
寝不足になると出る症状
イライラする、精神が不安定になる
神経伝達物質である”セロトニン”は”幸せホ
ルモン”と呼ばれ、心のバランスを保つ働き
があります。
このセロトニンの分泌が減ると気持ちが不安
定になり、ちょっとしたことでイライラした
り、些細なことが気になりクヨクヨしたり、
怒りっぽくなったりします。
飴や氷を噛む
寝不足になると心のバランスを保つセロト
ニンの分泌が減り、気分が不安定になります。
飴や氷などを規則的に噛むという行動は、
脳がセロトニンの分泌を促し、気分を安定さ
せようとしている状態です。
忘れっぽくなる
寝不足で脳がしっかりと目覚めていない
と、注意力が散漫になります。
人は寝ているときに脳の中の記憶を整理整頓
しますが、情報をうまく整理することができ
なくなると、今何をしようとしてたんだっけ?
といったことが起こるようになります。
疲れやすい、疲れが取れない
寝不足は脳が休まらないだけでなく、体の
疲れも取れにくくなります。
寝不足からくるストレスは活性酸素を増や
し、体の細胞の修復ができず疲れは溜まって
しまいます。
太りやすくなる
寝不足は食欲を刺激するホルモンの”グレリン”
の分泌を活性化させ、満腹ホルモンの”レプチ
ン”が減少します。
食欲を刺激するホルモンが分泌され、食欲の
バランスが崩れてしまい食べ過ぎてしまいます。
また脳は早くエネルギー源になる糖を欲する
ので、甘いものが欲しくなります。
寝不足で吐き気が起こる原因
寝不足になると頭痛が起こりやすくなり、
頭痛から吐き気を伴う場合があります。
寝不足の頭痛には、”緊張型頭痛”、”偏頭痛”、
”群発頭痛”があります。
緊張型頭痛
後頭部から頭全体にかけて、ゆっくりと締め
付けられるような痛みを感じる緊張型頭痛。
時間をかけて痛みの度合いが変化していき、
一日で治る場合もあれば、何日も続く場合も
あります。頭痛に伴う吐き気を感じることは
少ないです。
偏頭痛
波打つような強い痛みが押し寄せては引い
てを繰り返す偏頭痛は、頭を動かすと痛みが
強くなります。
光、音、匂いなどに敏感になりやすく、
ちょっとした刺激から頭痛が起こります。
このとき脳の”嘔吐中枢”が刺激され、吐き
気や嘔吐を感じます。
群発頭痛
毎日決まった時間、一年の中で決まった時
期に起きることが多く、目の眼窩部や頭の
両サイドに強い痛みが起こります。
交感神経に異常が起きることにより、鼻水や
鼻づまり、まぶたが垂れ下がる、涙が出るな
どの症状が起こります。
寝不足による頭痛の対処方法
緊張型頭痛の場合、筋肉の緊張から頭痛が
引き起こるので、この緊張をほぐしましょう。
- 湯船にゆっくり浸かる
- 目の上や首を温タオルで温める
- 肩周りをストレッチするなど
緊張を緩めリラックスさせましょう。
逆に偏頭痛の場合、血管が広がると痛みが
増すので、頭部や首を冷やしましょう。
また光、音、匂いに敏感になるので、暗くて
静かな場所でゆっくりと休みましょう。
群発頭痛は痛みがひどい場合は、医師に相談
し薬を処方してもらいましょう。
関係ないと思っていても、寝不足から様々な
症状が体に現れています。生活リズムを整え、
睡眠不足が慢性化しないように予防しましょう。
睡眠時間は長ければいいというものではあり
ませんので、自分にあった質の良い睡眠をと
り、健康的な毎日を過ごしたいですね。