吐き気や胃のむかつきがひどい時、梅干し
が身体の調子を整えるのに良いってご存知
ですか？
梅干しは、豆腐や納豆、醤油といった
日本を代表する発酵食品の一つです。
平安時代からすでにあったと言われていて、
日本人の健康食品として欠かせません。
健康のために、１日１粒、必ず梅干しを食べ
ている方もいますよね。
梅干しが持つ効能は幅広く、吐き気や胃の
むかつきの他にも、様々な効果が期待できます。
それでは、梅干しが持つ効能や、効果的な
摂取方法をご紹介します。
梅干しが持つ効能
疲労回復
梅干しが持つ豊富なクエン酸は、疲労回復に
とても効果的です。
体が疲れると体内に乳酸が蓄積されますが、
この乳酸を分解するのに必要なのがクエン酸
です。
クエン酸は疲れを取るだけでなく、ブドウ糖
の分解を抑え、乳酸自体をエネルギー物質へ
変化させます。
つまり、クエン酸は疲れをとりながら、エネ
ルギーも作り出してくれます。
便秘解消
腸の蠕動運動が弱まると便秘の原因になり
ますが、梅干しには弱ってしまった胃腸の
調子を整える効果があります。
腸の蠕動運動が活発になると、自然と便秘は
解消されます。
二日酔い解消
アルコールは肝臓で分解処理されますが、
このとき肝臓でアセトアルデヒドという物質
に分解されます。
お酒を飲みすぎると
血中のアルコール濃度は上がり、このアセ
トアルデヒドの量が増えます。
これが頭痛、吐き気、心拍数の上昇など、
二日酔いの原因となります。
アルコールは胃腸から吸収されますが、梅干
しには胃腸の粘膜を保護するために必要な、
粘液の分泌を高める効果があります。
そして梅干しはアルコールの刺激から胃腸を
守るだけでなく、荒れてしまった胃腸の粘膜
も修復してくれます。
活性酸素の除去
唾液の中に含まれる成分、グルタチオンペ
ルオキシダーゼとカタラーゼ。
これらの成分は活性酸素を除去する働きが
あります。
梅干しを食べると自然に唾液の量が増え、
活性酸素を減らす効果があります。
高血圧予防
梅干しが持つクエン酸には、血圧を下げる
効果があります。
吐き気がある時に効果的な梅干しの摂り方
体がポカポカする梅醤番茶の作り方
- 梅干し １個
- 醤油 大さじ１
- 生姜汁 適量
- 熱い番茶 適量
- 梅干しの種を取り除き、湯呑茶碗に
入れます。箸で突くなどして細かく
します。 - ”１”に醤油を加えます。
- 生姜汁と暑い番茶を注いで出来上がり
です。
醤油の代わりに塩昆布、番茶の代わりに
ほうじ茶にしても美味しいです。
胃弱などに効果があり、空腹時に飲むと
良いでしょう。
胃痛、胃もたれ、食欲不振に効果的な梅生姜茶
- 梅干し １個
- すりおろし生姜 適量
- お湯 適量
- 梅干しの種を取り除き、湯呑茶碗に
入れます。箸で突くなどして細かくし
ます。 - 皮をむいた生姜を、おろし金ですり
おろします。 - ガーゼで生姜をしぼります。生姜汁の
量は、梅干しの量に対し４分の１〜半分
ほどです。 - ”３”にお湯を適量注いで出来上がりです。
♥ お好みでハチミツか砂糖を加えてください。
食欲がない時、胃腸が疲れている時に効く梅干し甘酒
- 甘酒（インスタントで構いません） １個
- 減塩梅干し １個
- お湯 適量
- 梅干しの種を取り除き、湯呑茶碗に
入れます。箸で突くなどして細かくし
ます。 - ”１”に甘酒の素を入れ、お湯を適量
注いで出来上がりです。
塩気が強いと飲みにくいので、減塩梅干し
がオススメです。梅干しを塩抜きしたい時
は、たっぷりのお湯に塩をひとつまみ加え、
梅干しを３０分ほど浸けてから使用してく
ださい。
梅干しには吐き気など胃腸の改善だけでなく、
様々な効果が期待できます。
冷えた体がよく温まりますので、風邪の予防
や熱がある時にも飲んでみてくださいね。