中国原産の金魚は、フナの突然変異種を
人為的に何度も交配して作られました。
最も親しまれている観賞魚の一種として、
世界中で古くから知られており目にする
機会も多いですが、
金魚すくいで手に入れた金魚や、熱帯魚
ショップで購入した金魚が直ぐに死んで
しまった経験があると思います。
しかし
本来金魚は生命力が強く、正しい飼育知識
や適切な環境で育てれば10年は生きられる
魚なんです。
そこで今回、金魚の飼育について
- 用意する物
- 金魚の選び方
- 水槽の立ち上げ、金魚の導入
- 日々の管理
- 注意する病気
- 屋外飼育法
- 注意点
などをご紹介します。
用意する物
金魚の選び方
金魚すくいで金魚を入手する場合
すくいやすい小さな動きの鈍い個体を選んで
しまいがちですよね。
しかし
そのような個体は輸送中に弱ってしまった、
又はケガや病気にかかっている可能性もある
ので、よく泳ぐ元気の良い金魚を狙いましょう。
熱帯魚ショップで購入する場合
水槽に対して過密飼育になっていないか、
体の色艶、各ヒレに変色や変形がないか、泳ぎや
行動に異常はないかなどを慎重に観察し選びます。
水槽の立ち上げ、金魚の導入
水槽の立ち上げ
設置したばかりの水槽にはまだバクテリアが
いないので、非常に不安定な水質です。
その状態では金魚にかかる負担が大変大きく、
病気になり死んでしまう事がありますので
水槽を購入したら、
金魚を入れる前にバクテリアを定着させ水質
を安定させる「水槽立ち上げ」と呼ばれる準備
をしなければなりません。
- 水槽や底砂を水だけでよく洗います。
- 水槽に底砂、水草、その他周辺機器を
取り付けカルキを抜いた水を入れます。 - ろ過フィルターを作動させ2週間程放置します。
金魚の導入
水槽の立ち上げが完了したらいよいよ金魚を
導入しますが、ここでも注意が必要です。
水質や水温の急激な変化は、ストレスを与え
病気の原因となるので水温・水質合わせを行い
水槽に導入します。
水温合わせ
購入した金魚が入っている袋を未開封のまま
水槽に30分程度浮かべます。
水質合わせ
水温合わせが済んだら、袋の中に水槽の水を
約10分置きに少しずつ入れて水質を合わせます。
袋の水に病原菌がいる可能性を考えて、水質
合わせが完了したら最終的に金魚だけを水槽
に移します。
金魚飼育をはじめました!
日々の管理
導入した金魚は環境の変化から落ち着きがなく
なるので、最初の2~3日は餌を与えません。
また、餌を与え過ぎると食べ残しや糞から
水質が悪化してしまうので、1回につき2~3分
で食べきる量を1日1~2回規則正しく与えます。
餌の食べ残しはその都度速やかに除去し、水槽
の様子をみて2~3週間に1回水替えをします。
注意する病気
金魚は丈夫で育てやすい観賞魚と言われてい
ますが、飼育環境によっては死に至る病気に
かかります。
細菌性の病気や寄生虫、ウイルス性の病気
などその症状や予防法を詳しくまとめました
のでご覧ください。
屋外飼育
「金魚は本来屋外で飼育し、上から眺める物」
という考えがあるように、屋外飼育と水槽飼育
の金魚ではまた違った美しさを魅せてくれます。
また祖先にフナをもつ事から、日本の屋外でも
ポイントさえ抑えれば飼育しやすい観賞魚なんです。
屋外での飼育法についてはこちらに詳しく記載
しましたので、参考にして下さい。
「金魚を屋外で飼育する場合に注意する事は?飼い方を紹介!!」
注意点
・水槽に蛍光灯を設置する場合は、1日中付けっ
ぱなしにすると金魚が眠れなくなってしまうの
で、1日8~10時間程を目安に点灯しましょう。
また、直射日光は苔の発生や水温の上昇につな
がるので蛍光灯の代わりにはなりません。
・水替えの際1度に水槽内の全ての水を変えると
バクテリアの減少や水温・水質の変化により金
魚が弱ってしまうので、1回につき1/3~1/2程度
の水を変えます。
・底砂が汚れて洗浄する場合は、水道水で洗う
と砂に定着したバクテリアがいなくなってしま
うので、水槽の水を使用して洗います。
まとめ
- 飼育する水槽は大きめを選ぶ。
- 金魚すくいでは良く動く元気な個体、購入
する場合は健康状態を観察して選ぶ。 - バクテリアを定着させる水槽立ち上げをし
て金魚を導入する。 - 水温・水質を合わせて金魚を水槽に移す。
- 水槽に移した最初の2~3日は餌を与えない。
- 2~3週間に1回1/3~1/2の水を変える。