1日の疲れを落とすお風呂では、気持ちが
良く、長く入りすぎてしまう方も多いのでは
ないでしょうか。
肩までゆっくり浸かる事で、血行も良くなり
気持ちもリラックスして良い事づくしの様に
感じますが、お風呂に長く使いすぎる事で、
のぼせてしまう事があります。
のぼせてしまうと、ふらついたり、吐き気が
したり、酷くなると目眩や失神に至る場合も
あります。
気持ちの良いお風呂のはずが、入りすぎる事
で大変な事態になってしまう可能性があるの
で注意が必要です。
しかし、
中にはお風呂でのぼせやすい人もいて、原因
も分からずにシャワーだけで済ませている人
も多くいます。
今回は、そんなお風呂でのぼせやすい原因と
予防方法について紹介していきます。
何故のぼせるのか?
のぼせた状態を簡単に表現すると、
脳がオーバーヒートしている状態として表す
事が出来ます。
お風呂に浸かると、交感神経の働きにより
血行が促進され、体温が上昇して体を冷やす
為に大量の汗を出します。
そもそも発汗は、交感神経により血流量を増
やして、皮膚温を上げ、空気との温度差から
外部に熱を出す仕組みです。
この血流量が長時間多いままだと、
自動調整機能により一定の血流量を保って
いる脳において、機能が低下し脳細胞が正常
に機能しなくなります。
この事から、めまいや吐き気、失神などの
症状に至ります。昔から言われている「頭に
血が上った状態」という事です。
のぼせてしまった場合の対処法としては
冷たいタオル等で頭を冷やして、出来るだけ
頭部を低くする方法をとります。
予防方法は?
すぐにのぼせてしまう人の特徴としてあげら
れるのが、体温調節機能が低下している事や、
肥満症や高血圧である事です。
原因によって予防方法が変わってくるので、
原因別に紹介していきましょう。
体温調節機能が低下している
お風呂に入っている場合や、気温が高い場合
には体温調節の為に、交感神経が血管を収縮
させて血流量を増やし、皮膚温をあげる事で
発汗作用に繋げます。
しかし、体温調節機能が低下している方は、
いわゆる自律神経の1つと言われる交感神経
の機能が低下しています。
そうすると発汗が上手く出来ずに、通常よりも
早く体温が上昇してしまうので、のぼせる時間
も短くなります。
この場合には自律神経の低下が原因となる
ので、なるべく汗をかくように促す事が大切
です。
その他にも自律神経は、音楽によって改善され
る事もあります。
こちらの動画の様に、自律神経を改善する音楽
がYouTube等でたくさん用意されているので、
一度試してみてはいかがでしょうか。
自律神経を整える音楽~【ストレス解消 心が穏やかになる落ち着く癒し】心と体を癒すリラックス~|Autonomic nerve adjustment music
肥満症または高血圧症
肥満症や高血圧の場合にも、元から血管が
収縮している状態である事から、脳細胞が
オーバーヒートするまでの時間が通常よりも
短くなっている事があげられます。
肥満症の場合の予防策は、痩せることだけで
なく血液の循環も良くしていかないといけません。
これは、高血圧症の場合にも同じことが言えます。
血流を良くする為には、自律神経の1つである
副交感神経への刺激が効果的と言われています。
副交感神経を刺激すると、血管が拡張して
血圧の低下に繋がり、身体中の血の巡りが
正常な状態に保たれます。
副交感神経は、体を温めたりリラックスする
事で、その働きを良くするとされています。
その為に、お風呂へ浸かる事が効果的な手段
として挙げられていますが、のぼせやすい方に
とってはお風呂に長く浸かる事自体が危険行為
です。
その場合は、十分に水分をとった上で、ぬるめ
のお湯に浸かるようにしましょう。
また、深呼吸を丁寧に行う事で副交感神経への
刺激に繋がります。
手軽にいつでも出来る方法なので、一度試して
みてはいかがでしょうか。
お風呂に入る際の注意点
普段何気なくお風呂に浸かっている方も多い
と思いますが、お風呂に入るにあたっていくつ
か注意しなければならない点があります。
食前食後30分以内は入らない
お風呂から上がってからの30分と、お風呂に
入る前の30分には食事を控える様にしてください。
消化機能に影響が出る場合があります。
水分をとる
気づきにくいですが、お風呂の中では大量に
汗をかきます。水分を良く摂取する様にしま
しょう。
休憩する
長く入浴したい場合には、必ず間で休憩を
取る様にしてください。
その間に水分補給をすれば、なお安心です。