室内の限られたスペースで飼育出来るペット
としてポピュラーなハムスターですが、綺麗
好きな動物の為ケージ内は常に清潔にしてお
く必要があります。
しかし掃除の仕方や頻度にはいくつか注意点
があり、正しい知識を持たなければストレス
を与える事になります。
そこで今回ハムスターの
- 不衛生な環境がもたらす病気
- 掃除の頻度、方法
- 掃除後
- 飼い始め、出産後の掃除
- 注意点
などをご紹介します。
不衛生な環境がもたらす病気
目の疾患
病名:結膜炎・角膜炎・麦粒腫・眼球突出
症状:目ヤニ・充血・瞼の腫れ・瞼の腫瘍・眼
球が飛び出る
原因:ゲージ内のゴミや埃、排泄物が目に入る事
で炎症を起こす事が多いです。
寄生虫
病名:消化器内寄生虫・増殖性回腸炎・下痢
症状:軟便・下痢・体重減少・元気がない
原因:不衛生な飼育環境や、ペットショップから
寄生虫を持ち込む事もあります。
皮膚病
病名:ニキビダニ症・細菌性皮膚炎・湿性皮膚
炎・皮膚真菌症・脱毛
症状:脱毛・乾燥・フケ・炎症・発疹・
原因:不衛生な飼育環境の下、カビや細菌が繁殖
して起きます。
掃除の頻度、方法
餌皿、給水ボトル
水や食べ残しは傷みやすいので餌皿と給水ボトル
は毎日洗います。巣箱の中に餌を溜め込む習性が
あるので、そこも忘れずにチェックしましょう。
ヌメリ等が残らない様に、スポンジやブラシで
綺麗に洗います。
トイレ、寝床
毎日掃除する必要はありませんが、排泄物から
のアンモニア臭は病気の元なので、2~3日に
1度は掃除してあげます。
ハムスターは嗅覚が優れている代わりに極度
の近視なので、トイレ砂を1度に全て変えてし
まうとトイレの場所が分からなくなります。
その為、トイレ掃除は濡れていない古い砂を
少し残すのがポイントです。
床材
汚れ具合を見て週に1度程交換します。
しかしあまりにも汚れている場合は、一部分だ
けでも早めに交換しましょう。
ハムスターは縄張り意識が強く自分の臭いが消
えると非常に不安になる為、床材は全て変える
のではなく古い物を少し残してあげます。
ゲージ
月に1度ゲージの大掃除をします。
カビや細菌が繁殖している事があるので、ゲージ
とアクセサリー類全てを洗います。
ハムスターを別のゲージに隔離したら、ゲージと
アクセサリー類を台所用食器洗剤で洗浄又は熱湯
消毒しカビや細菌を死滅させます。
手順がわかる!】ゆるっとハムスター小屋をお掃除 /初心者ハムスターの飼い方 Hamster cage cleaning
掃除後
掃除後は水分を拭き取り日光に当ててしっかり
乾燥させ、床材やアクセサリーをセットし元通
りにしてあげます。
ハムスターをゲージに戻した際に走り回る事が
ありますが、これは嬉しいのではなく自分の臭
いが消えた縄張りに新しく臭いを付けて回って
いる行動です。
掃除のストレスを少しでも減らす為におやつや
好物をあげて、「掃除=良い事がある」と覚え
させましょう。
飼い始め、出産後の掃除
ペットショップから迎えたばかりの場合は、
最低でも1ヶ月は掃除をしてはいけません。
ハムスターは縄張り意識が強くまだ新しい環境
に慣れていない為、飼い始めは非常に警戒心が
強くなっています。
飼育環境に落ち着くまで、ゲージ内の掃除は食
べ残しの除去や水の取り替え等最低限の行為に
留めましょう。
同じく出産後も警戒心が強く非常に神経質になっ
ているので、産後3週間~1ヶ月は掃除を控えます。
この時期掃除をする事により臭いが消えてしまう
と、親が子を食べてしまう「子食い」という悲し
い行動の原因となるので、産前に床材を沢山入れ
ておくなどして対策しておきましょう。
注意点
掃除をする際ハムスターを隔離しますが、突然環境が変わるのは強いストレスになります。
隔離用ゲージやキャリーなどには古い床材や餌等を入れておき、ハムスターが少しでも落ち着ける状態にしておきましょう。
ゲージ内の大掃除をした際は、飼育グッズが全て完全に乾いたのを確認してからセットしましょう。
少しでも湿っていると菌が増殖しやすくなるので注意します。
ハムスターは夜行性の為、掃除は必ず夕方以降ハムスターが活動する時間帯に行います。
飼育者の都合で昼間に起こされて掃除すると、小さなストレスがどんどん溜まっていき体調を崩す恐れがあります。
まとめ
- ✤ 不衛生な飼育環境では、カビや細菌、寄生虫に感染
しやすくなる。 - ✤ 餌皿、給水ボトルは毎日、トイレ、寝床は2~3日に
1度、床材は1週間に1度、ゲージは月に1度の頻度で
掃除する。 - ✤ 掃除後はしっかりと乾燥させ、ハムスターにはご褒
美を与える。 - ✤ 飼い始めや出産後は1ヶ月程掃除を控える。
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