魚の骨が刺さった!魚の骨を飲み込んでしま
った!多くの人が経験したことありますよね。
小さな小骨ならそこまで気になりませんが、
太くて大きい骨を飲み込んでしまったら、体
の中でどうなってしまうのか気になりますよ
ね。
魚の骨を飲み込んでしまった場合、魚の骨が
消化器官に刺さるケースはあるのでしょう
か?
その場合どのような症状を引き起こしてしま
うのでしょうか?
それでは、魚の骨は飲み込んでも大丈夫な
の!?リスクや対処方法を見ていきましょう。
【魚の骨は飲み込んでも大丈夫なの?】
焼き魚や煮魚などを食べていると、身と一緒
に知らず知らずのうちに魚の骨も一緒に飲み
込んでいるものなので、小さな小骨であれば
食べてもそこまで気になりませんよね。
飲み込む時に喉に多少の違和感を感じても、
そのまま消化器官を通って何事もなく消化さ
れていきます。
魚の骨が刺さる場所は、そのほとんどは”口
蓋扁桃”と呼ばれる、口を大きく開けたとき
に見える”口蓋垂(のどちんこ)”の両サイ
ドあたりです。
そして実はしっかりと刺さっているのではな
く、喉の粘膜に骨が当たって傷ついただけで、
その違和感に骨が刺さったと勘違いしていた
だけということがあります。
また、実際に口蓋扁桃に骨が刺さっていたと
しても、骨の先端が少しだけ喉の粘膜に引っ
かかっていることが多いので、この場合は時
間とともに勝手に骨が取れている場合が多い
です。
まずは鏡でチェックして、本当に骨が刺さっ
ているのか確認してみてください。
そして本当に喉に魚の骨を発見したら、まず
は自分でできる対処法から試してみましょう。
例えば、唾を何度か飲み込んでみる、喉の奥
を揺らすようにしっかりとうがいをしてみる、
ピンセットが届きそうな場所であれば取り除
くことができるか試してみるなど、いくつか
試してみてください。
刺さった骨の部分から感染症を引き起こし、
頸部膿瘍や縦隔炎といった合併症を引き起こ
す可能性があるので、決して無理な取り除き
方はしないようにしましょう。
【魚の骨は消化されるの?】
調理方法によっては、魚の骨が柔らかくなっ
ているので、丸ごと食べても何も問題ありま
せん。
イワシの甘露煮のようにじっくり煮込んで調
理されたものや、アジの南蛮漬けのようにカ
ラッと揚げてあるものは、美味しい上に栄養
価も高いのでオススメの調理方法です。
魚の骨はカルシウム、マグネシウム、ビタミ
ンD、鉄分、葉酸、アミノ酸などの栄養価をた
くさん含んでいます。
多くの日本人は慢性的にカルシウムが不足し
ているので、魚を骨ごと食べることで、約5
〜20倍ものカルシウムを摂取する事ができ
ます。
骨や歯を作るカルシウムは子供の成長に欠か
せませんし、骨粗鬆症のリスクの高い女性や
高齢者のための予防にも、魚の骨はぜひ積極
的に摂ってもらいたいですね。
魚の骨は飲み込んでしまっても、小骨であれ
ば消化液で溶けていきます。
問題なのは、太くて大きな骨が体の中に入っ
てしまった場合です。
稀なケースかもしれませんが、食道に刺さっ
て腫れや出血、化膿したケース、胃を魚の骨
が突き抜けてしまったケース、静脈に刺さっ
てしまったケースなど、魚の骨を飲み込んだ
ぐらいで・・・と決してバカにできません。
2〜3日経過しても体に何か異変を感じるよ
うなら、迷わず病院に行き、適切な対処をし
てもらいましょう。
喉に刺さった魚の骨を取り除くには耳鼻咽喉科、
または歯医者や内科でも対応してくれます。
特に小さな子供の場合は、骨をキレイに取り
除いてあげた方が安心ですね。
そして長時間痛みや違和感を感じるようなら、
迷わず病院に行くようにしましょう。
大事故につながってしまわないように、食事
の際は魚の骨はしっかりと取り除いてから食
べるように、そしてしっかりと咀嚼して食べ
るようにしてくださいね。