製本の方法は本の種類によって様々、私たち
が一番読みやすい形にそれぞれ製本されてい
ます。
身近なものだと、文庫本、雑誌、絵本、ノー
トなど生活の色々な場面で目にしますよね。
製本といっても中綴じ、無線綴じ、糸綴じ、
上製本、平綴じなど、製本方法によって特徴
があります。
初心者でも簡単にできる製本方法で、自分だ
けのオリジナルノートを作ってみたり、散ら
ばった資料を一冊にしてみましょう。
それでは、初心者でも簡単な製本方法を
ご紹介します。
【初心者でも簡単にできる製本方法】
中綴じノートの作り方
自宅にある普通のホッチキスを使った中綴じ
ノートの作り方です。
簡単DIY#10 ホッチキスで作る中綴じノート(小冊子)の作り方
◎材料
ホッチキス
消しゴム 2個
クリップ 2個
厚紙 1枚
コピー用紙 4〜8枚
お好みのデコレーション
◎作り方
1 厚紙の縦の長さをA5サイズに切り揃え
ます。
2 横サイズをA5サイズで印をつけ、厚紙
を折りやすいように折れ線を入れ折り
ます。
3 余った箇所にも折れ線を入れ折ります。
4 コピー用紙を重ね、”3”に合わせます。
5 紙同士がずれないように、クリップで
留めます。
6 消しゴムを2個用意し、紙の中心線に
合わせて、紙の下に置きます。
7 ホッチキスを開き、消しゴムの上にホ
ッチキスの針を押し当てながら留めます。
8 消しゴムを取り除き、飛び出したホッ
チキスの針の先を指で押しとめます。
9 お好みで製本の表紙をデコレーション
すれば、オリジナルの中綴じノートの
出来上がりです。
糸を使った本の中身の閉じ方
糸を使った本の中身のとじ方【製本紹介】
◎材料
コピー用紙
針 6本
糸 適量
ハサミ
◎作り方
1 閉じたい紙を重ね合わせ、中心に合わせ
て折ります。
数枚ごとに分けて紙束を作りましょう。
2 折り線上に、等間隔に6箇所印をつけ
ます。
3 折り線の長さに対して、3〜4倍ほどの
長さの糸を用意します。
4 糸の両端にそれぞれ1本ずつ針に通し、
針穴に近いところで結びます。
※これを3個用意します。
5 ”2”でつけた印に、紙の内側から”4”の
針を通します。
6 ”1”の紙束を”5”の上に重ね、”2”でつ
けた印に、紙の外側から針を通します。
7 それぞれの糸を交差させて、同じ針穴か
ら針を戻します。
8 次の紙束を上に重ね、同様に糸を通して
いきます。
9 紙束に全て糸を通したら、糸の片方だけ
を隣の穴に通します。
※離れている糸同士が同じ場所に集まり
ます。
10 針と糸を切り離し、糸同士を結べば、
糸を使った本の中身の出来上がりです。
小さな豆ノートの作り方
【製本紹介】豆本ノートの作り方
◎材料
小さな紙 適量
表紙用の紙 1枚
製本糊
ボンド
ハケ
クリップ 2個
寒冷紗 適量
◎作り方
1 紙を一枚ずつ半分に折り、重ねます。
2 ”1”の折り目側に、製本糊を塗ります。
3 紙が浮いてこないように、上に重しを
して乾くまで置きます。
4 糊とボンドを混ぜ合わせ、接着剤を作り
ます。
5 ”3”の紙同士がずれないように、クリッ
プで留めます。
6 製本糊を塗った上から、”4”で作った
接着剤を塗ります。
7 別の紙に”6”を押し付け、余分な接着
剤を落とします。
8 もう一度接着剤を塗り、背固めをします。
※背固めとは、本の表紙と本文をしっか
り接着させ、壊れにくくする工程です。
9 本の表紙と本文を接着する部分に合わせ
て、寒冷紗をカットし”8”に接着します。
10 接着剤が乾いたら、本文に表紙を合わ
せます。
11 表紙用の紙をカットします。
12 本文を広げた時の大きさで、縦と横
に線を引きます。
13 表紙と本文を接着する部分は、2箇
所V字にカットします。
14 線に合わせて折り目をつけます。
※折り目をつけたら、まずは四つ角
を折ってから四辺を折りたたみます。
15 ”13”でV字カットした部分は、接
着剤で糊付けします。
余白部分にも、余白部分の大きさに
カットした紙を糊付けします。
16 本文に接着剤を塗り、表紙に合わせて
糊付けします。
17 表紙の表と裏を開いて、本文を1枚ず
つ挟めば、小さな豆ノートの出来上が
りです。