睡眠障害には色々な症状がありますが、
中でも睡眠異常症は
自覚症状があり、睡眠時随伴症は家族など
周囲から指摘されることで気づくことがあります。
今回は睡眠異常症と睡眠時随伴症の
チェック方法を紹介します。
但しここで紹介するチェック方法は参考です。
睡眠障害なのかどうかの判断は
主観的な症状と周囲の客観的情報をもとに
専門医が多方面から検討する必要があります。
◊ 不安を感じたら専門医の診察を受けて下さい。
睡眠障害とは?
規則正しい睡眠は
身体や心の疲れを回復する効果の他に、
記憶を定着させる効果や
免疫機能を強化する効果があります。
睡眠障害とは睡眠に問題がある状態で、
睡眠障害になると
日常生活や社会生活に支障をきたします。
更に睡眠障害の症状が悪化すると
生活習慣病やうつ病になりやすくなってしまいます。
睡眠障害には不眠症や過眠症など
患者自身が自覚できる症状と、
寝言・いびき・歯ぎしりなど
周囲が指摘する症状があります。
「睡眠障害ではないか?」と不安になったら
自分で自覚していることと、人から指摘されたことを把握し、
専門医の診察を受け、正しい診断をしてもらいましょう。
正しい診断が適切な治療に繋がります。
(関連記事:睡眠障害とは?現れる症状の種類を紹介!!)
睡眠障害のチェック方法
【睡眠異常症】
通常の活動時間である
昼間に眠くなる状態が続いたら注意しましょう。
□「眠りにつくまで時間がかかる」
□「頻繁に目が覚める」
などの症状がある場合、不眠症の可能性があります。
□「十分に寝ているけれど」
□「笑ったり怒ったりすると疲れる(身体の力が抜ける)」
□「眠ろうとすると金縛りにあう」
といった症状があれば過眠症の可能性があります。
眠りにつきにくい物質(例:カフェイン)を
摂取する習慣がある場合は
「物質誘発性不眠症」の可能性が高いです。
これは慢性的な摂取が原因であり、
摂取をやめても
逆に「物質誘発性過眠症」になることもあります。
「物質誘発性過眠症」には
アルコールや鎮静剤・催眠剤などの薬が
原因の場合もあります。
□「脚がむずむずして眠れない」
□「布団の中に虫がいる」
と感じて眠れない場合は「睡眠関連運動障害」、
その中でも「むずむず脚症候群」の可能性があります。
むずむず脚症候群は
身体の末端に不快感や痛みがあるころが特徴で
慢性的な病気でもあります。
□「眠れてもいるし、寝つきもいい」
という場合は、周囲(家族など)に
寝ている状態のことを聞きましょう。
「いびきが気になる」と言われたら
「睡眠障害性呼吸」の疑いがあります。
いびきは
睡眠時無呼吸症候群の兆候の可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群とは
眠っている間に一時的に呼吸が止まってしまうことであり、
放っておくと脳卒中や心筋梗塞になることがあります。
【睡眠時随伴症】
周囲の指摘で
いびきの次に多いのは
「寝言が気になる」「歯ぎしりが気になる」です。
この場合は睡眠時随伴症の可能性があります。
睡眠時随伴症は
寝言や歯ぎしり(ブラキシズム)の他に「睡眠時遊行症」、
いわゆる「夢遊病」があります。
寝ている間の行動であるため
自分では判断しづらく、周囲からの指摘により
発覚することが多いです。
また夢遊病は
睡眠薬が原因となることもあります。
不眠症の治療では
睡眠薬を処方することがありますが、
睡眠薬によって別の睡眠障害を招くこともあります。