イクラや明太子などの魚卵はコレステロール
が非常に高い食品です。
魚卵の中でも特に加工されているものは塩分
量も高く、食べすぎると塩分過多になってし
まいます。
健康を気にしている人や、すでにコレステロ
ール値が高い人は、どれくらい食べていいの
か気になりますよね。
いったい1日にどれくらいの魚卵を食べても
いいのか、魚卵のコレステロール値や、正し
い食べ方を見ていきましょう。
コレステロールとは?
コレステロールとは脂質の一種で、血液、内
臓、脳、筋肉など、人間の体全体に存在して
います。
コレステロールは悪いものと思われている人
も多いですが、実は体にとって重要な役割を
果たしています。
人間の体にある、約60兆個もの細胞一つ一
つの細胞膜を形成しているのもコレステロー
ルですし、脂肪の消化吸収を助ける胆汁を助
ける役割もしています。
人間の体に必要不可欠なコレステロールです
が、なぜ悪者扱いされるのでしょうか?
コレステロールの過剰摂取は生活習慣病にな
りやすく、動脈硬化、脳出血、脳梗塞、狭心
症、心筋梗塞、胆石などの病気の原因に繋が
ります。
そして自覚症状がないので、気がついたとき
には手遅れになるという恐ろしさもあります。
ですが、実はコレステロールは低過ぎても問
題で、低すぎると精神が不安定になったり、
免疫力が低下して病気になりやすかったりし
ます。
コレステロールは悪いものではありませんの
で、意識し過ぎずにバランスよく摂取したい
ですね。
他と比較した魚卵のコレステロール
魚卵は非常にコレステロールが高い食品なの
で、コレステロール値が高い人はなるべく控
えた方がいい食品です。
鶏卵1個(約50g)に含まれるコレステロー
ルが約210mg、では魚卵別のコレステロー
ルの数値を見てみましょう。(魚卵100gあ
たり)
筋子 510mg
イクラ 480mg
シシャモ 290mg
明太子 280mg
タラコ 280mg
例えば夕食に脂質の多い肉や油物を食べ、そ
れにプラスしてご飯にたっぷりの明太子・・
・という組み合わせはコレステロールの過剰
摂取になります。
決して食べてはいけないのではなく、バラン
スが大事です。
魚卵を食べるときは、他のおかずは野菜中心
にしたり、一度にたくさんの量を食べないな
ど、食べ方を工夫するようにしましょう。
魚卵は毎日食べていい?健康にいい食べ方
食生活の欧米化によって、日本人もコレステ
ロール値が高い人が増えました。
日本人の昔ながらの食生活は素晴らしく、野
菜、肉、魚、大豆製品などを、バランスよく
摂取することができます。
特に青魚に含まれるDHAやEPAは、血中コレス
テロールや中性脂肪を下げる働きがあるので、
積極的に取り入れていきたいですね。
そしてコレステロール値を下げるためには、
適度な運動も必要です。
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動
をし、食事の回数は減らさずに1日3食、和
食中心の食事で腹八分目を心がけましょう。
日常生活で食べ過ぎないように注意したい食
べ物は、
・バターなど動物性の油
・脂身の多い肉
・鶏卵、魚卵
・甘いお菓子
・アルコール
逆に積極的に食べたい食べ物は、
・オリーブオイルなど植物性の油
・アジ、サバ、サンマ、イワシなどの青魚
・食物繊維豊富な野菜類、きのこ類、海藻類、
豆製品、コンニャク類
どんな食べ物でも食べ過ぎは良くありません。
魚卵に関わらず、適度な量をバランスよく食
べていれば、コレステロール値が高くなりす
ぎることはありません。
特に明太子やタラコのような、魚卵の中でも
加工食品は、塩分が高いのでついついご飯を
食べ過ぎてしまうのも、コレステロール値が
上がる原因の一つです。
バランスのよい食事を、日々心がけていきた
いですね。