子供のころ、好きな食べ物と言えば
唐揚げやハンバーグで
和食には一切興味がありませんでした。
よく野菜を残し、おばあちゃんに
こっそりと食べてもらっていたのですが、
冬至に出されるかぼちゃは
「あなたが長生きできるように、将来お金に困らないように。」
と食べてくれなかったのを覚えています。
当時は意地悪!と思っていましたが、
冬至の意味を知ると
おばあちゃんのあたたかさを感じることができたんです。
冬至のかぼちゃとは?
冬至にかぼちゃを食べる習慣は
何となく知っている人も多いのではないでしょうか?
ちゃんと意味はあるんです。
今では考えられませんが、
昔は冬を越すということは生きるか死ぬかの日々でした。
農作物は取れなくなりますし、
動物も冬眠してしまいます。
そもそも雪の中森に入って
猟を行うことじたい人間にはかなり難しいことでした。
おそらくこのことから
冬至は「死に一番近い日」と考えられていました。
なので、
これから始まる長い冬を乗り越えていけるように
無病息災を祈って願掛けを行っていたのが
冬至の由来です。
冬至は
「ん」のつく食べ物を食べると運が上がるといわれており
南瓜(かぼちゃ)、レンコン、人参
銀杏、金柑、寒天、饂飩(うどん)
この七つです。
かぼちゃは夏の野菜ですが、
保存がきき、栄養も豊富なため
当時の人々にとっては希望の野菜だったのかもしれませんね。
いつ頃からあるのか?
冬至の習慣は、
桓武天皇の時代に遣唐使によって伝えられたと
いわれているようです。
かぼちゃを食べる習慣は江戸時代からのようです。
食べると金運が良くなると言われているの?
「ん」のつく7種類の食べ物を食べることで
病気にならないといわれているので、
結果お金もたまるという流れのようです。
食べると長生きできると言われてるの?
これも冬を乗り越えられるということは
その分長生きできるということなので、
冬至にかぼちゃと食べると長生きできるということになりますね。
おすすめメニュー
一番冬至に似合うメニューをご紹介します。
かぼちゃのいとこ煮
[材料]
かぼちゃ 200g
ゆであずき 100g
キビ砂糖 大匙1
醤油 小匙1
塩 少々
[作り方]
- かぼちゃを食べやすい大きさに切り、面取りをします。
- 鍋にかぼちゃをいれ、ひたひたになるくらいの水を加えます。
- 沸騰したら弱火にし、落とし蓋をして6分程度煮ます。
- ゆであずきと調味料を加え、
落し蓋をしてかぼちゃが柔らかくなるまで煮ます。 - かぼちゃが柔らかくなったら完成です。
かぼちゃには
ビタミンAとカロチンが多く含まれており、
風邪予防に大変効果があります。
是非自宅でかぼちゃを食べて、
寒い冬を乗り越えましょう!