女性のライフスタイルは昔と比べて大きく変
わりました。
妊娠・出産後も、すぐに仕事に復帰をする働
くママさんは増えました。
赤ちゃんにとって少し早い卒乳をさせなけれ
ばいけない、何らかの理由を抱えているお母
さんも多いと思います。
お母さんの都合で、赤ちゃんが欲しがるおっ
ぱいを無理矢理やめさせるのは、とても心苦
しいことです。
できれば赤ちゃんが自然とおっぱい離れする
ことができれば嬉しいですよね。
それでは、お母さんも赤ちゃんも満足できる、
卒乳させるのにいい方法をご紹介します。
【母乳が持つパワー】
母乳は赤ちゃんにとって、最高の栄養素です。
母乳はお母さんの血液から作り出されていま
すが、タンパク質、脂肪、乳糖、ビタミン、
ミネラル、アミノ酸、オリゴ糖、塩分、ホル
モン、酵素の他にも、100種類以上もの栄
養素が詰まっています。
赤ちゃんにとって、もっとも吸収がいい栄養
素というだけでなく、ウイルスや細菌の感染
の予防になるので、健康で強い子供に育ちま
す。
そしてお母さんに抱っこされることや、お母
さんの心臓の鼓動を聞くことは、赤ちゃんに
安心感を与えてくれるので、授乳はお母さん
と赤ちゃんとの間に、たくさん愛情を育むこ
とができます。
【赤ちゃんがおっぱいを卒業する時期】
赤ちゃんがおっぱいをやめる時、赤ちゃんが
自然とおっぱい離れすることを”卒乳”、お
母さんや赤ちゃんが持つ何らかの理由で授乳
をストップすることを”断乳”と言います。
最近は無理に授乳をやめさせる必要はない、
という考え方が主流になっていて、WHO
(世界保健機構)では、2歳頃まで母乳を
与えましょうと推奨しています。
赤ちゃんがおっぱいから離れる時期には個人
差がありますが、生後9ヶ月〜3歳半頃まで
に自然とおっぱいを欲しがらなくなります。
特にこの時期までに卒乳させましょうという
期間はありませんが、様々な理由で卒乳させ
たい時期があると思います。
卒乳が近い赤ちゃんの特徴には、以下のよう
なものがあります。
・離乳食などの母乳やミルク以外の栄養を摂
取している
・母乳やミルク以外の水分補給をしている
・一人で歩くことができる
・お母さんの言葉を理解している
・授乳の回数が減ってきている
【スムーズに卒乳させるには?】
スムーズな卒乳に向けて、いくつかの方法を
ご紹介します。
授乳には赤ちゃんに栄養素を届けるのはもち
ろんですが、赤ちゃんの心の安定に必要なも
のですので、無理に進めずに赤ちゃんの様子
を見て少しずつ試してあげてください。
そして、やめる時期には個人差があるという
ことを理解して、焦らずに進めていきましょ
う。
子供に説明をする
お母さんの言葉を理解できる子であれば、お
母さんの口から説明してあげましょう。
”おっぱいにバイバイしようね。”という
ように、柔らかい言葉を選んであげるといい
ですね。
授乳時間にお出かけをする
楽しいこと、夢中になることがあると、赤ち
ゃんはおっぱいのことは忘れてしまいます。
家の中にいるよりも、外に遊びに出かけて赤
ちゃんに良い刺激を与えてあげましょう。
授乳の回数を減らす
時間はかかりますが、徐々に授乳の回数を減
らしていくので、赤ちゃんにストレスが少な
い方法です。
おやつやおもちゃで赤ちゃんの気を紛らわす
ことができるので、昼間だけ授乳をやめてみ
ても良いですね。
旦那さんに協力してもらう
旦那さんがお休みの日は、思い切って旦那さ
んに任せてみましょう。
心配なことはたくさんあると思いますが、あ
えて授乳ができない環境においてしまうのも
一つの手段です。
♦ そして旦那さんにも子育ての大変さを理解
してもらえるので、今後色々と協力してもら
いやすくなります。
卒乳の悩みは女性だけが抱える問題ではあり
ません。
赤ちゃんがお母さんのおっぱいから自然と離
れることができるように、家族で協力しあい
ながら解決できると良いですね。