一度冷凍したお肉を美味しくいただくには解
凍方法はとっても大切です。
前日の夜に冷凍庫から冷蔵庫に移動させたお
肉は、ジワジワと解凍されて肉の旨みを逃し
ません。
ではなぜ冷蔵庫で解凍する方がいいのでしょ
うか？
それでは肉の解凍は冷蔵庫でするべき？解凍
方法や、冷蔵庫で解凍するのが向いている理
由を見ていきましょう。
【解凍に冷蔵庫を使った方がいい理由は？】
お肉を美味しく解凍するポイントは、低い温
度で時間をかけて解凍することです。
常温解凍や電子レンジを使った解凍方法は、
時間は短縮できますが、肉の表面温度と中の
温度に差が出てしまいます。
常温解凍の場合、表面の方が中身よりもが温
度が高くなってしまうため、冷蔵庫で解凍す
るよりもドリップは多く出ます。
また電子レンジで解凍する場合も、ちょうど
いい解凍加減にするのが難しく、食材の表面
は熱が通り過ぎて色が変わっているのに、中
は凍ったままということがあります。
ポイントをつかめば上手く解凍することもで
きますが、やはり冷蔵庫でじっくりと解凍し
た肉と比べて、肉表面と中の温度差が出てし
まうため、ドリップの量は多くなります。
これではせっかくの食材が台無しに・・・時
間をかけてゆっくり解凍した方がいい理由は
ここにあります。
【冷蔵庫で食材を解凍する方法】
冷蔵庫で食材を解凍する場合、解凍にかかる
時間は約６〜１０時間なので、前日の夜に食
材を冷凍庫から冷蔵庫に移動させておくとい
いでしょう。
食材の量や厚みにもよりますが、遅くとも当
日の朝までに出しておけば、夕食の時に調理
に使うことができます。
♦ 冷蔵庫で解凍するとはいえ少しはドリッ
プが出ますので、冷蔵庫内がドリップで汚れ
ないように、バットなどに入れて解凍するよ
うにしてください。
また食材を冷蔵庫に移動するのを忘れてしま
った場合、氷水で解凍するという方法もあり
ます。
冷蔵庫で解凍するよりも格段に解凍時間が短
くなり、ほとんどドリップが出ないので肉の
旨味が逃げません。
方法はとっても簡単、冷凍肉をビニール袋に
入れ、水が中に入らないようにしっかり口を
閉じ、氷水に浸すだけです。
冷蔵庫と違い温度管理が必要なので、氷水に
氷を足しながら、水の温度を０度に保つよう
にしましょう。
【もっと時間短縮したい！すぐに解凍したいときの裏技テクニック】
お肉の量が足りない！急遽もう少しお肉が必
要になるときもありますよね。
そんな時にオススメの方法が、アルミの熱伝
導の性質を上手く利用した、時短解凍テクニ
ックです。
熱伝導とは、高い温度から低い温度に熱が移
動していく性質のことを言いますが、熱伝導
の良いアルミから、アルミよりも冷たい冷凍
食材に熱が伝わって食材を早く解凍すること
ができます。
カチカチに凍ったアイスクリームを美味しく
食べることができる、アイスクリーム専用ス
プーンもこのアルミの性質を利用したもので
す。
体温がスプーンからアイスクリームに伝わり、
アイスクリームがちょうどいい溶け加減にな
るという仕組みです。
アルミが一番早く食材を解凍することができ
ますが、鉄やステンレスなどで代用しても構
いません。
アルミ鍋で冷凍肉を早く解凍する方法
今回用意するのは、アルミ製の鍋を２個、水、
冷凍された肉です。
鉄やステンレスなど別の素材にしたり、フラ
イパンやバットで代用しても構いません。
１ 鍋に鍋底から３cmほど水を入れます。
※肉に熱が通り過ぎないように、お湯で
はなく常温の水を使ってください。
２ もう一つの鍋をひっくり返し冷凍肉をの
せ、その上に水を入れた鍋を重ねます。
たったこれだけで、食材の量や厚みにもより
ますが、約２００gの肉は５分ほどで解凍する
ことができます。
♦ 気温も解凍時間に関係するので、室温が高
い場合は様子を見ながら解凍してください。
上手に解凍するポイントとして、食材を冷凍
する時にはなるべく平らにしてください。
食材と鍋の接地面積が大きいほど熱が伝わり
やすく、早く解凍することができるます。