南米のアマゾン川流域に分布するピラルクは
平均体長2～3ｍ、最大体長は諸説ありますが、
4.5～5.2ｍにもなり世界最大の淡水魚に数え
られます。
その姿は1憶年間殆ど変わっていないと考えら
れ、恐竜が地上を支配した全盛期である白亜紀
には現在の姿で存在していた、正に「生きた化
石」と呼ぶに相応しい生物なんです。
そんな古代魚であるピラルクですが日本では
水族館などで飼育されている他、稀に観賞魚
として熱帯魚ショップで幼魚が販売されてい
るようです。
しかし
一般家庭での飼育はその大きさから難易度が
かなり高く、寿命を全うさせる為にもいくつ
かポイントがあります。
そこで今回ピラルクの
- 寿命
- 主な死因
- 長生きさせるコツ
などをご紹介します。
寿命
飼育下での平均寿命は15年、最高寿命は20年
と言われています。
魚は一般的に体長が小さいと比例する様に寿命
も短くなりますが、ピラルクは「世界最大の淡
水魚」と言われるだけあって、寿命も長いですね。
主な死因
病気
ケガ
ピラルクは病気にかかりにくい魚と言われてい
ますが、サイズの合わない水槽にレイアウトな
どを入れるとケガをしてしまう事があります。
魚が傷口から病気にかかる事はよくあるので、
水槽内をシンプルにし障害物などは置かない
様にしましょう。
変形
狭い水槽で餌の量をコントロールし成長を調整
する飼育法もありますが、この方法には諸説あ
り必ずしも水槽の大きさと個体の成長が比例す
る訳ではありません。
狭い飼育環境で成長すると背骨などの骨格が変
形してしまうので、十分な広さのある水槽を用
意しましょう。
衰弱
ピラルクは亜熱帯地方に分布する魚で、最適な
水温は25度前後です。
その為水温が下がってしまうと衰弱死してしま
う事があるので、水替えの際などは注意します。
事故
飛び出し事故
ピラルクを飼育する際多いのは、水槽からの
飛び出し事故です。
ピラルクは驚いたり身の危険を感じると、勢
い良く水面から飛び出します。
また餌を捕食する際に暴れて水槽の蓋を突き
破り、地上に飛び出る事もあります。
人が近くに居たら対処出来ますが、誰もいな
い時間帯に事故が起こると干からびて死んで
しまう他、大きな個体では体重が数百㎏にも
なるので1人だけではとても救えません。
体長が数ｍにも及ぶ巨大魚の破壊力は凄まじ
いので、丈夫な水槽に蓋はボルトなどで固定
した方が安心です。
水槽破壊
ピラルクの様な巨大魚を180㎝程の水槽で飼育
し、あまり大きく育てない方法もありますが、
この程度の水槽では暴れて破壊する可能性が
あります。
原産地のアマゾン川ではピラルクの体当たり
による死亡事故もおきるなど殺人級の破壊力
を持つので、ガラス水槽やアクリル水槽では
心もとない他、
巨大水槽の水量は数トンにも及ぶので設置場
所の補強工事も必要です。
水槽を破壊してピラルクが干からびてしまうの
を防ぐ為、飼育の際は水族館並みの強度と設備
を持つ巨大水槽か、温水プールの建設をおスス
メします。
長生きさせるコツ
ピラルクを長生きさせるには、
- 十分な広さ
- 強度のある水槽
- 水温の管理
が重要です。
事故や成長障害を防ぐ為、3ｍ以上の水槽を
基本とします。またピラルクは亜熱帯地方
に分布する魚なので、日本の冬に加温無しで
飼育する事は出来ません。
水温が下がると一晩で死んでしまう事もあるの
で、適温である25度前後の水温を維持しましょう。
餌の量をコントロールして成長を調節する飼育
法もありますが、ピラルクは痩せると飼育環境
の変化に弱くなり死んでしまう事があります。
食欲が旺盛の為餌代がかなりかかりますが、
きちんと適量を与えるようにしましょう。
餌のイワシ☆ピラルク飼育
まとめ
- ✤ 平均寿命は15年、最高寿命は20年。
- ✤ 主に病気や事故で死亡する。
- ✤ 3ｍ以上の水槽を基本とし、水温は25度前後
を維持する。 - ✤ 痩せると体が弱くなるので、しっかりと餌や
りを行う。
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