日本の本州西部から大隅諸島にかけて生息
するニホントカゲは、黄金の縦縞模様に
メタリックブルーの尻尾が非常に美しい
日本を代表する有名なトカゲです。
つぶらな瞳に愛嬌のある顔立ちの為老若男女
問わず人気の爬虫類と言え、暖かくなる時期
には日向ぼっこをしている姿を見たことがあ
る方もいるのではないでしょうか。
また
成体のニホントカゲはとても丈夫で、野生
生物では飼育しやすい生き物に分類されます。
ではニホントカゲの餌は何がいいのでしょうか。
今回ニホントカゲの
- 餌の種類
- おススメの餌
- 餌の与え方
- 餌を食べない時
- 注意点
などをご紹介します。
餌の種類
コオロギ
ペットショップや爬虫類専門店、通信販売など
で比較的容易に入手でき、自家繁殖させる事も
可能です。
一般的に販売されているコオロギは
フタホシコオロギ、ヨーロッパイエコオロギの
2種類で、フタホシコオロギは動きが遅く、ヨー
ロッパイエコオロギは丈夫という特徴がある為、
与えやすい方を選びます。
ミールワーム
こちらも比較的容易に入手でき、ペットショップ
や爬虫類専門店、通信販売や釣り餌としても販売
されていて、自家繁殖させる事も可能です。
しかし
カルシウムが少なく栄養が偏っているので、ミール
ワームだけを主食として与えるには向きません。
モリチャバネゴキブリ
見た目は世界的嫌われ者体表のあの姿ですが、
森林や草地に生息する小型種です。
生まれたての幼体にも与えられ餌としては優
れていますが、成虫・幼虫共にプラケースの
壁を登る事ができ、蓋のわずかな隙間から難
なく逃げ出してしまいます。
また成虫は飛ぶ事も出来るので、昆虫・爬虫
類愛好家でも苦手な方が多いようです。
しかし逃げ出してしまっても増殖はしないの
で、安心して下さい。
ミミズ
釣り餌としてメジャーに販売されていますが、
好き嫌いの個体差が激しいようです。
また販売されているミミズよりも、落ち葉や堆肥、
腐葉土など自然に生息しているミミズの方が食い
付きは良いようです。
ニホントカゲ幼体 コオロギ捕食
おススメの餌
ニホントカゲは基本的に虫しか食べないので、
餌となる虫に野菜や果物をたっぷり与えて栄養
を蓄えさせます。
しかし
それだけでは栄養が偏りビタミンやミネラル不足
になる事もあるので、爬虫類専用のビタミン剤・
カルシウム剤などのサプリメントを餌に振り掛け
て与えます。
餌の与え方
ニホントカゲの顔よりも餌が大きいと食べる事
が出来なかったり、飲み込めず詰まらせてしま
う事があるので、
顔の半分程のサイズを目安にして幼体を選ぶ、
又は切り刻んで調節し、週に2~3回与えます。
また
基本的には生きて動いている虫しか食べないの
で、飼育環境に慣れるまでは生きた虫の後ろ脚
を取り除いて飼育ケースに入れ、馴れてきたら
ピンセットで摘まんで目の前で揺らして与えます。
餌を食べない時
個体により好みが分かれるので、餌は出来るだ
け色々な種類を用意します。
単一の餌を与え続けていると飽きて食べなくな
る事もあるので、ローテーションで与えましょう。
また
神経質な一面があるので、餌を食べる時にジッと
観察されたりすると食べるのを拒否してしまいます。
その他に餌を食べない理由として、
飼育環境や飼育温度が合っていない、餌を食べた
いタイミングではないなどが考えられるので、
それらを改善して様子をみます。
注意点
まとめ
- ✤ 餌はコオロギやミールワーム、ミミズなどが
入手・増殖しやすくおすすめ。 - ✤ 餌にする虫に野菜や果物を与えて栄養をつけ
させる。 - ✤ 栄養が偏らないよう餌に専用サプリメントを
振り掛けて与える。 - ✤ 餌は顔の半分程度の大きさにして、週に2~3
回与える。 - ✤ 餌を食べない時は飼育環境改善や、餌の種類を
変えてみる。
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