日本人にとって古くから馴染のある金魚は、
生存可能水温が0度~41度と幅広く生命力
が強いため、ポイントさえ抑えれば屋外でも
飼育を楽しめるんです。
屋外で飼って上から眺める金魚は、水槽とは
また違う美しさを魅せてくれますよ。
そこで今回、金魚を屋外で飼育する際
- 用意する物
- 外飼い水槽の立ち上げ、金魚の導入
- 管理法
- 夏、冬の水温対策
- 外敵対策
などをご紹介します。
用意する物
・飼育する容器(プラ舟・水連鉢・カメなどを飼うタライ)
野外で金魚を飼育する場合、暑さや衝撃に
弱いガラス水槽はあまり向きません。
水量が多く丈夫な容器を選ぶ必要があるの
で、コンクリートやモルタルを混ぜる時に
使用するプラ舟がおススメです。
プラ舟はホームセンターで販売されており、
丈夫で水面が広く金魚愛好家や金魚のブリー
ダーには大定番の容器です。
他にも丈夫で見た目の良い陶器の水連鉢は、
お値段は少々高いですが高級感・存在感が
あり、お庭を飾るポイントにもなります。
プラ舟や睡蓮鉢より安価なカメなどを飼う
タライでも飼育出来ますが、耐久性が弱く
雨風による劣化ですぐに割れてしまうので、
長期飼育には向きません。
・底砂
底砂は水質を安定させてくれるバクテリア
の住処になり、砂に繁殖したバクテリアや
プランクトンは金魚の餌にもなるので是非
入れましょう。
底砂は、金魚飼育の定番である大磯砂や
水生生物の砂を選びます。
・水草
水草を入れる事で光合成により酸素を水中に
放出し、夏は日陰ができ金魚の休憩場所にも
なるメリットがあります。
しかし金魚は雑食のため食べられる水草は
次々食べてしまうので、睡蓮やブセファラン
ドラなどの丈夫で金魚に食べられない植物を
選ぶ必要があります。
飼育容器の立ち上げ、金魚の導入
外飼い水槽の立ち上げ
飼育容器に金魚を入れる前に、バクテリアを
定着させ水質を安定させる立ち上げと呼ばれ
る準備をしなければなりません。
飼育容器や底砂などを水でしっかり洗い、
容器の中に底砂、水草をセットし、カルキを
抜いた水を入れて2週間程放置します。
金魚の導入
- 購入した金魚の袋を、未開封のまま飼育容器
に30分程浮かべて水温を合わせます。 - 水温合わせが済んだら、袋の中に少しずつ
飼育容器の水を入れて水質を合わせ、その
後金魚だけを飼育容器に移します。
こうする事で急激な水温・水質の変化を避け、
金魚のストレスや負担を軽減する事が出来ます。
また、購入した袋に入っている水は病原菌がいる
可能性も考えて、出来るだけ飼育容器には入れな
いようにしましょう。
管理法
午前中だけ日が当たるような場所に飼育容器
を設置し、2~3ヶ月に1度の割合で水替えを
行います。
ただし外飼いの場合は水がどんどん蒸発して
いくので、こまめに補給する必要があります。
- バケツに水を汲んで2~3日放置するとカルキ
が抜けるので、飼育容器付近に常にストック
しておくと便利です。
水槽に湧くボウフラやバクテリア、プランク
トンは金魚の餌となるので、人工飼料はあま
り必要ありませんが、お腹がすくと飼い主が
近づいたら口をパクパクさせるので様子を見
て与えます。
金魚に餌をあげる屋外飼育
夏、冬の水温対策
・夏
夏は水温が上昇しやすく、水質も悪化しや
すいので3~4日に1度水替えを行い、飼育
容器には日除けを被せます。
夏場になると急に水が青緑色になりますが、
これは植物性プランクトンの影響で金魚の
餌となるので心配いりません。
また夏は水の蒸発スピードが速いので注意
しましょう。
・冬
寒くなってくると活動が鈍り代謝も下がるの
で、餌を与え過ぎると消化不良をおこしてし
まいます。
水温が20度を下回ったら餌の量を減らしてい
き、15度を切ったら餌やりを止めましょう。
水温が5度程になると金魚は冬眠するので、
蒸発した分の水を足す程度であまり刺激しな
いように越冬させます。
外敵対策
外で飼育するとどうしても猫や鳥などの外的
に狙われやすくなりますので、金魚を守るた
めに飼育容器に金網などを被せてあげる必要
があります。
まとめ
- 屋外水槽は丈夫で水量の多いプラ舟がおススメ。
- 睡蓮やブセファランドラなどの丈夫な水草を入れる。
- 飼育容器に金魚を入れる前に、飼育環境を安定させる為外飼い水槽の立ち上げをする。
- 水温、水質合わせをしてから金魚を導入する。
- 午前中だけ日が当たるような場所に飼育容器を設置する。
- 夏は3~4日に1度水替えを行い、蒸発した分はその都度補給する。
- 冬は20度を下回ったら餌の量を減らし、15度を切ったら餌やりを止める。
- 外敵対策のため、飼育容器の上に金網を被せる。
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