睡眠障害には様々な症状があるため、
原因も様々です。
睡眠障害は日常生活や社会生活に支障があるため、
治療がとても大切です。
正しい原因を探ることは
適切な治療への第一歩です。
睡眠障害とは?
規則正しい睡眠は
身体や心の疲れを回復する効果の他に、
記憶を定着させる効果や免疫機能を強化する効果があります。
睡眠障害とは睡眠に問題がある状態で、
睡眠障害になると
日常生活や社会生活に支障をきたします。
更に睡眠障害の症状が悪化すると
生活習慣病やうつ病になりやすくなってしまいます。
睡眠障害は次のように大きく4つに分類されます。
- 睡眠異常症
- 心的外傷後ストレス障害による悪夢(体験の再来)
- 睡眠時随伴症
- 医学的・精神医学的な問題によるもの
睡眠障害には不眠症や過眠症など
患者自身が自覚できる症状と、
寝言・いびき・歯ぎしりなど
周囲が指摘する症状があります。
「睡眠障害ではないか?」と不安になったら
自分で自覚していることと、人から指摘されたことを把握し、
専門医の診察を受け、正しい診断をしてもらいましょう。
正しい診断が適切な治療に繋がります。
(関連記事:睡眠障害とは?現れる症状の種類を紹介!!)
睡眠障害の原因とは?
睡眠障害の原因は次の5つに分類されます。
- 生活習慣の乱れや時差など睡眠衛生の質が悪い
(生理学的な問題) - 身体に原因がある場合(内科的な問題)
- ストレスや生活の大きな変化(心理学的な問題)
- 精神障害やアルコール依存症(精神医学的な問題)
- 医薬品やカフェインによる影響が原因(薬理学的な問題)
生理学的な問題
主に環境の変化が原因です。
例としては
海外旅行や出張による時差ぼけや
受験勉強は職場の勤務シフトによる生活リズムの変化です。
このようにライフスタイルが大きく変わると
「眠ってはいけない」という意識が強く働き、
眠る機能が低下してしまいます。
内科的な問題
現在かかっている病気が原因です。
- 外傷や関節リウマチといった痛みを伴う病気
- 湿疹やじんましんなど痒みを伴う病気
- その他に喘息発作や花粉症や頻尿など
があげられます。
睡眠障害の中でも最も原因が分かりやすいです。
心理的な問題
主にストレスが原因です。
仕事上の問題、対人関係の他に、家族や友人の死や
大きな事故に遭遇したなど解りやすいストレスと
トラウマのようなストレスがあります。
強い恐怖を感じることで
悪夢や夜驚症になるケースがあります。
精神医学的な問題
不安や抑うつなど精神や神経の病が原因です。
慢性的な不眠症では
その原因の3分の1から半分が精神医学的な疾患だと言われています。
薬理学的な問題
身体的・精神医学的な問題が原因で
服用している薬やアルコール、カフェイン、ニコチンなど
嗜好品が原因で起こるもので、主に不眠の原因となります。
カフェインと聞くとコーヒーを連想しがちですが、
それ以上に栄養剤(ドリンク剤)には
カフェインが多く含まれているので注意が必要です。
睡眠障害の治療方法
睡眠障害の治療はその原因を特定し、
原因の除去をする必要があります
基本的な治療法は次の4つの方法です。
- 精神療法/心理療法
- 医薬品の投与および調整
- 身体的な治療
- リハビリと管理
しかし
原因が必ずしも1つだけではなく、複数の原因が混ざりあって
睡眠障害になるケースの方が多く、
結果として治療方法も1つだけではなく
複数の治療法を合わせる必要があります。
(関連記事:睡眠障害の治療方法とは?治療期間も紹介!!)