夜ベッドに横になると吐き気が襲ってくる、
そんな症状に悩まされている方がいます。
十分に睡眠がとれないと次の日の活動にも支
障が出てしまい、心身ともに疲れてしまいま
す。
寝ている時に起こる吐き気は、いったい何が
原因なのでしょうか？
それでは吐き気の原因や対処方法を見ていき
ましょう。
【寝る前や寝ている時に吐き気が起こる原因は？】
風邪や胃腸炎など体調不良ではなく吐き気を
感じる時、考えられる原因には以下のような
ものがあります。
逆流性食道炎
逆流性食道炎は、ストレスで少量の胃酸にも
過敏に反応してしまい起こります。
胃からこみ上げてくる胃酸が食道に炎症を起
こし、口の中に呑酸と呼ばれる酸っぱいもの
が広がります。
これが刺激となり、吐き気や嘔吐を引き起こ
します。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍
胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因はストレスの他
に、ピロリ菌、胃酸過多、非ステロイド性抗
炎症薬などがあります。
胃がキリキリと痛む、げっぷや胸焼けが続く、
吐き気や嘔吐などが見られる場合、胃潰瘍や
十二指腸潰瘍の可能性があります。
胃酸が過剰に分泌されて胃痛を引き起こし、
症状がひどくなると胃酸が胃壁を傷つけます。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍になると、胃や腸に出
血や穴が開き激痛に襲われます。
空腹時に痛みが起こりやすく、痛みでよく眠
ることができないなど、睡眠障害も引き起こ
す原因にもなります。
良性発作性頭位めまい症
良性発作性頭位めまい症は、寝返りを打った
時やベッドから起き上がった時など、体を動
かすとグルグルと目が回ります。
良性発作性頭位めまい症は耳（内耳）が原因
と言われています。
動かずにじっとしているとすぐに症状は治ま
りますが、油断して動くと同じようなめまい
を繰り返し、人によっては吐き気を感じ、吐
いてしまう人もいます。
つわり
つわりは食欲不振、頭痛、眠気、胃のむかつ
きや吐き気など、妊娠の初期症状です。
一般的に妊娠５〜６週頃に始まり、妊娠１２
〜１６週の胎盤が出来上がる頃に落ち着きま
す。
症状は人によって様々ですが、朝は平気なの
に夜に吐き気が辛くなるという人もいます。
うつ病や神経症
うつ病や神経症の身体的な不調の一つに、吐
き気や嘔吐が生じる場合があります。
心理的な面から起きている場合もありますが、
処方されている薬の副作用が原因で吐き気を
引き起こしている可能性がありますので、医
師に相談するといでしょう。
メニエール病（メニエル病）
ある日突然グルグルと激しいめまいや冷や汗、
吐き気や嘔吐などの症状が現れるメニエール
病。
発症年齢は３０代後半〜５０代後半と言われ
ていて、発症するのは女性の方がやや多いで
す。
耳の中には、体のバランスをとる三半規管や
耳石器、音を感じる蝸牛があります。
三半規管と蝸牛を満たしているリンパ液が増
えすぎると、これらの働きが悪くなり症状が
現れます。
心因性嘔吐
心因性嘔吐は吐き気や嘔吐の原因になるよう
な異常がないにも関わらず発生し、心理的な
要素が関係しています。
♦ 本人がストレスを自覚していない場合があ
り、不安や緊張などでも起こります。
特定の時間、場所、状況などの条件が関係し
ている場合もあります。
【寝ている時の吐き気を軽減させるには？】
まずは吐き気や嘔吐の原因を知る必要があり
ます。
ストレスが原因の場合は、ストレスから距離
をおいたり心を休ませる必要がありますし、
身体的な病気の場合は病気にあった適切な処
置が必要です。
ただの吐き気だと思っていたら、深刻な病気
が隠れている可能性もありますので、吐き気
や嘔吐が長期にわたる場合は、病院に行き診
てもらいましょう。
吐き気や嘔吐は体からの何らかのサインです
ので、見過ごさないようにしたいですね。