「カエルの歌」で知られるアマガエルは、体長
2～4.5㎝と小型で愛嬌のある顔立ちから数ある
カエルの種類の中でもトップを争う程人気です。
様々なモチーフにもなっているので、カエルと
言われて思い浮かべるのはアマガエルだと言う
方も多いのではないでしょうか。
ペットとしての飼育はあまり一般的ではありま
せんが、寿命が長い為上手に育てれば何年も可
愛い姿を見せてくれますよ。
そこで今回アマガエルの
- 寿命
- 寿命予兆
- アマガエルの病気
- 長生きさせるコツ
- 注意点
などをご紹介します。
寿命
アマガエルの寿命は、野生下では3～5年と言
われていますが正確な事はまだ分かっていません。
飼育下の平均寿命は5～10年で、長生きする個
体は10年以上生きる事もあるそうなので適切な
飼育法や飼育環境を整えれば、何十年も共にす
る事が出来ますよ。
寿命予兆
アマガエルの寿命の予兆については
あまりはっきりした事は分かっていませんが、
老化や体調不良による特徴がいくつかあるの
で例をあげます。
- ✔ げっそり痩せる、又は体の一部がふくれ上がる
ような太り方をする。 - ✔ 活動量が極端に減り、ボーっと過ごす様になる。
- ✔ 四肢の動きが力ない。
アマガエルの病気
カエルツボカビ症
カエルツボカビ菌と言う真菌の一種がカエル
などの両生類に感染し、非常に高い割合で
死に至ります。
中南米では致死率が90％にも及び、カエルツ
ボカビ症が原因で世界中の両生類の約1/3が絶
滅の危機に瀕していると言う説もあります。
皮膚の発疹や変色、後肢の膨脹が見られ、
発症から数週間で死に至ります。
この病気に対する効果的な治療法はまだないの
で、感染を疑う個体は絶対外に逃がさず隔離し、
死んでしまった場合は焼却処分をします。
レッドレッグ
正式名称は細菌性皮膚敗血症と言い、飼育下の
両生類の病気としてはとてもポピュラーで、逆
に野生下での発病の報告はあまりありません。
飼育法や飼育環境が不適切な結果、免疫力が落
ちて発病すると考えられています。
症状として脚や喉元などが赤く充血し、体重減
少や浮腫み、吐血なども見られます。
さらに症状が進むと体からの出血、皮膚や指が
剥がれ落ちる、昏睡状態、そして最終的には死
に至ります。
発病した個体は隔離し、両生類に詳しい獣医師
がいる病院で診てもらいましょう。
寄生虫
自然下で捕獲したカエルには、ほぼ必ず寄生虫
がいます。中には宿主が死ぬまで栄養や血液を
吸い尽くす虫もいるので、捕獲した個体は単独
で飼育ケースに入れ虫下しを使用します。
代謝性骨疾患
カルシウム・リン・ビタミンD・紫外線等の不
足により、骨の形成不全や低カルシウム血症を
引き起こし、発病すると四肢の変形や顎の骨が柔
らかくなり、自ら餌を摂る事が出来なくなります。
生餌として有名で入手しやすい
コオロギやミールワームは特にカルシウムが低
いので、主食として与え続けると発症しやすく
なるので注意します。
発症したら、両生類に詳しい獣医師が居る病院
で診てもらいましょう。
ツノガエルの病気～赤足病の治療
長生きさせるコツ
多くの方が失敗してしまうのは、
アマガエルの飼育環境を誤解して適切に整え
られていない事です。
両生類であるカエルは水辺に棲むと思われが
ちで水槽に水を入れてしまう事がありますが、
アマガエルは植物の上や森林などに生息して
います。
その為
水を張った水槽では溺死する恐れがある他、
高すぎる湿度は病気の原因となります。
また、代謝が低い為飼育ケースを頻繁に掃除
する必要はありませんが、床材が汚れている
とカビが生えやすく病気になる事があるので、
こまめに交換します。
床材に選ぶ土には、殺虫成分が含まれている事
があるので、良く確認してから購入しましょう。
冬眠させた方がいいの？
カエルは変温動物の為寒くなると土に潜り冬眠
しますが、飼育下での冬眠は難易度が高く、冬
眠中の死亡事故も多くおこります。
一般的には冬眠させた方が長生きし、冬眠させ
ない場合は寿命が半分になると言われていますが、
飼育下ではかなりのスキルと運が必要になるので、
無理に冬眠を試みる必要は無いという専門家も居ます。
注意点
まとめ
- ✤ 寿命は野生下では3～5年、飼育下では5～10年。
- ✤ 寿命予兆については、はっきりした事は分かっていない。
- ✤ 致死率が非常に高いカエルツボカビ症に注意する。
- ✤ コオロギやミールワームはカルシウムが少ない
為、主食にすると骨疾患を患う。 - ✤ 飼育環境をしっかり調べて整える。
- ✤ 飼育下での冬眠は難易度が高く、死亡事故が起
こりやすい。
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