5~6月頃になると、
白い花を枝いっぱいに咲かせるヤマボウシ。
街路樹や庭木、公園の緑として
植えられていることが多いので、
それと意識せずに目にしたことのある方が
多いのではないでしょうか?
高さが5~10mまで生長するヤマボウシは、
シンボルツリーとしても人気です。
秋に実る、赤くて丸い実も個性的で可愛らしいですよね!
育て方もそれほど難しくはないので、
栽培初心者の方にもぴったりです。
ヤマボウシの育て方についてご紹介していきます。
種類はどれくらいあるのか?
よく目にするのは白く、4枚の花びらを持つ
ヤマボウシですが、クリーム色やピンクの花を
咲かせるもの、花びらが6枚の花を咲かせるもの、
通常よりも大きな実をつけるものなど
様々な種類があります。
葉の落ちない常緑ヤマボウシもあるので、
庭に常緑樹を植えたい方におすすめです。
他にも品種改良によって
様々な種類のヤマボウシが流通しています。
育て方
ヤマボウシは大きく育つので
スぺースに余裕のある露地植えがおすすめですが、
コンパクトになるように剪定しながら
鉢植えで生育することも可能です。
種から育てる方法と
苗木を植える方法がありますが、
種から育てた場合、
花が咲くまで7~8年かかると言われます。
じっくり気長に育てたいという方は種から、
早く花を楽しみたいという方は
苗木から育てることをおすすめします。
植え付けは11月下旬~12月、
2月中旬~3月頃に行います。
寒さの厳しい1月~2月中旬は避けましょう。
<種から育てる場合>
園芸店で手に入れるか、
ヤマボウシの赤い実を採取して種を取り出します。
♦ 秋に種を採取したらすぐに撒きましょう。
栽培ポットなどに撒いて発芽するまでは
水を欠かさず与えてください。
発芽は翌年の春頃になります。
本葉の数が多くなったら露地や鉢に植え付けます。
植え付けたらたっぷりと水やりをします。
<苗から育てる場合>
苗木の場合はすでに2~3年生育されたものが
販売されているため早くに花を楽しむことができます。
●鉢に植える場合は7号ほどのサイズのものを用意します。
赤玉土と腐葉土を混ぜた土を入れるがおすすめです。
上部に水やりのために
スペースを少し残した高さに植え付けます。
●露地植えの場合は
根鉢よりも大きく深く穴を掘り、
腐葉土と化成肥料を混ぜた土を入れてから
苗木を植え付けます。
植え付け後にたっぷり水やりをし、支柱を添えます。
<植え付け後の管理>
ヤマボウシは乾燥を好むので、
水のやりすぎには要注意です。
●鉢植えの場合、
春と秋は土が乾いたらたっぷり水をやります。
夏は毎朝気温の上がるまえに水やりをしてください。
●露地植えの場合は
降雨で十分なので特別に水やりをする必要はありません。
夏場に極度に乾燥している場合は
たっぷりと水をあげてください。
肥料もそれほど必要ありません。
●露地植えの場合は葉が落ちる時期に
油カスと骨粉を混ぜたものを与えます。
●鉢の場合はそれにプラスして
花の終わる時期に化成肥料を与えてください。
<剪定>
●露地植えでスペースがある場合、
剪定は必要ありません。
自然のままの形にしておきましょう。
枯れた枝を取り除く程度で十分です。
スペースの都合上、剪定が必要な場合は
12~2月頃に枝の分岐している場所の
すぐ上を切って剪定します。
切り口は保護材を塗って雑菌の侵入を予防しましょう。