熱帯魚として知名度の高いベタは、ベタ属に
含まれる50種程の魚の総称で鮮やかな体色、
美しいヒレ、丈夫な体など昔から飼育魚とし
て世界中の人々に親しまれ、日本でも一時ブ
ームとなりました。
品種改良により目の覚める様な鮮やかな体色
を引き出したトラディショナル・ベタや、
それを元に更なる改良を繰り返しヒレの形を
より美しく大きな扇状にした種類などは、単
独飼育でも十分見応えがあります。
そんなベタですが、飼育する際の餌は何がい
いのでしょうか。
そこで今回ベタの餌について
- 基本的な餌の種類
- 餌やりのポイント
- 餌やりのトラブル
- 注意点
などをご紹介します。
基本的な餌の種類
人工飼料
金魚やメダカの餌など口に入るサイズの物なら
比較的何でも食べますが、やはりパッケージに
ベタの写真が載っているベタ専用に栄養が調整
された餌がおススメです。
人工飼料は水質を悪化させづらく、安価などの
メリットがあります。
粒タイプやフレークタイプがありますが、ベタ
は水面に浮いている餌しか食べないので、水に
浮く極小粒タイプの餌を選びましょう。
天然飼料
ベタは肉食寄りの雑食なので乾燥、又は冷凍の
赤虫が大好物です。
また他の水生生物も赤虫を好んで食べる事が多
いので、ベタ以外にも熱帯魚を飼育している場
合はそれらにも与えられます。
ただし赤虫は小型ミミズなので、見た目や匂い
が少々気になります。
生餌
釣り具店などで釣餌として販売されている、
生きた赤虫やイトミミズを与える事も出来ます。
しかし
他の餌に比べかなり割高で日持ちせず、水質も
かなり悪化するのであまりおススメしません。
餌やりのポイント
ベタは餌を1度に沢山食べる事が出来ず、食べ
残しから水質が悪化するので少量ずつを数回
に分けて与えます。
餌やりは必ず1粒ずつ与え、餌を飲み込んだの
を確認してからまた1粒与えるという作業を繰
り返し、1日6粒程度を2回に分けて与えます。
ベタを含め飼育魚は少々粗食気味に育てた方
が長生きするので、商品に記載されている目
安よりも少なく与えるのがポイントです。
ベタに餌やり
餌やりのトラブル
ベタを飼育する際に意外と多いトラブルが、
餌を食べない又は餌を吐き出すという事です。
まず始めに考えられる理由は
- お腹が空いていない
- 餌が水槽に沈んでしまっている
という事です。
餌の与え過ぎや餌やりの間隔が短いと食い付き
は悪くなりますし、ベタは水面に浮かんでいる
餌しか食べないので、沈んでいる物は探してま
で食べようとしません。
また餌に飽きてしまった場合や、餌のサイズが
合わない場合もあります。
同じ餌ばかり与えると飽きて食べなくなる事が
あるので、数種類の餌をローテーションで使う
ようにし、餌のサイズが大きすぎる、硬すぎる
と上手く食べられないので小さく砕いて与えま
しょう。
注意点
迎えたばかりのベタは環境の変化からコンディションを崩す事があります。
その場合ストレスから餌の食い付きが悪くなりさらに体力が落ちてしまうので、購入したショップで与えられていた餌をあげます。
傷んだ餌を与えると体調を崩す事があるので、密閉した容器に入れ期限が残っていても半年を目安に買い替えましょう。
ベタは水面に浮かぶ餌を食べる為、水に沈んでしまった餌はほぼ食べません。
水質を良好に維持する為にも、沈んだ餌は速やかに取り除きます。
まとめ
- ✤ 人工飼料、天然飼料、生餌があるが、ベタ専用
の極小粒タイプの人工飼料がおススメ。 - ✤ 餌は1粒ずつ与え、1日6粒程を2回に分けて与える。
- ✤ 餌を食べない時は、餌やりの頻度、種類、サイ
ズを見直してみる。
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