「お酒が好きだ」と言って飲んでいる人、
その飲み方やスピードに「本当に好きなの?」
と疑問を持つことはありませんか?
過剰な「好き」は依存症となっている可能性があります。
アルコール依存症は脳と心の病気であり、
専門の医療機関での治療が必要なものです。
「たしなみ」と「病気」の境目、アルコール依存症の症状とは?
「お酒好き」と「アルコール依存症」を大きく分けるのは
お酒の飲み方が自分でコントロールできるかどうかです。
アルコール依存症は病気なので、
お酒の飲む量、飲むタイミング、飲む状況などを
自分でコントロールできません。
アルコール依存症は
覚せい剤や麻薬の依存症と同じであり、
脳に異常が起きている状態です。
だめだと分かっていても止められないのです。
アルコール依存症は
意志の弱い人がなると思われがちですが、
アルコール依存症は病気であり、
本人の意志の強弱に関係ありません。
お酒が好きな人は習慣的な飲酒をしますが、
「気分が良くなりたいから」という理由で
お酒を飲む人は注意が必要です。
習慣的な飲酒は
アルコールに対する耐性をもたらすため、
気分が良くなるまでのお酒の量が徐々に増え、
酔った感じを求めて
自分で飲酒量がコントロールできなくなってしまうのです。
アルコール依存症チェック!飲み方をよく見よう
アルコール依存症の患者に自覚症状はないので、
アルコール依存症が疑われる兆候を紹介します。
まずアルコール依存症の患者は
① 習慣的に飲酒しているため飲酒量が増えます。
② さらに早く酔いたくって堪らないため
飲むスピードが早いです。
以前より飲酒量が増え、飲むスピードが早いときは
「もしかして」と疑ってください。
また彼らの身体には常に負担がかかっているので、
③ 以前に比べて回復に時間がかかる様ならば注意が必要です。
またアルコール依存症の患者には離脱症状が見られます。
【早期の離脱症状は】
飲酒をやめて数時間後に発症、全身に汗をかき、
手や全身が震えたり、イライラしたりします。
幻覚や幻聴などの症状も見られます。
【後期の離脱症状は】
自分のいる場所や時間が分からなくなる見当識障害、
発熱、発汗、全身の震えや興奮の症状が見られます。
「アルコール依存症」、治療はまずは相談から
「もしかしたら」とアルコール依存症に気付いても
なかなか自分から専門の医療機関に行くことはありません。
アルコール依存症の治療には
家族や周囲の理解と協力が必要と言われています。
アルコール依存症は病気なので
家族で悩んでも解決は難しいといわれています。
家族だけで悩まないで
各都道府県にある精神保険福祉センター、
断酒会などの自助グループ、
精神科や心療内科などに相談することから始めて下さい。
最寄りの精神保険福祉センターについては
厚生労働省のホームページで検索することが出来ます。