塩は人間にとって必要不可欠なものであり、
体内で重要な役割を果たすと同時に、美容や
健康にも良い影響を与えます。
塩は、別名「塩化ナトリウム」と呼ばれる事
から、温泉に含まれるナトリウムの仲間である
事が分かります。
肩こりやリウマチ、お肌にも良いとされる事が
多く、血行を良くして体内の循環を促してくれる
成分の一つです。
旅館の温泉に入った時に、体がポカポカして
お肌もすべすべになる要因として、この様な
事が考えられます。
そんなナトリウムで出来ている
塩を、健康の為にお風呂に入れてみようと
言うのが塩風呂です。
今回は、塩風呂が本当に体に良いのか？
もし良いのであれば、そのやり方や効果は？
等の疑問について紹介していきます。
塩風呂は体に良いか？
お風呂に塩を入れるだけで、どこまで体に
良いのか疑問に思う方も多いと思います。
確かに、温泉のナトリウムとお家にある食塩
では、そもそも物が違うので少し抵抗があり
ますよね。
しかし、塩風呂は温度と塩の分量に気を
つければ、立派な健康法として使える手段
の一つです。
こちらの動画でも紹介されているように、
発汗作用やお肌の調整等、様々な面で塩の効果
を発揮させる事が出来ます。
【健康】自宅で手軽に塩風呂を、楽しめる方法 と 3つの効果！
塩風呂には、保温効果や血行を促進させる
効果があり、体を芯から温めてくれるので、
肩こりや腰痛の緩和にも繋がると言えるで
しょう。
また、自律神経を整える効果もあると言われ
ているので、日常的なストレスの緩和や睡眠
不足の解消にも繋がります。
塩風呂の作り方と入り方
お風呂のお湯の量に対して、どれぐらいの塩を
入れるのが良いか皆目見当もつきません。
また、お風呂の温度についても、いつも通りの
温度で良いのか気になるところですよね。
先ず、塩の量は一般的な家庭用バスタブに対し
て、50g〜70gぐらいを目安に考えてください。
図るのが面倒な場合は、女性の手で一掴み分
くらいを目安に入れて、お風呂の水が柔らかく
なればOKです。
お湯の温度は、熱くなり過ぎない程度に
38度〜39度にしておきましょう。
この状態で、20分ほどじっくり浸かって
ください。
浸かっている間に、特に効果を感じる事は
ありませんが、お風呂から上がった後に体が
ポカポカして、お肌もツルツルしている事に
気づきます。
塩風呂から上がった後は、
なるべく洗い流さないように心がけてください。
塩風呂での注意点
塩風呂に入る際には、いくつかの注意点が
あります。状況によっては、せっかくの塩風呂
が逆効果になる事もあるので、事前に注意して
おきましょう。
傷がある
お肌に傷があると塩分によりしみる可能性が
高くなるので、傷が治ってから入るようにしま
しょう。
肌が弱い
皮膚疾患等で肌が弱い方は、事前にお医者さん
に相談してください。
水分補給をする
塩風呂は、通常よりも汗をかきやすく、体内の
水分が失われやすいので、入浴後は十分な水分
補給を心がけましょう。
追い炊き禁止
粗塩を使う場合は、配管や湯船を傷つける
可能性があるので、追い炊きはしないでください。
お湯を抜く
入浴後は、速やかにお風呂のお湯を抜いて
塩分をシャワーできれいに流しましょう。
放置するとサビの原因にもなります。
まとめ
人間の体は、塩分による電解質によって
バランスが保たれている事から、水分と
塩分は人間にとって必要不可欠
なものです。
水分を摂取して汗をかく循環だけでなく、
塩分を摂取して細胞の浸透圧を正常な状態に
保つ事が、健康状態を維持する為の重要な
仕組みと言われています。
そう言った意味でも、
塩風呂は人間の体にとって体の外から正常な
バランスに戻す為の一つの手段でもあるので、
体内の色んな部分が不自然になりがちな現代
社会においては、大切な癒しを提供してくれる
ツールかもしれません。
そんな塩風呂は、バスタブと食塩があれば
お金をかけずに手軽に出来るので、まだ経験
した事がない方は、この機会にぜひ挑戦して
みてくださいね。