七夕で飾る物をどうしようかお悩みでしょうか?
今回は七夕で飾りに使う紙衣の作り方を
紹介させて頂きます。
七夕は、ひこぼし様とおりひめ様が天の川を
跨いで年にたった一回だけ会えるという
ロマンチックな話のもと、笹の葉に
色んな飾りや願い事を括り付けて笹を
デコレーションしていきます。
そんな飾り付けの中で紙衣という紙で作った
着物があるのはご存知でしょうか?
七夕は短冊に書く願い事だけでなく、飾り付け
自体にも願いが込められていると言われています。
例えば、投網の飾りは豊漁を表すことから
豊かさを願う飾りであったり、くずかごの飾り
付けは整理整頓や清潔である願いが表されて
います。
では、紙衣の飾りはどんな意味があるの?と気に
なりますよね。
なので今回は、紙衣に込められた願いと飾り付けを
手作りで作る方法を紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
紙衣の由来
紙衣は昔から病気や災いを避けるために、
自分の身代わりとして捧げたと言われている
紙で作った着物のことを言います。
短冊に一年間元気でいられますようにと書くこと
と同じ願いがある事が分かりますよね。
尚、七夕での紙衣の意味は女の子の裁縫が上手に
なるようにという願いも込められています。
前述のとおり紙衣自体が身代わりの意味も
含まれているので、一年間健康でいられるように
願いを込めて飾るのも良いでしょう。
紙衣の作り方
紙衣 ver1
紙衣は折り紙とマスキングテープがあれば
作れてしまいます。
少し難しいかもしれませんがコツさえつかめば
すぐに出来るので、ぜひ挑戦してみてください。
① 最初のポイントは、半分の折り目に向かって
左右から内側に折っていく部分です。
左から内側へ折る時には中心の折り目を目印に
すれば良いのですが、右側から内側へ折る時は
中心の折り目を越えたところまで折ります。
このズレが着物の左右のバランスになってくる
ので、注意して折りましょう。
② 次に着物の胸あたりにある折り返しの部分を
作っていき、上部を後ろ側へグイッと折って
しまいます。
この時に左右の袖が後ろから見えるようになる
ので、ほぼ完成形になってきますよ。
こちらの動画でも詳しく説明しているので、
ぜひ参考にしてみてくださいね。
【七夕】飾りを作ろう#1 紙衣 Tanabata
③ 後ろ側へ織り込んだ部分の裏側は戻りやすい
ので、糊で固定します。
最後にマスキングテープで帯の部分を作って
いきますが、巻く前にテープを出しながら紙衣
の胴囲と見比べて長さを決めるようにすると
スムーズです。
④ 帯ができたら首元にパンチで穴を空けるために、
ここにもマスキングテープを使います。
テープを貼る事で紐で負荷がかかっても折り紙が
破れにくくなりますよね。
穴あき部分にテープを貼る方法は、他の飾りでも
応用できるので試してみるのも良いでしょう。
紙衣 ver2
こちらの紙衣は
ver1と比べて着物袖の感じが変わってきます。
シルエット的にも少し違った雰囲気になるので、
お好みでどちらの折り方も出来るようになれば
良いですよね。
① この紙衣も最初に折り目をつける所から始めて
いきます。まずは半分の折り目を付けてから、
その折り目に向かって内側へ折り込みましょう。
② 織り込んだ部分をさらに折ってから広げると、
山折部分と谷折り部分が出来上がります。
その状態から、折り目に沿って中心に向かって
左右から観音扉を閉じるような要領で塞ぐように
折ってください。
こちらの動画でも詳しく紹介しているので、
ぜひ参考にしてみてくださいね。
七夕 ~かみごろもの作り方~ (仙台七夕Ver)
③ 次のその状態から思い切って半分に折って、
片側を逆に折り返します。
④ その折り返し部分の左右をはさみで少し切って
から、切った部分を内側へ折り込めば着物の
下半身が完成します。
あとは糊で帯をつけて
テープで紐をつければ紙衣飾りの完成ですよ。
折り方自体はそこまで難しくないので、
ぜひ挑戦してみてください。
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