梅の木は枝を伸ばしっぱなしにしていると、
病気になりやすいだけでなく、害虫が大量に
発生する原因になってしまいます。
また、梅の木は成長も早いため、少し枝を
切っただけではすぐに伸びてしまいます。
風通しの良いスッキリとした枝に剪定を
して形を整えながら、病気や害虫から梅の木
を守る必要があります。
それでは、梅の木を害虫や病気から守る方法
をご紹介します。
梅の木にはどんな害虫が発生しやすいのか?
アブラムシ・カイガラムシ
開花後の芽吹きの時期に発生します。
葉が丸まり萎縮する原因になるので注意が
必要です。
オビカレハ
オビカレハの幼虫は梅の木によく発生し、
冬(落葉期)に梅の木の枝にリング状の卵を
産みつけます。
幼虫が大きくなると木の上で分散してしまう
ため、捕まえるのが難しくなります。
幼虫が小さいうちは糸で覆われた巣の中で
集まって生活をしているので、幼虫が小さい
うちに巣ごと取り除いて処分をします。
コスカシバ
コスカシバの産卵期は5月〜10月までと、
とても長いです。枝の樹皮の下や木の幹に
孵化した幼虫が入り、そのまま冬を越します。
コスカシバは木を枯らしてしまうことも
ありますので、害虫の糞やヤニを見つけたら
すぐに対処が必要です。
害虫発生前の予防方法
発生した害虫に合わせて薬剤を選ぶ必要は
ありますが、梅の木に発生しやすいアブラムシ
やカイガラムシは、事前に薬剤を散布して発生
を防ぎます。
- アブラムシは、梅の実が付く3月以降、
新芽が出始めたら”スミオチン”や”モスピ
ラン”を散布してください。 - カイガラムシは、1月上旬頃までに”
マシン油乳剤”を散布してください。
これで冬の間の害虫の発生を抑えることが
できます。虫が成虫になってからでは駆除が
難しくなるので、事前の予防が大切です。
そして、枝が混み合うと空気がこもって
しまい、害虫が発生しやすい環境を作って
しまいます。
12〜1月頃までに枝の剪定をして、風通し
をよくしてください。
- スミオチン
- モスピラン
- マシン油乳剤