あなたは普段よく眠れていると感じていますか?
自信満々に「眠れている。」と答えれる方は
少ないんじゃないでしょうか?
十分な睡眠時間を取っているはずなのに、寝起
きがだるく仕事中もウトウトしてしまう事もあ
ると思います。
脳へ十分な酸素を送り込むことで、深い睡眠
をとる事ができるとも言われており、睡眠時
の姿勢や首、頭の角度も重要なポイントになっ
てきます。
そこで今回は、
その重要な役割を果たすアイテムである「枕」
についてご紹介いたします。
そもそも安眠に枕は必須なのか?
そうなんです。
実は筆者も下手な枕使うぐらいなら、いっその
事なしで後頭部ベタ付けして寝た方が、よっぽ
どマシと感じる派です。
枕がなければ身体にどのようなことが起こるの
でしょうか?
そもそも枕の起源については、未だ解明されて
いません。昔から、睡眠時には頭部の下に、枕
のようなものがあてられていたことが世界中の
歴史の中で確認されていることは確かです。
古代エジプトの墳墓からも出土品として
枕が発見されています。
実は人間は、その身体的理由から仰向けになる
と胴体よりも首から上が下に下り、結果的に頚
椎に負担がかかる仕組みになっています。
頚椎に負担をかけると周りの神経や血管を圧迫
し、痛みを伴ったり血液の循環が悪くなったり
します。
また仰向け以外の寝方もありますが、うつ伏せ
は首を横にする為、そもそも頚椎に負担をかけ
ますし、横向き寝も肩や腰に体重が集中するの
で歪みの原因になります。
この事から人間が仰向けで寝るには
枕は必須アイテムとなるわけです。
枕の硬さ
枕選びに重要なポイントの一つとして「硬さ」
があります。
その性質から自身の今の体の状態と、よく相談し
て選んでいきましょう。
柔らかい枕
後頭部の形にフィットしてくれるのが特徴で、
首や頭の付け根を支えてくれるので、 リラッ
クスした睡眠をとる事が可能になります。
但し、柔らかすぎると、頭が深く沈みすぎてし
まうので、顎が上がり、結局のところ枕がない
状態と同様に頚椎に負担をかけてしまうことに
なります。
硬い枕
しっかりと頭を支えてくれるので、頚椎への負
担がなく、寝返りをうつ時に首がねじれません。
但し、硬すぎると首から方にかけての筋肉が緊
張してしまいます。
枕の高さ
硬さとの親和性が非常に強く、首から肩口にかけ
ての傾斜や顔面の傾きにも影響を及ぼすので、
「高さと硬さのバランス」をよく見ることが必要
です。
枕は高すぎても低すぎても、頚椎や血管に負担を
かけ、肩こりの原因にもなります。
理想の角度として、顔面は5度の傾斜をもたせて、
頭から肩口への傾斜は10度〜15度が良いとされ
ています。
判断が難しいようであれば枕を選ぶ前にタオル枕
を使い、自分の呼吸がしやすいような角度を発見
するのもいいでしょう。
こちらの動画では、タオル枕を作る際に簡単に高
さを合わせられる方法を紹介しています。是非、
参考にしてみてください。
枕の素材
枕の素材にも中に詰め物をされている物と、され
ていない物があったり、種類が豊富です。
特に近年、人気の素材を紹介いたします。
低反発ウレタンフォーム
一時期ブームとなった低反発枕ですね。
圧力を分散させる効果があり、頭と首のフィット
感が抜群にいいです。
但し、通気性がないので汚れや臭いが一旦浸透
してしまうと、取れません。
パイプ
枕の中に小さな筒状のものが無数に入っている
アレです。パイプは通気性がよく丸洗いもでき
て、おまけに耐久年数が長いです。
但し、動くたびに音が出るので気になる方には、
おすすめできません。
羽根
空気を含んだような独特のふんわり感があり、
吸湿性、放湿性に非常に優れています。
但し、独特の臭いがあり、湿気を含むと劣化しや
すいです。
羽根アレルギーの方もいるので注意が必要です。
適度な硬さと安定感が特徴で、羽根と同様に吸
湿性と放湿性に優れています。
そばがら
触れた時にヒヤッと感じるので、高温多湿の日
本には向いているとされています。
但し、羽根同様にそばアレルギーの危険性もあ
り、湿気を持つとカビやダニが発生します。
いかがでしたでしょうか?
point !
色々と条件が混在しているので難しく考えてし
まいがちですが、ポイントとしては呼吸が楽に
できる角度と、自分にあった素材を見つけるこ
とに尽きると思います。
首と頭の角度はタオル枕で再現し、素材に関して
は実際に触ってみて自分が気持ちいいと感じたも
のを選べればいいでしょう。
その際に、当記事を参考にしていただければ幸いです。