北アメリカ原産のキク科の植物である
ルドベキアは、真夏の炎天下の下で元気に
育つ丈夫な植物です。
まるで向日葵を小さくしたような花姿は、
茹だるような暑い日に元気を運んでくれ
そうですよね。
ただし、ルドベキア・ラシニアタという
繁殖力が非常に強く、環境省の特定外来種
に指定され駆除の対象になっている種類も
あるので、育てる際は間違えないように注
意しましょう。
今回そんなルドベキアの
- 植え付け
- 水やり、肥料
- 植え替え
- 剪定
- 増やし方
- 注意する病気や害虫
などをご紹介します。
植え付け
地植え
[用意する物]
- 苗又は種
- 元肥(牛糞又は緩効性化成肥料)
苗植えの場合は3月~6月、10月~11月頃、
種植えの場合は3月~4月中旬、9月中旬~
10月頃に植え付けを行いましょう。
日当たり、水はけの良い場所で腐葉土などを
混ぜこんだ土を使用し、元肥として牛糞や緩
効性の化成肥料を混ぜこんだ後に植えつけます。
植え付け後はたっぷりと水やりをし、日当た
りの良い場所で管理しましょう。
鉢植え
[用意する物]
- 苗又は種
- 大きめの鉢
- 草花用培養土
- 緩効性化成肥料
- 鉢底石又は軽石
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土に
緩効性化成肥料を混ぜこみ土作りをします。
苗を植え付け水をたっぷりと与え、日当た
りの良い場所で管理しましょう。
水やり・肥料
水やり
乾燥に強く湿度に弱いので、地植えの場合
は基本的に水やりは必要なく、鉢植えの場
合は土の表面が乾いたらたっぷりと水やり
をします。
肥料
生育が旺盛な植物なので、地植えの場合は
植え付けの際元肥を土に混ぜこんでおけば
追肥の必要はなく、
鉢植えの場合は生育が悪い時など必要に応
じて緩効性の化成肥料を追肥します。
植え替え
ルドベキアは1年草タイプと多年草タイプが
あり、1年草タイプは1年で枯れてしまうので
植え替えの必要はありませんが、多年草タイ
プは毎年花を咲かせ、株も大きく成長するの
で根詰まり防止のためにも1年に1回植え替え
ましょう。
植え替えの適期は休眠期の10月~11月、開花
前の3月~4月となり、植え付け同様おこないます。
剪定
美しい花を次々咲かせるため、満開の時期が
少し過ぎたら花茎ごと切り落とします。
そうすることで株が疲れず、また新しい花を
咲かせてくれるのです。
また、草丈が高くなる品種は5月~6月頃に半
分程に切り戻すと、脇芽が伸び草丈を低い位
置に抑える事が出来ます。
ルドベキア(一年草タイプ)の育て方・日常管理
増やし方
種まき
種まきの適期は9月~10月、3月で、花が枯れ
た後に残った黒い芯が乾いたら切り取りさら
に乾燥させ種を採取します。
採取した種をポットに直播し、覆土はせずに
本葉が2~3枚育った頃花壇や鉢に定植します。
ここでポイントなのが、あまり大きくなって
から定植すると茎が細くなりうまく育たない
ので注意しましょう。
地植えの場合は、開花後に出来た種が自然に
まかれいつの間にか増えていく事もあります。
株分け
株分けの適期は10月~11月、3月~4月で、
植え替えの際に株分けします。
葉が茂って大きく育ったら、根を傷つけな
いよう手やスコップで株を分けそれぞれ植
えつけます。
注意する病気や害虫
病気
・うどんこ病
ルドベキアは丈夫な植物で病気にかかりにく
いですが、乾燥した時期などにうどんこ病が
発生する事があります。
うどんこ病とはその名の通り、葉っぱの表面
にうどん粉をかけたように白いカビが生え、
植物の光合成を妨げ生育不良にしてしまう病気です。
また、繁殖したカビ菌の胞子が風にのって運
ばれ他の植物に移って被害が拡大する恐れも
ありますので、早期発見、予防が大事です。
薬剤を散布して予防し、症状がでた部分は切
り取って廃棄しましょう。
害虫
・ハモグリバエ
ハモグリバエは体長1.5~4mm程度のハエの
仲間で、植物に被害を与えるのはハモグリバ
エの幼虫です。
葉の中に潜り込み内部を食害し、植物の美観
を損ねるばかりか、大量発生すると生育不良
をおこし枯れてしまいます。
ハモグリバエは黄色に引き寄せられる習性が
あるので、市販の黄色い粘着トラップを仕掛
け産卵を予防しましょう。
また、発生してしまった場合は薬剤を散布し、
駆除します。
まとめ
✽ 水はけの良い土に植えつけ、日当たりの
良い場所で管理する。
✽乾燥に強く湿度に弱いので、土の表面が
乾いたらたっぷりと水やりをする。
✽植え付け時に元肥を土に混ぜこんでおけ
ば、追肥の必要はあまりない。
✽多年草タイプは根詰り防止のため、毎年
植え替えをする。
✽満開の時期を少し過ぎたら花茎ごと切り
落とし、次の開花に備える。
✽種まき後あまり大きくなってから定植す
ると、茎が細くなりうまく育たないので注意する。