手のひらサイズの小さなハムスターですが、
共に過ごせば立派な家族の一員であり愛情
が湧きますよね。
しかし
どうしても人間より早く寿命が来てしまい、
悲しい別れが待っているのも事実です。
体が小さい為寿命が短く、病気の治療も難し
いので飼育者の心の準備が出来る前に旅立っ
てしまう事もあります。
出来るだけ安らかに眠れる様に供養したい所
ですが、小さな家族であるハムスターの火葬
には注意点があり、正しい方法で火葬しなけれ
ば拾骨出来ないばかりか法律により罰せられる
恐れもあります。
そこで今回ハムスターの
- 自分で火葬が出来ない訳
- 火葬方法
- 火葬後
- 注意点
などをご紹介します。
自分で火葬出来ない訳
飼育しているペットは種類を問わず家族の一員
である事に間違いはないですが、悲しい事に
廃掃法第二条第一項により「動物の死体は廃棄
物である」と定義されています。
その為自分のペットであっても、
一般市民が自ら火葬しようとすると法律により
罰せられてしまいます。
また火葬して骨にする為には人間の場合と同じ
く数千度の高熱で焼却する必要があり、個人で
行うには焼却施設が無い限り不可能です。
焚火や野焼き程度の熱では焼死体の様になる恐れ
があり、煙や臭いから確実に苦情が来ます。
自分の敷地内での焼却も法律により禁止されてい
るので、絶対に行ってはいけません。
火葬方法
ペット専門葬儀屋
家族の一員であるペットを火葬する際は、ペット
専用の葬儀屋に依頼するのが一番安心です。
費用はかかりますが個別火葬の場合読経・献花・
供物をした後火葬し、人間同様お箸で骨壺に収
骨、返骨という流れが多いようです。
また合同慰霊碑や供養棚がある所も多く、四十
九日まで遺骨を無料で預かる業者もあります。
自治体への処分依頼
地方自治体の中にはペットの火葬をしてくれる
市町村があります。しかしその実態はペット焼
却炉を持ち手厚く供養してくれる自治体もあれ
ば、生ごみ扱いで清掃局が引き取りに来る所な
ど様々です。
またその殆どが
他のペットとの合同火葬である為遺骨は持ち帰れ
ず、共同墓地に納骨・供養という事になります。
例外として横浜市はペット専用の火葬炉にて個別
火葬し返骨までしてくれますが、横浜市在住の住
民のみの利用で費用もペット専門葬儀屋よりも高
くなる場合があります。
その他各市町村のクリーンセンターには
ゴミ焼却炉とは別に動物を焼却する施設がある事が
多く、そこに火葬を依頼する事も出来ます。
しかし合同火葬の為多くは返骨に対応しておらず、
市町村によっては一般ゴミ扱いする所もあるようです。
ペット小田葬儀センター 葬儀の流れ
火葬後
納骨
火葬後そのままペット霊園や納骨堂に埋葬・納骨
し四十九日、一周忌、三回忌に住職さんが永代供
養の読経をしてご焼香します。
その他月例で毎月三界万霊に対する供養や、ペット
を亡くされた全ての方を対象とした大法要が行われ
る霊園もあるようです。
持ち帰る
骨壺に納めた遺骨を自宅へ持ち帰り、四十九日
まで又は手元供養の為自宅安置します。
仏教の考えでは遺骨に魂が宿っている訳ではな
く、亡くなった者を表す象徴的な礼拝の対象な
ので自宅で供養しても何の問題もなく、大切な
のはしっかりと供養してあげるという気持ちな
のです。
散骨する
遺骨を海洋へ散骨する方も多くいます。
海洋散骨、自然葬、海洋葬と呼ばれ、火葬された
ペットの遺骨は社会通念上「廃棄物には該当しな
い」との見解が環境省から出されているので、
マナーを守ればペットを散骨する事を誰にも咎め
る事は出来ないのです。
しかし
レジャー等で海を訪れた方が打ち上げられた遺骨
を見るとあまりいい気はしませんし、
万が一通報という事になると大変なので出来るだけ
自然と調和する様細かくする等の配慮が必要です。
注意点
ペット専門葬儀屋の中には悪徳な業者も存在します。
火葬炉に入れた後に高額請求された事例や供養せず遺骨を山奥に捨てる事例などもあるので、事前に何社かに見積もりを出してもらい対応を見比べて選定します。
ハムスターの様な小動物は、火葬する火力が強すぎると骨が残らない事があります。
その為業者選びは小動物を取り扱っているかも重要なポイントです。
まとめ
- ✤ 法律により飼育者が個人で火葬してはいけない。
- ✤ ペット専門葬儀屋の他、自治体により動物を火葬して
くれる事がある。 - ✤ 火葬後の遺骨は霊園へ納骨、手元供養、海洋への散骨
などして供養する。
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